関東屈指のロングダート   2005/07/30 栗原川林道とその周辺

今日は、群馬にある栗原川林道などへ行ってきました。
前日までの天気予報では終日曇り、午後からは雨などと言っていたわりにはそこそこいい天気に恵まれました。ん〜、いい感じ。

小中新地林道〜新地林道〜栗原川林道と、連続するダートを走り継ぐと総延長は57kmにも及ぶ、関東近辺では貴重なロングダートで、去年のツーリングマップルでは通行止めの記載がされていたのだが、実は去年のうちには開通していたらしく、そんならいっちょ行ったるかい!ってことで、まずは関越道・前橋ICを降りて東村の小中新地線を目指した。

それにしても、今日の行程はとにかく道が分かりづらかった。まず、普通に国道を走っている時点で迷ってしまったし。122号を北上しているつもりがいつのまにか逆走してるし・・・。林道へ入ったら入ったで、またしても道が分かりづらい上に、やたらと支線があるせいで、何度も停まって地図と道を照らし合わせる始末。途中、舗装路から逸れる、どうみても支線っぽいダートがあったのだが、とりあえず入ってみる。



かなり荒れた道の後、こんどは泥がぬかるんだところに出てきてしまった。しかもこの先がかなりの傾斜のある下り坂で、それがどこまで続いてるのかもわからないので、途中でそそくさと引き返した。あとから標識をみたら、林道下の滝線と言うらしい。元の道へ戻り、そのまま小中新地林道へと進むと、だんだん道が細くなり、しかも路面はこぶし大の石を敷き詰めた、かなり走りづらい道が続いていた。まぁ面白いからいいけどね。

そんなダートを5km程走り抜けると、新地林道との分岐に差し掛かり、こんどはそちらとへ入る。先ほどとはかわり、割とフラットな路面が続くこの林道は、周りを覆う木々の緑と、そこから覗く空の青さのコントラストが、いかにも夏の空気を醸し出してとても気分がいい。やっぱ夏のお山はいいねぇ〜。



ひたすら森の中を抜けるルートを走り、やがて栗原川林道との分岐へ出るが、先ほどの小中新地線をそのまま真っ直ぐ進むと牧場があるらしいので、栗原川へ向かわず分岐を逆に向かい反対方向から小中新地線へと向かうと、ほどなくして利根牧場に出た。眼前に広がる牧草地帯は見ているだけで非常に気分がいいが、通りがかったときは残念ながら牛クンは放牧されてませんでした。

来た道を戻り、今度こそ栗原川林道へと入る。この林道だけでダート総延長が38kmに及ぶといういまどき貴重なルートなのだが、牧場から来る途中に「通行止めのお知らせ」と書かれた看板をみかけ、ちょっとドキドキしてしまった。その文字の下にお知らせの内容を書くスペースがあって、そこには何も書かれていなかったから大丈夫だとは思うが・・・。



ここもはじめは木々に覆われた鬱蒼とした景色が続き、しかも長い(笑)。そろそろ同じ景色に飽きてきたな、と思う頃に一転して視界の開けた景色に変わる。でもってまたそこからがが長いこと長いこと。途中で舗装路になることもなく、ただひたすらにダートが連続する。途中、川の見える橋の上で休憩していると、品川から来たというSL230に乗った人がやってきた。どうやらここまで同じルートを通ってきたらしく、ここまでの道が分かりづらいとの話になり、2人して顔を見合わせて「やっぱ分かりづらいよねぇ〜!」とハモってしまった(笑)。



今日のルートは、沢が非常に多くみうけられるのだが、途中で道のすぐそばを横切る沢があったので、バイクを降りてちょっと沢沿いにはいって川の水に手を浸してみると、夏とはいえ非常につめたく、グローブをはめて再び走り出しても、しばらくは手にひんやりとした感触がのこっていた。
あと何故かはわからんが、恐らく砂防ダムと思わしきダムから流した水を、道の上にそのまま流し、谷側に排水している部分があってちょっとびっくりした。あまり見たことないんだけど、こういうの(笑)。



そうしてひたすらダートを北上していくと、後半で素掘りのトンネルがあった。この栗原川林道、距離が長い割には他に変わった景色ってあまり無いんだけれど、それでも木々の間に差す光や、白い雲の浮かぶ空などが夏の姿を見せて、非常に気分良く走ることができた。

林道を抜けて、120号へと抜ける道がまた分かりづらくてね。これ、こっち側からアプローチしてたら絶対迷ったわ(笑)。

原川林道を抜けて、さてこの後どうしようかと。このまま金精峠を抜けて日光へ出て霧降高原道路まで行っちゃおうか、とも思ったがちょっと時間的に厳しいなと思ったので、このすぐ近くにある他の林道を回ることにした。120号へ出て少しだけ片品方面へ走り、脇道へそれてそのまま真っ直ぐ進んでいくとやがてダートが始まり、2km程進んだところで林道真菜板倉線と利根平川林道の分岐へと辿りつく。

まず左手の真菜板倉線へと進むと、すぐに舗装路へと変わってしまい、そのまま進んでいくとちょうど舗装工事の真っ最中で、工事の関係者もいたのでさすがにこの先は進めないと思いそのままUターン。



次は利根平川林道へ。そこそこ荒れ気味のダートを進んでいくと、こちらはゲートで通行止め。まぁこっちはゲートまでそこそこ距離もあったので、とりあえず良しとするか(笑)。



分岐のところでは、こんなのを見かけたんだけど、実際そこらでパンパンと発砲音がしてるんだよね・・・怖いよ!

そういえばここへ来る途中で林道の標識を見かけたので帰り際に入ってみたが、普通に畑の間を抜けるごく普通の舗装道路だった。一応林業には関係してるんだろうけど、パッと見どうみても農道だよね?おまけに、畑にゃこんなのがいるしよ!怖いって!

120号へと戻る途中、眼下に川が見えたので近くまで降りてみようと思い、川の方向に続いている道を辿っていくとダムから流れ出る川へと辿り着いた。とにかく、すごくいい景色でした。水もすごく綺麗で、川と併走する用水路には魚も泳いでいた。今日の締めにこんな景色が見れて、大満足の一日でした。



帰りの関越道でパラパラと雨に降られ、あわててパーキングで雨具を出すも、着ている間にやんでしまい、でもまた降るかも、と思って着たままで走るも一向に降る気配が無いし、すごく暑くなってきたので再びパーキングで脱いで走り出したらまたパラパラ降ってきやがった。なんなんだよー!