大漁!小鹿野町林道探索
2009/05/02 小鹿野町〜秩父市の林道

今月号の雑誌BACKOFFの「ここどこ」は、埼玉県小鹿野町・県道279号線沿いの林道群。小鹿野の林道は3月に行ったばかりだが、前回は県367沿いの探索で、今回の目的地はまだ訪れたことが無いのでちょうど良い。「ここどこ」の締め切りも近いし、そろそろ行っとくか。
と、そんな折、ある方から「連休中に林道探索に行くならご一緒しませんか?」とのお誘いを受けた。

当日、道の駅薬師の湯で、秩父にお住まいのTKさんと待ち合わせをすることに。バイクで町興しの小鹿野町だけに、バイク専用駐車場が用意されてます。
右がTKさんの白いジェベル。色々手が入っています。

定刻に集合し、早速県279沿いの探索に・・・と思ったが、前回小鹿野に来たときに起点標識を確認しそこねた林道をTKさんが案内してくださるというので、まずは県367へと向かう。

まずやってきたのが、林道大堤線。って、ここ、前回俺が大堤線だと思って走った場所と違う!どうやら路線図の線形を見誤っていたようだけど、あぶなくここスルーするとこだったわ・・・。
道自体は1.7km程の未舗装路。最近、延長が1kmを超えると「長い!(いい意味でね)」と思う自分がいる・・・。
続いてもう一本、林道高井原線の起点標識を確認し、いよいよ県279へと向かう。
(※なお、今回は路線の数が多いので、個々の林道の詳細はPHOTOSをご覧ください。)

県道に入って初めに分岐する林道柏沢線を往復し、続いて全線舗装の林道塩沢線へ。



塩沢線の終点付近にて。今日もいい天気だ!
その塩沢線から分岐する稲荷山線品塩沢線と、東から西へ向かい順を追って探索をしていく。品塩沢線では、深くえぐれた轍にタイヤをとられ、腹を擦って立ち往生してしまった軽トラの人が必死に抜け出そうとしていたので、何か手伝えることはないかと思ったのだが・・・こんなところに何しに来たんだろう?

県道へ戻り、続いて林道浦島線へ。

浦島線の起点にあるバス停の小屋の中で見つけた、山火事注意の看板。このクマさんのイラストは初めて見るタイプだけど、林野庁じきじきの看板ってのもそういや珍しいな。
この浦島線自体は全線舗装路だが、途中で分岐する浦島支線起点から未舗装となっている。その浦島支線を進んでいくと、途中で林道日陰入支線の標識が立つ地点に出た。

最初、この標識の立つ位置と向き、そして側溝の位置から、写真の正面方向が今来た浦島支線の続きかと思い、先へ進んで行ったのだがそれは間違いで、やがて日陰入支線の起点へと着いてしまった。そうか、浦島線と日陰入線は、この支線を介して通り抜けが出来るんだ!
ただ、このまま進むと日陰入線の本線なのだが、そっちは起点から改めて走りたいので、いちど浦島線方向へ戻ることに。
その日陰入支線では、途中ブルドーザーが作業をしていて、引き返そうかと思ったのだが、作業中のおじさんがブルドーザーを脇に寄せて手招きをしてくれた。




作業中お邪魔しました。

それにしてもこの日陰入支線、いつの間にか結構標高を上げてきたのもあるが、所々で眺めのいいところがいくつかある。

ついこの間まで、山に来ると寒い思いばかりしていたのに、いつの間にか新緑の眩しい季節になってたんだなぁ。この時期に林道を走れるのって本当に嬉しいんだよね。

再び県道へ戻り、ショートピストンの林道串脇線を往復して、いよいよ「ここどこ」出題エリアの最初のひとつ、林道皆本沼里線へ。

TKさんによると、ちょっと分かりづらいところに入口があるとのことなので、先導してもらい進んでいくが、まるで民家に向かうような細い道を下っていくとやがて橋を渡る地点に起点標識が。確かにここは分かりづらい・・・。

皆本沼里線に入り、走りやすいフラットダートを快調に進んでいく。途中、分岐する現在開削中の支線へと入ってみると、こちらもなかなかの景色が広がっている。

この支線の終点でお昼にすることに。



昼食をとりながら、TKさんと地図を広げていろいろ話しをしたのだが、この周辺のマイナーな林道の名前を出しながら、普通に会話が出来ているのが何だか不思議な気分(笑)。

お昼を終えて、林道皆本沼里支線へ。

途中、かなり荒れた地点を越えて200m程進むと、雑草に覆われシングルトラックのようになっている地点に出た。ここで林道は終わりかと思ったのだが、歩いて先へと進んでみると・・・

おお!ガードレールが!路面は土砂に覆われ、すっかり廃道化している。いや、廃道っつうより、もはや遺構だな。いやー、いい!ゾクゾクすんね(笑)!

皆本沼里線の起点付近で。こういう、山肌に囲まれつつも開けた雰囲気って結構好き。

県道へ戻り、続いて先ほど支線から入った林道日陰入線を、改めて起点から走る。

が、支線との分岐地点を越えて程なく、土砂崩れで道が塞がれていた。ここを超えてもすぐ先にまた崩れている場所があるのでここで引き返すことに。っていうか、そもそも俺にはここは超えられない(笑)。

続いて県道沿いの藤指線へ。



藤指線の終点にて。ピストンの終点にしてはかなりいい眺め。

更に大谷線大谷支線、県道最奥に位置する不動滝線を走る。

そして、この県道沿いの最後の目的地、林道八日見線へ。TKさんによると、旧両神(りょうかみ)村の名前は、この八日見(ようかみ)という地名から来ているらしい。なるほど〜。

この八日見線、こちら側の入口は終点となっていて、起点はR299側にあるのだが、今はまだ繋がっておらずに両側ともピストンで、現在開設中とのこと。入口付近はかなり前から存在はしているだろうが、路面自体はフラットで非常に走りやすい。
途中、距離が長いわりには照明も何もなく真っ暗な八日見トンネルを抜けると、やがて作業中の現場に出くわした。

今まさに道を切り開いている作業の真っ最中だったので、あまり近づかないうちに引き返した。頑張ってはやいとこ完抜させてくださいね。

これで県279沿いの林道は全てまわったのだが、TKさんが帰り道にある林道を幾つか案内してくださるというので、ご好意に甘えることに。
県73沿いから分岐する道の先にある大指線大指支線、R140から分岐する上強石線大達原線ガニ沢線など、あらかじめ知っていないとなかなか探すのも難しそうな林道を案内していただいた。特にガニ沢線は、前回来たときに探そうとしたのにも関わらず、結局見つけ損ねてしまっていたのでかなり嬉しい。

ガニ沢線にて。傾き始めた陽の光を浴びる杉林がいい感じ。

上強石線にて。鉄塔近ぇ!

更に、柴原線鷺ノ巣線と、これまたあらかじめ知らなければ到達は困難であろう超マイナー林道を巡り、本日の林道探索は終了。気がつけば、今日一日でかなりの数の林道を走っていた。その数、25路線。これだけの数の林道を一日でまわったの、奥武蔵グリーンラインの周辺を回ったとき以来かも・・・。

今日一日、TKさんには本当にお世話になりました。なんだかすっかり俺の探索に付き合ってもらっちゃったみたいになっちゃいましたが、地元に詳しい方が一緒で非常に心強かったです。これに懲りてなければ(笑)またご一緒させてください。