栗和田林道
 

嘗ての栗和田林道起点位置。
 
 
所在地:東秩父村。
延長:1,620m。
 
 
 栗和田林道は、嘗て坂本地区に昭和41年に開通した林道です。
 開通から僅か8年後の昭和49年10月に、現在の県道361号三沢坂本線へと移管されました。
 
 県道11号熊谷小川秩父線からこの県道361号線に入り、300m程進んだ地点。
 この辺りが嘗ての栗和田林道の起点だったようです。
 当時、県道11号線からここまでの地点は東秩父村の村道だったとのことです。
 
 
 幅員も広くなり、綺麗に整備された現在のこの道からは、林道当時の様子を窺い知ることは難しいですが、この急勾配のヘアピンカーブは、当時の面影を残す数少ない場所ではないでしょうか。
 
 
 この付近は、幅員の広い道の両脇をコンクリートブロックの法面で固められ、県道としての整備の行き届いた快適な道となっています。
 
 左手に分岐する道を進むと県道11号線へと至ります。
 嘗ての栗和田林道はここを直進します。
 
 無人販売所の脇に、小振りな記念碑が立っています。
 
 栗和田林道記念碑。
 
 記念碑には昭和41年開通と書かれています。
 (この記念碑自体の設置は平成19年と、割と新しいものでした。)
 
 林道記念碑の隣には、栗和田共有林野設定記念碑という石碑も立てられています。
 内容は、明治39年にこの地域の国有原野が民間に払い下げられ、栗和田共有林になったということが書かれているようです。
 
 オートバイの停まっている地点が、嘗ての栗和田林道終点です。
 林道当時、この終点から先の区間は秩父高原牧場の牧道だったということです。