林道は春の気配
2008/03/23 小川町〜ときがわ町の林道

ついこの間まで寒い寒いと思っていたのに、最近では20℃を超える日もあったりで、すっかり春らしくなってきた今日この頃。そりゃそうだ、もう3月も終わりだもんなぁ。
そんな春を感じさせる天気の中、今日は小川町〜ときがわ町を跨ぐ、主要地方道30号線と県道273号周辺の林道を探索しに出かけた。

R254を小川町方面へと進み、まずは県道273号線へと入り、ときがわ街方面へ南下する。この近くに、雀川上雲線という林道があることだけは事前に分かっていたのだが、それ以外はまったく予備知識を持たないまま進んでいくと、突然左手に林道標識が現れた。

林道小阪・滝ノ谷線
標識の立つその先を見てみると・・・。

えっ、ここ?うわ〜、林道っぽくねぇ〜!どう見ても全線舗装っぽいけど、とりあえずどこかには抜けてるんだろうとなんとなく思いながら進んで行く。しばらく進むと、片側が開けた畑のようなところに出たが、斜面の所々では花が咲き、思いがけず春らしい景色が広がっていた。

えっ、これ山桜かな?もう咲き始めてるんだ。
と、そんな景色を眺めながら進んでいくと、突然道が途切れ終点に。

うわ、ほんとにいきなり終わってるよ!しかも道の先ぎりぎりまで舗装してあるし。起点の雰囲気で、絶対どっかに抜けてると思ったんだけど見事に大外れ。県道まで引き返して先へと進む。

松郷峠付近で、脇に逸れる道があったのでそちらへ入りしばらく進んでいくと、今度は林道雲河原線の入り口を見つけた。

標識によればこちら側が終点のようだ。



道端につくしの生えた入口を進んでいくと、程なくして見晴らしのいい地点に出た。

気温も徐々に上がってきてすごく気分がいい。もうすっかり春だねぇ。

雲河原線を抜けて一旦地方道30号線へ出てから、今度は県道172号線へ。霊山院というお寺へ向かう道へ入りひたすら上っていくと、最後はお寺を越えたところでチェーンゲートに行きついたのだが・・・。

え!?こんなところに国有林林道が!?予期せぬ展開にかなりびっくり!うーん、入ってみたいが、ここはぐっとガマン・・・。っていうか、

「通行の許可を受けたいときは」って、申請出せば許可してくれんのかなぁ?・・・今度申請してみようかなぁ・・・??
(後から調べたら、ここが「都幾川林道」だった。そりゃそうだ、ここはときがわ町だもんね。)

と、後ろ髪を引かれつつ県道へ引き返したところで、そろそろお腹も空いてきたし、脇にちらりと川が見えたので、どこか川原にでも下りて飯にできるところがないかと思って脇道に入ってうろうろしていると、

出た、林道!諸倉線というそうだ。川沿いの道を進んでいくが、わずか600m程でゲートに突き当たった。その先にも未舗装路が伸びていて、飯に出来そうなところはないかと思って少し覗いてみたけど、あんまり綺麗なところじゃなかったのであきらめて引き返し・・・。

そのまま県道を進み、続いて林道赤木七重線へ。

こちら側から入るのは初めてだが、ここを進んで行けば栗山七重線の終点と続いている地点に出るはず。しばらく鬱蒼とした杉林を進んでいくとやはり栗山七重線との接続地点へ出たが・・・。

この写真の奥に移っている方向から来たのだが、あー、こっちから来るのか・・・てっきり写真の左側の道から来るのかと思ってたんだけど、でもこの左側の道も赤木七重線のはず。でもさっきの入口にも標識が立ち、そしてここにも起点の標識が立っている。この先にもあるのか?と思ってそのまましばらく進んでいくと、

やっぱりあった。っていくか、こっちも起点かよ!もうわけわかんない・・・。
まぁそれはそれとして、いい加減お腹も空きまくってきているので、栗山七重線に入って昼飯にしよう。たしか起点近くまで上っていけば高台に上っていける見晴らしのいい場所があったはず・・・。

あう。
ちょうど白石峠への分岐点のところで、起点方面の道が通行止めに。仕方ないのでその地点にある屋根付きの休憩所で昼飯にすることにした。お湯を沸かしてラーメンをすすっていると、白石峠方向から1台の軽トラに乗ったおじさんが下ってきた。林業関係者かと思ったのだが、車から降りてきて案内板の前まで来たと思うと、首をかしげながら地図を眺め始めた。単に遊びにきて道に迷ったようだ。そのおじさん、しばらく地図と睨めっこしていたので、困っているのかと思って話しかけると、とりあえず起点方向へ行くことが出来れば早く戻れるということはわかっていたらしく、しかも4時までに帰れば大丈夫とか、実は大して困っていたわけではなかったみたい(笑)。しばらく話をして、のんびり行ってみるか、とおじさんは去っていった。うん、やっぱりのんびりが一番ですよね(笑)。

休憩を終えて、白石峠へ抜けて県道172号線を下っていくと、途中で見覚えのある分岐が。そうだ、ここを入っていけばたしかあの林道があるはず・・・。



林道久保向線
ここは以前来たときに、起点からすぐの地点で「この先は有料」との趣旨の看板があったためにそのまま引き返してしまったのだが、実はそのすぐ先にキャンプ場があって、要は有料とはそのキャンプ場のことだったのだが、大体考えてみればこんな民有林林道が有料のわけねぇじゃん!ってことで、数年ぶりに訪れた久保向線、キャンプ場の脇をすり抜け先へと進んでいく。すると、800mほどの地点で意外なことに未舗装路へと変わった。

しかし、路面はといえば、ふかふかに盛られた土の上に、道幅いっぱいのキャタピラの跡が・・・もしかして、舗装化間近なのか?水を多く吸ってズルズル滑る土の上をふらふらしながら進んでいくと、程なくして作業中のパワーショベルがいたので、終点までは到達できなかったがそのまま引き返すことに。先ほどの未舗装との境目の地点からは、もう一つの林道が分岐しているので、次はそちらへと進む。

林道八木成線
道端に立つ案内標識には1km程で行き止まりと書かれている。鬱蒼とした林を進むと、その通りに焼くkmほどで民家の脇で行き止まりとなったが、その民家の庭先では梅の花が咲いていた。春になって徐々に山の色彩が増えていくのって、ほんとに嬉しいんだよね。

県道を引き返し、もう一度県道273号線へと入り、本日最後の目的地、林道雀川上雲線へ。
どこかのサイトで、「ちょっと前まで未舗装だったのだが」的な表記をみたことがあって、それがかなり以前の話なので、きっともう全線舗装されているんだろうな、と思いながら進んでいく。

おっと未舗装!と思ったけど、わずか20m程度・・・。

悲しいほど綺麗なアスファルトですね。

あ!でも←このマーク、埼玉じゃ珍しいかも!
って、何に喜んでるんだ。

さーて、そろそろ帰るか。今日走ったエリアなんて、地図上で見ればほんとに狭い範囲なのに、あちこち入り込んでいくと、あっという間に時間が過ぎてしまうなぁ。あー、もっと時間が欲しい!