埼玉〜群馬、県境の林道へ 2007/04/27 埼玉〜群馬県境の林道 |
埼玉・長野との県境に程近い群馬県上野村。そこに、御巣鷹山へと向かう1本のロングダート・中ノ沢林道がある。
ツーリングマップルに記された「ダート13km」の文字を頼りに、一気に群馬へと向かった。
埼玉との県境を越えるために、まずは中津峡から林道上野大滝線を目指す。
いつもならここまで来ると中津川林道へ入ってしまうため、上野大滝線を走るのは初めてだったりするのだが、この道もかなり舗装化が進んでいるとのこと。一体どの程度のダートが残っているのだろうか。
金山志賀坂線との分岐からダートに入ると、周囲を切り立った奥秩父の山々が取り囲む。いいね、こういう山に囲まれた景色って大好き。
途中、百合岩隋道を抜けると突然木々に囲まれたストレートが出迎えてくれる。
まだまだ木々は裸のままだけど、若葉が生い茂る頃にはかなり素晴らしい風景になるんだろうなぁ。
谷合を走る雰囲気のいいダートを快調に走っていると、しかし突然路面が舗装に変わってしまった。本当に最近舗装されたばかりのような綺麗なアスファルト・・・。
結局ここから先は上野大滝線を抜けるまでずっと舗装路が続いていた。ここも最新のマップルでもダート13kmと書かれていたのだが、雰囲気のいい道なだけに非常に残念。
県境の天丸トンネルで。結構長いのに電灯などは一切なし。
トンネルを越えてすぐ、右手に逸れる林道太尾線がある。
入ってみると、起点から1km程で大ナゲシ線と名前が変わるようだ。しかもそのすぐ下には「奥名郷線」と記された標識が打ち捨てられている。うーん、どういうことなんだろう?
そのまま先を進み、落石やら倒木やらクレバスやらでだいぶ荒れてきたとおもったらいきなり行き止まりに。
行き止まり林道なんて珍しくもないけど、こんなに見晴らしのいい行き止まりっていうのは珍しいなぁ。
上野大滝線に戻り先を進むと、今度は左に逸れるダートがあったので入ってみると、途中でこんな標識が。
え?ここが上野大滝線の本線なの!?しかもさっき捨てられていた標識の「奥名郷線」の分岐から10kmって・・・ますます意味がわからん。
とりあえず終点まで進み引き返すと、登山に来たおじさんに「ナントカ山はどっち行ったらいいんかね?」と聞かれ、俺だってわかんねぇよ!と思いつつおじさんの持ってた地図とにらめっこ。それでもわからないのでツーリングマップルを開くと、どうやらこのダートの途中で登山道が分岐しているらしい。あのおじさん、ちゃんと目的の山に辿り着いただろうか・・・。
その後は一気にR299へ抜け、更に県道へと入り中ノ沢林道を目指す。
ようやく辿り着き林道へと入ると、1km程で綺麗な舗装に変わった。ここも舗装化かよ・・・。
途中地元の人っぽいおじさんの車とすれ違ったので「この先もずっと舗装ですか?」と話しかけると、「ん、ちょっとそこまで行っただけだからわかんねーなぁ」と。そして「その先で工事やってっけど、バイクなら通れんじゃねーか?」とも。む、工事・・・。
そのまま2km程舗装が続き、ようやく舗装が途切れたと思ったら工事関係者が作業をしていた。無視していくのも気が引けるので話しかけると、「ここは関係者以外入っちゃいけねーんだ」との事。くそ、さっきのおじさんの言葉で油断した・・・。せっかくここまで来て悔しいが仕方ない。おとなしく引き返すとするか。と、その前に途中で分岐するサルマキ支線だけは寄ってみよう。延長は1.2kmほどあるみたいだが、しかし2〜300mほど進んだ地点で・・・。
道がねぇよ!
うーん、どうやら意図的に土砂を盛って道を塞いでいるようだが・・・。 何故だ!!
仕方がないのですごすごと引き返したが、、ここに来る途中で県道沿いに未舗装の林道が口をあけているのを見つけたので入ってみると、荒れた急勾配の九十九折れが続き、1kmちょいで行き止まりに。
その後、恐竜センターを抜けてR299沿いの「さざなみ岩」へ。
ここは中生代の恐竜の足跡が岸壁に残されている場所なのだが、その向かいには、説明を聞くためのボタンが設置されている。これを押すとなんとももの悲しいBGMにあわせた解説が・・・。
このR299沿いでは細かい林道を幾つか走ったが、どれも長くて2km弱のピストン林道。
背後に見える岩山が印象的だったが、それ以外は鬱蒼とした道。約1.8 kmで終点になるが、その先に急勾配のコンクリ舗装路が。このパターンは・・・この先はたぶん民家だな(笑)。
<林道ヤノタワ線>
約1.8kmのピストンダート。終点から作業道の奥ノ反線に接続するが、
そこも185mで終わりらしい。
<林道所ノ沢線>
約1.2kmで終点になるが、その奥も道は続いているようだ。少し歩いて奥を覗きに行くと、いきなり足元をカモシカが駆けて行った・・・。
途中で出会ったリスくん。な、なんか偉そうッスね・・・。
<林道所ノ沢支線>
所ノ沢線から分岐するピストンダート。ここも終点から先に道が続いていたので入ってみると、真新しい砂利が敷き詰められた路面に変わった。もしかして299に出られるかも?と思ったがあっさり行き止まりに。
その後は県境を越えてすぐ分岐する全線舗装の林道金山志賀坂線を通り戻ることに。
なぜR299を通らずわざわざこんな道を通ったかというと、帰り際にニッチツの廃集落を見ていきたかったからなのだ。
「-廃-」に写真があるので、興味のある方は覗いてみて下さい。
そんなわけで、結構いい時間になってきたのだが、その割に今日は意外とダートを走った距離が少なくて物足りなかったので、最後にもう一度上野大滝線のダート区間を往復してきた。
うん、やっぱりここはいい場所だ。ダートは短めだけど、今度からはここまで来たら、ダート区間だけを 中津川と合わせて走るのもいいかもしれないな。