2010年走り納め
2010/12/30
林道勝雲寺入線・他

 先日、飯能の地図を見ていてふと気付いたことがあった。今年一発目のツーリングで走った林道勝雲寺入線という路線があるのだが、改めて林道の分岐する部分の線形を確認すると、どうもその時に走ったのは勝雲寺入線とは違う、作業道かなにかだったようだ。ならば、今年の走り納めとして、本当の勝雲寺入線を確かめに、ほんの小一時間のプチツーリングに出かけるとしよう。

 まだ気温の上がりきらない午前中の薄曇りの寒空の下、県15からR299を目指して走って行く。R299から東吾野駅を越えて、まずは全線舗装の林道平坂飛村線へ。目的の勝雲寺入線は、ここを1km程進んだところで分岐する。前回、勝雲寺入線だと思った分岐を越えてカーブを一つ二つ越えていくと、左手に次の分岐が現れた。

あった!ここが正真正銘、林道勝雲寺入線です。

 写真ではなかなか伝わり辛いが、起点から結構な斜度がある道に入って行くと、僅かな距離で下の舗装路からぐんぐん引き離されていく。道には流水痕がえぐれ、路肩にはガードレールもないので、誤って谷側の斜面に落ちたりしないよう、慎重に上って行く。

 起点から数十mの区間は未舗装だったが、すぐにコンクリートの簡易舗装に変わった。確かに、これだけきつい斜度があると、未舗装のままではあっというまに路面が雨水で消失してしまいそうだ。

 そのコンクリ舗装もすぐに途切れ、再び未舗装に変わったかと思うと、すぐに行き止まりとなった。起点からここまで、約200m。短っ・・・。

 とりあえず、本当の勝雲寺入線を確認するという本日の目的は果たしたので、あとは戻りがてらいくつかの林道を走って行くことにしよう。

 続いてやってきたのは、林道釜戸谷線。西武秩父線の踏切の手前に、旧タイプ標識が立っています。

 表面の緑の塗料を浸食する錆と、浮き上がりひび割れた白い文字。相変わらず、ため息が出るほどの風合いです。うーむ、素晴らしい。





                           裸眼立体視(平行法)で見てね!




 さて、早速踏切を越えて、ほぼ1年振りの道を走って行く。前半に現れる線路に沿った印象的な区間、ここも素敵です。

 それにしても静かだ・・・こんなマイナー林道で人の気配がしないのは当然っちゃあ当然だが、この薄曇りの空模様が、周囲の静けさを増幅しているかのようだ。

 釜戸谷1号線との分岐を越えて本線を進んでいく。道沿いには、こんなしっかりとした石垣が組まれている区間も。

 この周辺の、だいぶ”らしい”道を終点まで進み、次の林道へ向けて引き返す。

 続いてやってきたのは、武蔵横手駅の踏切を越えて始まる林道大倉谷線。以前訪れたときに、起点がはっきりと分らずじまいだったので、見落とした起点標識でもないかと注意深く周囲を見ながら進んでいくが、やはりここには標識は立っていないようだ。

 そろそろ終点かという地点まで来たところで、以前は無かったのだが、道にロープが渡され、それ以上進めなくなっていた。前回来た時に、終点で伐採作業が行われている様子だったので、その関係もあるんだろう。

 大倉谷線を引き返して日高市に入り、県15まで戻って高麗神社方面へ向かう道へ進んでいく。ゴルフ場へと至る道へと折れ、本日最後にやってきたのは林道高岩線。以前訪れた際、チェーンゲートの地点の手前で分岐するハイキングコースへ間違って入り込み、本線には進んで行かなかったので、今日はその本線を終点まで行ってみよう。

 起点と思われる未舗装との境目から100m程来た地点にチェーンゲートが掛けられているが、脇を見るとバイクが余裕で進めるだけの隙間がゆるーい感じに開いている。特にハイカーなどが歩いているような気配もないし、ちょっとだけお邪魔させていただきます。

 先へと進んでいくと、路面は思った以上に幅員が広く、多少の流水痕はあるものの、傾斜も穏やかで概ね走りやすい。閉鎖されているのだから当然だが、路面には落ち葉が降り積もり、車両の通行の気配もない。ここ、晴れた日に走ったら気持ちいいだろうなぁ。

 終始幅広の路面を進み、起点と思われる地点から500m程で行き止まりの終点に行きついた。

 その終点の先に獣道のような登山道の入口が見えたので近付いてみると、どうやらここから物見山方面へ行くことが出来るようだ。

       

 ・・・って、どこを歩けと?まあ、今ではあのチェーンゲートの手前から別の歩道も延びているし、本来通行止めのこの林道から延びているこの登山道も、もはや廃道の扱いなんだろうな。

 以上で、本年の林道ツーリングは全て終了!今年は結構忙しい時期とかもあったけど、それでもなかなか楽しめた1年だったかな。来年も穏やかな林道ライフをおくりたいものです。それでは皆様、良いお年を!