自主トレ
2009/07/20 林道大栗沢線〜林道西名栗線サイクリング

先月、初めて自転車で林道を走った天目山林道サイクリング。いくら「初めて」とはいえ、自分のあまりの走れなさっぷりには正直愕然とした。上りはほとんど「歩き」みたいなもんだったし・・・。
というわけで、今日は朝からちょろっと自主トレに行ってみることにした。で、どうせ行くなら以前から気になっていた、あの林道へ・・・。

やってきました、飯能市の林道大栗沢線です。
主要地方道53号線から分岐するこの林道、常にチェーンゲートで閉鎖されているうえ、ぱっと見、大して面白くもなさそうな舗装林道に見える。だが、なぜそんな林道にわざわざやってきたかというと、実はここを進んで行くと、林道西名栗線の鍋格子工区に接続しているとのことなのだ。今日は登坂のトレーニングがてら、その接続地点を見に行ってみよう。現在時刻8:06AM、走行スタート!

起点からしばらくは杉林に囲まれた道を進んで行く。この辺りの林道はどこもそうだが、初っ端からひたすら上り道が続いている。舗装とはいえ、上り坂を漕ぎ続けるのはやはりしんどい。こんなところを軽々上っていける日が俺にも来るのだろうか・・・。

まだまだ上り坂は続く・・・。

だー!わかっちゃいたけど、やっぱ上り坂ばっかりが続くとほんとキツイな!
と、そんな思いをしながら進んで行くと、ふと右手にダートの分岐が現れた。

おぉ?大栗沢線に支線なんてあったのか?と思ったが、直進する舗装路は、この目の前ですぐに行き止まりとなっていた。どうやらこの未舗装路が本線として続いているようだ。

というわけでこのダートを進んで行くが、やはりここでも上り道は続き、急坂で上手く漕げずに前輪が浮いたり後輪が空転したりと、いきなりヘロヘロになってしまいさっそく休憩。今日は朝から薄曇だったけど、こんな天気で逆にちょうどよかったよ・・・。

更に未舗装の上り坂をヒーコラいいながら進んで行くと、少し周囲が開けた地点が見えた。斜め前方には、今いる道と直角方向に伸びるガードレールが見える。ってことは・・・。

やった!遂に林道西名栗線との接続地点に到着ですよ!
しかもこの地点は、西名栗線と大栗沢線が交差するかたちとなっっているために、十字路となっているのだ。単純に本線にぶつかって終点になっている林道は珍しくもないが、林道同士が交差して十字路になっているのは、この辺りではあまり見ないよな。

(画像にカーソルを重ねると、それぞれの道の進む方向がわかります。)

上の画像の反対方向から。
今日この大栗沢線に来たのは、この十字路が見たかったからなのだ。

とはいえ、左手に延びる西名栗線の延長具合も気になるが、まずは大栗沢線を直進し終点を目指す。

が、恐らく100mも進まないうちにあっさり終点に到達。轍が消え、広場のようになっているが、地面は雑草だらけ。

終点を確認したので、さくっと戻りますよ。ここからさっきの分岐までは下り坂になる。今日初めての下りだ、嬉しいな。まぁ、ほんの数十mだから一瞬なんだけどね。

十字路まで戻り、続いて西名栗線の終点方向へ進んでみる。角には通行止めの看板が立っているが、こんな常時閉鎖の林道で、誰に向けて立てているんだろう。
あ、俺らみたいなやつ向けか・・・。

大栗沢線との分岐から路面が雑草だらけで、怪しい雰囲気はしていたが、ちょっと進むと路面が一面背の高い草に覆われ、辛うじて轍が判別できるような状態になっている。まだ開通もしていないのに、既に廃道っぽさ満点ですよ。

で、その先では、看板にもあったとおり、法面が崩れて路面が半分ほど覆われている。まぁこの程度なら四輪でも通れないレベルではないが、どうもその先でもさらに崩れているような雰囲気・・・。

うーん・・・。

だんだん落石が多くなってきた。ただ、まだ路面が見えているので、普通に漕ぎながら進むことは出来るが。

しかし、こんな地点が何度となく続き、しだいに漕ぎながら進むのがキツくなってくる。

で、たまに大人しくなると思えば路面はみてのとおり草ボウボウ。まぁ当然だけどね。

またッスか・・・。
こんな感じで、いったいどこまで道が延びているんだろう?そろそろ引き返したほうがいいのかな?なんて思い始めていると、ちょっと前方の様子が変わってきた。もしかして・・・?

いきなり行き止まりになった。大栗沢線との交差点からおそらく1kmも来ていないと思うが、ここまでの路面の様子から見ても、この鍋格子工区はしばらく開削の手が入っていないようだ。以前、人見入線が接続する人見入工区の、こっち側に延びる道の行き止まりを見たときも、たいして工事は進んでいない感じだったが、この西名栗線、平成27年度には全線開通の予定らしいが、果たしてあと6年で予定通り開通させることは出来るのだろうか?
と、脇の斜面に目をやると、なにやら人の足跡らしきものが・・・。誰が何のためにこんなトコ歩いてんだ?謎だ・・・。

さて、再びあの十字路まで戻るとしよう。またしばらくは下り道になるが、またこんな地点を戻らなきゃならないので、スピードを押さえて慎重に戻って行く。

お、今頃たんぽぽの綿帽子が。こんな時期に咲くなんて、平地のたんぽぽとは種類が違うのかな?

十字路まで戻り、今度は西名栗線の起点方面を目指すことに。このまま県道まで出て、大栗沢線の起点に戻ることにしよう。

こっちの区間は、さっきの終点方面とちがい、落石などもなく非常に走りやすい路面が続いているうえ、分岐から少しの区間こそ上り坂だったものの、後はほぼ傾斜のない平坦な道が続いているので、特に苦もなく走り続けていられる。

路や周囲の景色なんかは、大名栗線に近い雰囲気を感じる。

このあたりからは、ずっと下りが続く。

うっひゃー、やっぱ下りは気持ちいいなぁ!見ての通り、雑草こそ多いものの、いたってフラットな路面なので、多少スピードを上げても不安もなく下って行けるのがスッゲー楽しい!やっぱコレの為に上っちゃうんだよなぁ〜。

軽快に下りを進んで行き、やがて周囲が木々に覆われ、そろそろ県道に出るかなと思い始めたあたりで、突然前方から「ガサッ!」という音が聞こえた。普段だとエンジンの音とメットを被っているせいで気付かないような音に気付くのも自転車ならではだよな、なんてコトを考える間もなく、すぐ目の前を1匹の鹿が走り抜けて行った。かなり大き目の成体だったが、あんな大きな体でも山の中の急斜面をあっという間に走り抜けていってしまった。っていうか、熊じゃなくて良かった・・・。

と、その鹿との遭遇を過ぎてほんの数十m程で、県道沿いの起点に辿り着いた。以前はここに「林道鍋コーシ線」の起点標識が立っていたのだが、俺がここを知った時にはすでに撤去されてしまっていたんだよな。一度この目で見ておきたかったなぁ・・・。
そんなことを考えながら、大栗沢線の起点に停めてある車まで戻り、今日のサイクリングは終了。ここまでの所要時間、約1時間半。トレーニングのつもりで走りに来たはずだったけど、なんだか大してトレーニングにはなっていなかったような・・・ま、面白かったからいいか!さーて、次の自転車ツーはどこにしよっかな!?