夏本番!未踏のロングダートへ!
2009/08/15 秋鹿大影林道〜万沢林道

今年の夏は、梅雨明け宣言こそ出たものの、毎日曇りや雨ばかり続く天気でちっとも夏らしさが感じられずに、これじゃあちっともテンション上がらねーなぁ、なんて思っていたところ、お盆休みに入った頃からようやく夏らしい日差しが射すようになってきた。やっぱり夏はこうでなくっちゃ!せっかくの好天続きなので、久しぶりに林道へ行くかと思いたった。それじゃあどこへ行こうか・・・ふと、群馬県の秋鹿大影林道と万沢林道が思い浮かんだ。実はこの林道、以前から何度も行こうとは思っていたものの、未だ訪れたことがなかったのだ。同じ群馬の栗原川林道には何度か行っていたのだけど・・・。まぁそんなに遠い場所なわけでもなし、こんなにいい天気、サクッと走りに行って見るか。

R17をひたすら北上し、出発からきっかり3時間で、秋鹿大影林道の始まる県道53号線へ到着。目印の温泉施設を超えて先へと進んで行くと、それらしい道へと辿り着いた。

路の脇には標柱が立っているが、そこには「村道大影・秋鹿線」と書かれている。お、ここって林道じゃなくて村道だったの?いや、もしかしてこことは別に秋鹿大影林道があるんじゃないのか・・・?なんてことを考えながら、ホントにここでいいのかどうか確信が持てないまま、とりあえず先へと進んでみる。

しばらく進んで行くと、突然路面が未舗装に変わったが、幅員も狭く、やたらと鬱蒼としている。まだここでいいのか疑い中・・・。もう少し進んだ先で、二人連れのオフ車の方が休憩していたので、「秋鹿大影林道ってここでいいんですかねー?」と声を掛けると、自分達も初めて来たのだけど、たぶんここでいいんじゃないか、とのこと。結局はっきりしないまま、違ってたら戻ればいいかと思い更に先へと進んで行く。

その先は、しばらく杉林に囲まれ、埼玉の飯能辺りでもよく見かけるような景色が続いている。そんなのもあって、余計にここが秋鹿大影林道なのかどうか疑いながらしばらく走り続けることになる(しつこいって?)。

数日前の大雨のせいか、路面は所々で水が流れて川のようになっているところがある。

その先に、しばらく沢沿いに走る区間があったが、見下ろすと非常に綺麗な川でいい雰囲気。夏の林道って感じだねぇ〜。

そんな景色の中を気分よく進んで行くと、突然、道が二股に分かれる地点に出た。えっ、これ、どっちへ進めばいいんだ?右は沢沿いに進み、左は橋を渡っている。地図を見てもそれらしい分岐が記載されてはいないのだが、沢を跨いでいるような箇所はあるので恐らく左でいいんだと思うけど。と思っていたら、少し手前に立っていた看板にそれらしいことが書いてあった。やっぱり左でいいようだ。エンジンを掛けて出発しようとすると、右方向の奥から、先ほどの二人組みが戻ってきた。どうやら行き止まりだったらしい・・・。

看板に記載された四万方面へと進んで行くと、少し開けた地点で、左手にちょっと立派な東屋が見えた。あ、これ見たことある!ようやく、ここが秋鹿大影林道だって確信が持てたよ。これで心置きなく先へと進んで行けます(笑)。

白い雲の浮かぶ、真っ青な空の下を走っていく。やっぱり夏の林道って最高だな。今年はもうこんな夏らしい天気はこないんじゃないかと思って諦めてたけど、なんとか8月の間に天気も回復して本当に嬉しい。

うわ、吹き付けたコンクリの内側から崩れちゃってるよ。怖・・・。

やがて、霧峠という地点に来ると、両脇に林道の分岐があり、十字路となっている。

ただ、どちらもゲートで閉鎖されてはいるが・・・。画像の手前側の道は未舗装路になっていて、ゲートの脇にもバイクが通った跡はあるのだけど、今日はパスして先へと進みます。

終始木々に覆われ、木漏れ日の射す中を進んで行く。夏にしか味わえない感覚に満たされながら走ります。

お、カーブミラーが脱皮したみたいだ!

やがて、R353四万街道に出て秋鹿大影林道が終了。続いて国道を北上し、万沢林道を目指す・・・が、林道へと至る分岐を見落とし、四万川ダムのあたりまで行ってしまった。引き返すと、それらしい分岐はひとつしかないので、おそらくここだとは思うが・・・。

分岐から少し進むと、それらしい道の入口があるが、そこには熊の目撃情報を知らせる看板が。見ると、滝へと至る遊歩道は入山禁止と書かれているが、林道は大丈夫なのかな?

少し進むと、万沢林道の入口に着いた。ここは銘板も設置されているので分かりやすい。ちなみに左手が万沢林道、右手の未舗装路が滝へと至る道で、現在入山禁止となっている。林道のほうは特に規制などもなさそう。早速進んで行くと、入口付近こそ舗装されているものの、すぐに未舗装へと変わる

この万沢林道も、初めのうちは綺麗な沢沿いに道が伸び、ひんやりとした空気を浴びながら走ることが出来る。うーん、最高!

