奥多摩町の林道群 2005/06/26 奥多摩町の林道 |
本日向かったのは「関東信州林道ガイド2005」に掲載されていた奥多摩東部の林道、蝉沢線、真名井線、大丹波線、西川線の4本。個々の林道の距離は最長でも5km程とわりと短めなのだが、走ってみると意外と走り応えがあった。
<1本目・林道蝉沢線>
まず向かったのは、林道蝉沢線。まるで民家の入り口みたいな道を登っていくと、突然ダートが始まる。路面はそこそこ荒れた感じで、周りは木の伐採の真っ最中といった様子の道を進んでいくと、あっという間に行き止まりになってしまった。
しかも終点でキャンプしてる車がいるし。ガイドによるとこの林道は総距離が1kmと書いてあるが、ダートは500mくらいしかない。そのまま引き返してダート入り口で停まっていると近くに住んでると思われるおじいさんが寄ってきて、「この先行っても何もなかったろ?」と話しかけてきた。「えぇ、すぐ行き止まりになっちゃって…」としか答えようがないくらい何もなかったよ…。ただ、蝉沢線の標識はお気に入り。あまり見ないタイプだな。
<2本目・林道真名井線>
次に向かったのは林道真名井線。蝉沢線を出て県道204号をそのまま奥に進むと現れる真名井橋を左に渡り進んだところにある。
初めは渓流沿いに走っていていい感じだが、高度を上げていくとダート部分と舗装部分が交互に現れる。ここは舗装部分も路面に石が散乱していて、ダートよりむしろ舗装路のほうがおっかない。そういえば林道に入ってからやたらと「落石注意」の立て看板があるのだが、まぁ、看板に偽りなし、ってとこだな。
最後は舗装された少し広い場所で終わっているが、ここは現在も延長工事が進んでいるらしく、確かに道の形状をみるとまだまだやる気マンマンらしい。いずれはどこかに抜けるようになるのだろうか。
終点で休憩していると、鳥のさえずりに混じって、蝉の鳴き声が聞こえるような…?なーんかすっかり夏だねぇ〜。
戻る途中で支線を見つけて入ってみる…とすぐに行き止まり、その先は登山道の入り口になっていた。
ちょうどこれから山に入ろうとしていた2人組のおじさんと少し話すと、次に向かおうとしていた大丹波線への行き方を丁寧に教えてくれた。ホントは行き方もちゃんと知ってたんだけど、いい人だったんでそのまま知らない振りして聞いてしまった。
<3本目・林道大丹波線>
先ほどの分岐点、真名井橋まで戻り204号から来た道を直進すると林道大丹波線に出る。ここは真名井線とは違い、道幅もかなり狭く、路面の状態も瓦礫の散らばっていた真名井線に対し、こちらは地面から岩が露出した感じでこれまた程よいデコボコ具合。
途中、クマに注意という看板を見たりして4km弱を進むと、最後は小さな滝のある場所で行き止まりに。そういえばさっきの登山のおじさんが、あっちの林道の終わりに美味しい水飲み場がある、って行ってたけど、この滝のことか?「水飲み場」って感じではないが…(笑)。
<4本目・林道西川線>
最後は今までの3本とは少し離れているところにある林道西川線へ。立て看板によると、この付近では夏にはホタルを見ることができるらしい。途中、雰囲気のある古びた工場の脇を抜けて進んでいくと突然ダートが始まる。終点まで行くと少し開けた広場のようになっていて、周辺の登山道への連絡口になっているらしい。
正直ココは道自体は景色が良いわけでも路面が荒れているわけでもなく、特に見るべきところはないかも。ただ、終点では鳥のさえずりが響きわたり、休憩するには意外といい雰囲気。バイクを降りてメットを脱いでいると、ちょうど上のほうの登山道から一人のおばさんが降りてきて、こっち(俺が今来たほう)へ行くと鳩ノ巣駅?とか時間はどれくらい?とか聞いてきた。どうやらこのおばさんは一人で山歩きをしてきたらしい。とりあえず今来た道は途中で舗装になりますよとか、バイクでここまで10分くらいとか話すと、ちょっと考えたあと結局また登山道へ入って鳩ノ巣方面へ降りていった。お気をつけて…。
朝7時に家を出て昼の12時には帰ってきたという短い時間ではあったが、各林道ごとに違ったカラーを持っていて、なかなか楽しめた半日だった。この周辺は、探せば他にもまだ林道はありそうだな。