ロハスな廃秩父
2006/05/21 入川林道〜入川森林軌道ハイキング・他

関東でも久しぶりに五月晴れと呼ぶにふさわしい天気になった日曜日、秩父にある入川森林軌道跡、並びに三峰山ロープウェーの旧山頂駅へと訪れることとなった。

メンバーはまるだしさん、バドンさん、ふぢきさん、そしてナノレカワの4名。秩父へと向かう車の中では、団地に造詣の深いバドンさんの有難い講釈を聞きながら、最初の目的地、入川森林軌道跡へと向かう。

R140を進み、大滝大橋を超え、中津峡入口にたむろするオフ車軍団を見つけ(あぁ、奴等はみんな中津川へ向かうんだなぁ・・・)などと思いながら、やがて渓流観光釣場ののぼりを目印に脇道に入ると、程なくして未舗装路に。この道から一本の林道が分岐します。

入川林道東京大学の演習林林道です。
この林道の先に目指す森林軌道(林鉄)があるのだが、実はこの入川林道自体が林鉄の軌道跡なのだそうだ。

さっそく林道を進んでいくが、林道起点から1km程の地点でゲートで閉鎖され、一般の車両は通行できなくなっているので、そこから先へは徒歩で進んでいく。



道沿いには、線路を利用して作られたガードレールが姿を現しはじめ、俄然気分が盛り上がってくる。



小鳥が飛行の練習をしてました。がんばれ!

程なくして沢を渡る橋に至るのだが、その沢の奥に目をやると、かつては沢を跨いでいた線路の残骸が残っていた。



突然現れた軌道跡に興奮しつつ更に先へ進むと、やがて脇に逸れるハイキングコースが現れる。このハイキングコースが、かつての軌道跡を利用して作られたもので、先へ進んでいくとやがて歩道の上に線路がその姿を現した。

あのカーブの向こうから、今にもトロッコが走ってきそうな・・・。

ああ、この姿・・・深い緑に包まれた軌道跡、なんて美しいんだろう。

「あー、吐息。」

ひたすら線路に沿って1時間程歩き続け、やがて荒川の起点へと辿り着く。



果てしなく澄んだ水が、とめどなく流れ落ちてく。



こんなところにも遺構が。って、見えるかな?



ほうほう、なるほど。

まるだし氏の言うことには、この先に上部軌道があるらしいとのこと。だが、この先には険しい峰が続き、にわかには信じがたいが・・・?
結局、それらしい遺構は見つけられたが、その奥はわからないまま林鉄を引き返した。
(後からわかった事だが、まるだし氏によるとその先の上部軌道は川の対岸にあったとのこと。)

道の駅で昼食をとった後、今度は三峰山に今も残るというロープウェーの旧山頂駅を探しに向かう。
三峰山のロープウェーは現在も運行されているが(追記:2007年12月1日で廃止された)、かつて使われていた旧山頂駅が、現在の駅舎からはだいぶ離れた山の中に今もひっそりと眠っているというのだ。
売店のおばさんなどに話を聞きつつ、それらしい場所に目星をつけて探していると、鬱蒼とした山の斜面のはるか下方にそれらしき建物の屋根を見つけ、滑り落ちないように慎重に近づいていく。



やがて目の前に現れた旧駅舎は、静かにその場に佇んでいた。



昭和19年から44年まで使われたこの旧駅舎。かつては多くの人を運び賑わったであろうプラットホームへと足を運ぶと、すっかり寂れきったそのホームから、あまりにも雄大な秩父の山々を見下ろす事が出来た。

あまりに素晴らしい景色に、しばらくそこを動けなくなってしまった。
しばらく駅舎内などを見学後、再びホームの階段に座り込み、そこから見下ろす山々の眺めとの別れを惜しみつつ駅舎を後にした

※追記:この旧山頂駅は2009年に解体作業が行われ、現存していません。