途中、「新湯林道大前線」と書かれた、古びた標識を見つけた。そういえば林道の入口にあった銘板には「万沢(新湯)林道」と書かれていたけど、これってこの林道の古い名前だったりするのかな?

しばらく走っていると、陽がかげってきたのか、周囲が薄暗くなってきた。さっきまであんなにいい天気だったのに・・・。

進行方向はまだまだ青空も見えているが、振り返ると、

今日はこの道を引き返すつもりなんだけど・・・大丈夫だろうなぁ??とりあえず今は先へと進むしがないが。

この万沢林道、終始周囲を木々に囲まれ鬱蒼としている中にもストレートダートが所々で目に付く。

ほら。

ほら。

ほらね。夏の雰囲気満点の木漏れ日の中、こんな長いストレートがあるとついついアクセルが緩みがちになるけど、直線の後のカーブなどは決して見通しはよくないので、スピードを上げすぎないように注意して走っていく。

やがて林道も終盤に差し掛かってきたのか、川を渡る橋に出たが、その川の奥を見ると、沈下橋らしいものが見える。だけど、あそこってドコから行くんだろう?

あ、ここかな?でも、隙間なくチェーンゲートが張られ、進入は無理っぽい。あの橋まで行ってみたいけど・・・諦めて先へ進むか。

この少し先あたりから、幅員が広くなり、路面に砂利が目立つようになってきた。そろそろかな・・・。

出た!万沢林道終盤の目玉、約1kmの直線ダート!何年も来たいと思っていた道と、遂に待望のご対面です。

いやー、ここはホントに気持ちいいな。ついついアクセルを明ける手が緩んでしまう。ただ、路面全体が浮き砂利に覆われているので気をつけないとな。ここでコケたら悲惨なことになりそうだ。

ストレートを抜けると、R405に出て万沢林道が終了。ただ、こちら側には「万沢(相倉山)林道起点」や「併用林道万沢線」との表記も。万沢(新湯)林道と途中で切り替わっているのかな、よくわからないけど。

さて、ここまで来たからには、もうちょっとだけ足を伸ばして野反湖まで行ってみるとしよう。

林道出口から約5km、野反湖までやって来ました。ここまでくると、空気もだいぶ涼しくなっていて、速度を上げて走るとすこし肌寒いくらい。

BAJAを降りて、少し歩いて下ってみる。空はかなり雲に覆われてしまっているが、ところどころ雲の隙間から射す光で照らされた湖が、かえって幻想的と言えないこともないような。この先にはキャンプ場もあることだし、今度はキャンプでゆっくり周辺を回ってみてみたいな。

さーて、野反湖も見たことだし、そろそろ引き返すとするか。今日ここまで走ってきた道をそのまま戻って一気に戻ります。

一気に戻ろうと思ったんだけど、やっぱりついつい立ち止まって撮影。

と、行きには気付かなかったけど、万沢林道の銘板を発見。立派な書体で、なかなか重厚な雰囲気。そういえば、ここのはそのまま「万沢林道」の表記だけど、R405側の入口からここまでが万沢(相倉山)林道とかなのかな?やっぱりよくわからないな。とりあえず記念撮影をして先へと進みます。

行きに気になっていた空を覆う暗い雲も、とりあえずは大丈夫そうだ。

さっきも立ち止まった沢沿いの地点。水が完全な透明で見てるだけですごく気持ちがいい。ここを過ぎるともうすぐ万沢林道を抜けて、秋鹿大影林道に入る。

秋鹿大影林道に入ってすぐ、行きには気づかなかったが、山の中に延びる水路に気付いた。これって、どこからどこまで続いてるんだろう?こういうのを見ると、歩いて辿って行きたくなっちゃうな。

そして、途中で見つけた作業道の標識。「一ツ岩線」というらしいが・・・。

・・・これ、車道か?「関係者以外の乗り入れはしないで下さい。」って、関係者でさえ難しそうだ。

そんなこんなで、ようやく万沢林道と秋鹿大影林道を往復して戻って来た。ようやく訪れた夏らしい天気の中、ツーリングマップルによれば、2本合わせて往復でのダート総距離が68kmになるという道のりを堪能してきました。朝からほとんど走りっぱなしだったんで、いい加減尻の皮が剥けそうに痛いけれど、まだこれから家まで3時間の道のりが待ってます・・・。

林道を出てからの県道にて。ひまわりに入道雲、なんだか、今日見た中でここが一番夏っぽい景色だな。でも、今年は散々な異常気象だと思ってたけど、こんなに夏らしい中を走ることが出来てホントに良かった。これで心置きなく秋を迎えられそうだ。紅葉の季節になったら、またこっちまで足を伸ばして、今度は久々に栗原川林道とかにも行ってみようかな。



おまけ。深谷にて。

カンコー学生服の「カンコー」って、こう書くんだ!

壁一面のホーロー看板、こりゃすげぇ!

おしまい。