何で小鹿野に来たかって言うと・・・
2013/12/29 埼玉県小鹿野町・林道御岳山2号線〜林道皆本沼里線
 
 こんにちは、ナノレカワです。
 すっかり冬本番ですね。そんな中、今日は小鹿野町にやってきました。
 
 ここは県道37号線から県道367号線への分岐点。今日ここへやって来た目的は2つあるが、そのうち、どちらかと言えばメインとなるひとつは、メインといいつつも今日は下見的な内容に留まるので、今回の更新では触れずにおく。
 
 で、もうひとつの目的がここ、林道御岳山2号線の起点側区間である。この林道は現在、林道御岳山線から分岐している終点側区間と繋げるべく開設工事中だが、以前来た時からどれだけ進展があったのか、せっかくここまで来るなら見て行こうと思い立ち寄ることにした。
 
 それにしても2号線のこっち側に来るのって本当に久しぶりだな。いつ以来かと思ったら、以前来た時からもう4年近く経ってるんだな。
 
 幾度かのカーブを越えて現れるこの地点。現在開設されている起点側区間のなかでも、特に空の印象的な場所だ。真冬と言うこともあり、これ以上無いくらいに澄んだ深い青が目に沁みる。
 
 日陰に入ると、路肩に僅かながら積雪が残っている。ここ数日は降雪は無かったはずだが、この辺りの日陰では一度積もるとなかなか溶けないんだな。
 
 とはいえ、路面上には目立つ積雪や凍結も無く、何の不安も無く走って行くことは出来る。
 真冬の日陰から見る、このコントラストの強い風景って、好きなんだよなあ。
 
 いやあ、実に清々しい。御岳山線から分岐する終点側区間も素晴らしい景色の地点があるし、全線の開通が本当に楽しみな林道だ。
 
 あ、この場所は・・・。
 
 以前来た時に開削中だった場所だな。起点からここまで2.5km程も進んできただろうか、路上にはトラックとパワーショベルが停めてある。ただ、起点で見た開設工事を示す看板では、今回の工期は終わっているはずなので、単に置いてあるだけなんだろう。
 
 まだ真新しい印象のコンクリートの法面には、巨大なアンカーが幾つも打ち込んである。確かにこれだけ高い崖が崩れようものなら、後々の復旧も大変そうだし、事前にこれだけ強固に造っておくのが正解な気はする。
 さて、それじゃこの先がどこまで延びているのか、更に進んでみるか。
 
 ・・・と思ったものの、そこから僅かに進んだ地点、起点から約2.7km程で重機が作業をしている真っ最中だった。と言う訳で、上の写真は作業している方に気付かれないうちにそそくさとUターンして来たところ(笑)。起点の看板に書かれていた工期はとっくに過ぎていたので、てっきり工事なんてしてないかと思ったのに、こんな年の瀬までお疲れ様です・・・。
 
 それじゃ引き返すとするか。それにしてもこんな時期まで作業をしているなんて、結構スケジュールが押しているのかな。確かに、今現在の起点、終点側の開設された延長を見ると、当初予定の計画延長にはまだまだ程遠いんだよなあ。前回こちら側に来た時からは、だいたい500m程は延びていたようだが、一体この2号線の全線開通はいつになることか・・・。
 
 県道へと引き返してきた。これは県道の終点側へ向けて進んでいるところだが、これは路肩に除雪された雪が溶けずに残ってるものだろう。んー、冬だなあ・・・と、しみじみ実感。今年は思いの外降雪が早かったので、場所によっては早くもアイスバーンと化している林道もあり、行くところに迷うんだよなあ・・・。
 
 ナノレカワは雪に阻まれてしまった!

 なんちