春の林道プチツーリング
2008/04/06 飯能市〜毛呂山町の林道

先日、西武秩父線吾野駅のすぐ近くに林道があるとの情報をキャッチした。

・・・え〜、1月にそのすぐ近くに走ってたのに見落としてたのか・・・。

というわけで、早速その林道を走るべく出かけることにした。しかし、ここ最近花粉のせいでやたらと体がダルいというのもあり、吾野自体がそんなに遠いわけでもないので、ほんの小一時間程度のプチツーリングのつもりで走り出す。


R299を秩父方面へ走り、途中吾野駅へと向かう分岐へ入る。駅を確認し、周りを探しながらゆっくり走っていると、すぐに目印の踏み切りを発見!

踏み切りの向こう側には、直進方向と左側に伸びている2本の道があるが、そのどちらもが林道だ。この写真ではよくわからないけど、この地点から2つの林道標識が見える。

まずは直進方向へ伸びている林道アズサズ線へ。こちらは起点から未舗装だ。やや勾配のきつい道を上り始めると、起点からわずか100m程の地点で・・・。

うおっ!なんだこのクレバス!写真でどこまで伝わるかわからないけど、かなり深く幅も広い溝が道の真ん中をえぐっている。

うわぁ・・・こんなの無理ッスよ・・・。
一応、溝の両脇に辛うじて路面が残ってはいるものの、途中でちょっとでもライン取りを間違えれば溝or谷底に落っこちるのは間違いなし!バイクを降りて少し歩いていくと、この先もまだしばらく道は続いているようだったが、無理して下手こいてもしょうがないのでここで引き返すことに。

続いて、もう一方へ伸びる林道坂本線へ。

出た!旧タイプ!まさかこんなところに立ってるなんてなぁ〜。
しかも、林道自体も線路と併走しているというかなり珍しいシチュエーション。

さて、どこまで続いているのか早速走り出すが、わずか200m程で建築会社の資材置き場になって行き止まりに。

つーか、ここって既に林道としての機能は失われてるよなぁ・・・まぁ標識も旧タイプだし。

というわけで、本日のメインの目的はあっという間に果たしてしまい、このあとどうしようかと。ちょうどこの吾野から顔振峠(林道奥武蔵2号線)へと向かう道が林道だということを、以前に奥武蔵2号線にある道路標識で確認したのだが、林道標識自体は立っていないので、今回はそこが林道であるという確たる証拠を見つけに行くことにしよう。

R299へ戻り、今度は奥武蔵グリーンライン方面へ上っていく。

あれっ、県道61号線?もしかして林道から県道に昇格しちゃった??

途中にある「土砂流出防備保安林」の看板には林道と書かれてるけど、これも古そうなものだしなぁ。

一旦、奥武蔵2号線起点との接続地点まで上がり、ここへ来る途中で分岐する道を確認するために2km程引き返す。

ここも標識は立っていないのだが、以前に一度だけ走った感じでは林道なのは間違い無さそう。起点付近のみ舗装された道を上がっていくと、奥から歩いて降りてきたハイカーらしきおじさんがこちらに向かって腕をクロスさせて×印をしてきた。バイクを停めると、「この先は行けないよ」とのこと。ようはこの先で行き止まりになるから行っても無駄だよ、ってことを言いたかったらしい。そのおじさんに「行き止まりですよね?大丈夫、知ってます!」と言って先へと進む。行き止まりで何が大丈夫なんだよ、変なやつだと思ったかもなぁ。

起点から100m程の舗装路を進むとすぐに未舗装へと代わり、やや石のゴツゴツした道を走っていくと、途中で1枚の案内板に気付いた。

おお、ここは風影東沢線っていうのか!しかも、風影線のほうも県道とは別にちゃんとまだ存在してるよ!
この林道の名前をようやく知ることが出来て、すっかりゴキゲンになってそのまま先へ進むが、やがて起点からわずか500m程で行き止まりの終点に。

それにしても、さすがにもう4月というだけあって、緑の芽吹いてきた木々がもうすっかり春なんだということを感じさせ、眩しい木漏れ日もすっかり春のそれへと変わっている。こんな短いピストン林道でも、春らしい暖かな空気のなかを走っているだけですごく楽しい。いよいよ今年もこの季節がやってきたんだなぁと実感。

風影東沢線を引き返し、再び風影線を上っていく。林道とはいえ途中には民家も立ち並び、庭先で咲き誇る花が春らしい何とものどかな雰囲気を感じさせている。

今日は天気もいいし気温も暖かくて、花粉症のダルい気分も忘れるくらいにいい気分!こういう景色を眺めながら走っていると、日本に生まれてホント良かったなぁとつくづく思う。埼玉最高(笑)!

そのまま奥武蔵2号線との接続地点を越えて、今日は権現堂線を下って帰るとしよう。

権現堂線に入ると、道沿いのいたるところで満開の桜が咲き誇っていた。家の近くでは既に満開のピークは過ぎてしまっていたが、この辺りはほんの少しだけ標高が高いせいか、ちょうど今が真っ盛りのようだ。

権現堂線を下りきり、最後にちょっとだけ鎌北湖に立ち寄ってみると、ここでも桜は満開で、お弁当持参でハイキングに来ている人でごった返していた。一人バイクで入ってきた自分がなんだか少し場違いな気がして、1枚だけ写真を撮ってそそくさと引き返した。

この桜が終われば、次はいよいよ待ち焦がれた新緑の季節だ。来月辺りになればグリーンラインもその名の通りに緑に満ち溢れてくるだろうな。その頃になったらまたグリーンラインを経由してわらじかつ丼でも食いに行くかな。