林道滝ノ入線再訪
2013/05/01 埼玉県越生町・林道滝ノ入線〜林道西山線・他
 
 埼玉県越生町に、林道滝ノ入線という路線がある。林道富沢線から分岐し、町境の天望峠で毛呂山町側の林道滝ノ入線と接続している。この越生町の滝ノ入線だが、以前は起点標識が「滝入線」、と表記されていて、埼玉版にも滝の入線として載せていたのだが、実は標識の表記は誤りで、正しくは毛呂山側と同じく「滝入線」が正しい路線名だという情報を得た。ただ、それを知ったのが去年のことで、その頃はあまりの忙しさで特に何も出来なかったのだが、最近ようやく走りに行くことが出来るようになり、ふとそのことを思い出した。それじゃ、ちょっくら小一時間のツーリングとして越生まで出掛けてみることにしよう。
 
 県61を黒山三滝方面に進み、まずは林道富沢線へ。滝ノ入線はこの富沢線起点から100mも行かないところで分岐している。つーか、ここ、つい半月前に来たばかりじゃん・・・あの時ついでに見ておくんだった。
 
 富沢線の起点脇では、俺の大好きなオオイヌノフグリが満開だった。ハロー、また来ちゃったよ(笑)。
 
 富沢線に入って本当にすぐに、右手に分岐する道がある。
 
 ここが越生町の林道滝ノ入線の起点となる。
 
 おおっ!標識が新しくなっている!しかもリフレクター仕様だ!林道標識にしてはやけに豪華だな(笑)。そして、以前は「滝の入」だった表記もちゃんと修正されている。確かになあ、「滝の入」と「滝ノ入」が繋がっているなんて、妙にややこしいとは思っていたんだけどな。
 この滝ノ入線を走るのもずいぶんと久しぶりだが、改めて写真でも撮りながら町境の終点まで行ってみるか。
 
 序盤のストレートを越えてきた辺りで、前方の路肩に何やら動く物体が見える・・・。
 
 ヤギだ!ヤギが斜面の草を食んでおります!どうやら向かいの民家で飼われているようだが、こんな道端にヤギがいるなんてちょっとビックリ(笑)。
 
 更に進むと、今度は林道松倉線との分岐地点が現れる。富沢線から分岐する滝ノ入線からさらに分岐する松倉線と、分岐マニアにとっては堪らないルートです(いねぇよそんなの)。
 
 そして、この松倉線の標識も旧タイプ。富沢線の旧タイプは残念ながら失われてしまったが、こちらは相変わらずひっそりと立っている。本当に「ひっそり」というのがぴったりな佇まいだ。
 
 その松倉線起点の向かいにはシャガの花が咲いている。そういえば今シーズンこの花を見るのは初めてだな。どういう進化を遂げるとこの色と柄になるのだろう、本当に綺麗な花だな。
 
 更に進むと、今度は細い作業道のような分岐が。
 
 これは・・・好きな人は好きそうな道だが(笑)、所謂「森林管理道」ではないのでここは華麗にスルー。
 
 起点から約1.7kmを経て、毛呂山町との境である天望峠に到着。ここからは、毛呂山側の滝ノ入線と、桂木線が分岐する。
 
 まずは林道桂木線へ進んで行くとしよう。ここも初めて走った時以来だ。もう何年振りだ・・・。
 
 お、この切り通しは以前も写真を撮ったから良く憶えているぞ。
 
 ・・・でもこんな集落があったのは全く憶えてないぞ(笑)。しかも延長も結構長いし。改めて起点まで計ってみたら1.2kmもあった。
 
 桂木線を引き返し、今度は画像の左手に延びる毛呂山町の林道滝ノ入線を進んでいこう。
 
 お、おおっ!?
 
 おーっ、すげえ!この林道にこんな見晴しのいいポイントがあったんだ。ここも全く憶えていないけど、前に来た時は気付かずに通り過ぎちゃったのかな?
 
 そうそう、滝ノ入線といえばこのダイナミックなカーブだよ!ここは初めて見たときから凄く印象的だったからなあ。
 
 そうして毛呂山側の起点まで下ってくると・・・。
 
 あ、こっちの標識も新しくなってる!しかも青いオニギリ!?更には、旧タイプさながらに表面からボルトを通して支柱に固定している!さしずめ、「ニュータイプ旧タイプ」といったところだろうか(いわねぇよ)。
 というわけで、ようやく目的だった滝ノ入線の確認をすることが出来た。この「滝ノ入」という地名については、今回参考にさせていただいたブログ「四方山探訪(Yomotan)」さんに詳しく記述されています。興味のある方は是非読んでみてください。

 四方山探訪 (Yomotan)
 天望峠・桂木峠・滝ノ入線
 
 さて、今日はもともと小一時間のツーリングのつもりではあったが、ここまでで舗装林道しか走っていない。最後にどこか未舗装林道でも走って行くか。
 
 というわけで、一旦県30に出て、やって来たのは虚空蔵尊の近くに起点のある林道西山線
 
ここの標識も旧タイプだが、何故かかすれた文字を白い塗料でなぞられてしまっている。ただ、以前よりも文字の上に浮き出た錆色が増してきて、だんだんいい風合いになってきたかな。
 この辺りは西山国有林となっているらしく、この標識の足元には西山併用林道と書かれた杭も立っている。
 
 そんな西山線、起点から少し進んでくると道の脇に何かの施設があるが・・・。
 
 つ、つり堀!?受付(?)跡の小屋といい、掘に張られた濁りきった水といい、あまりに凄まじい廃れっぷりで、ちょっと現役の頃の姿が思い浮かばないが、こんなところで営業していた頃もあったのだろうか・・・。
 
 そのつり堀を越えてすぐに、虚空蔵尊さくら公園というのがある。路肩が広くなり、駐車スペースのようになっているが、そこにあるのは、もはや持ち主すらいなくなったかのような自転車ただ一台・・・。
 
 更にその先には、再び併用林道の杭が立っているが、延長を見ると「五六0米」との表記が。最初の起点標識の地点から終点までが約800mで、終点からこの杭までの距離がおおよそこの表記と同じくらい。つまり、ここが併用林道としての起点ってことなのかな?
 
 序盤のつり掘やら公園がある区間を越えると、辺りは真っ直ぐに伸びる杉の林に包まれるようになる。
 
 空に向かって規則的に立ち並び、立体的な奥行きを見せる杉の景色というのも、これはこれで悪くは無い。

 ・・・花粉の時期に来てしまったら恐ろしいことになりそうだが(笑)。
 
 そして、起点から約800mを経て林道の終点に到着。ここからは画像右手に更にハイキングコースとしても利用されている作業道が伸びているのだが、今日は行かないよ(笑)。
 
 これで本日のツーリングは終了。本当に小一時間だったが、滝ノ入線の新しい標識も確認出来たし、やはり来てよかった。さて、明日も走りに行く予定だし、今日は早めに帰るとするか。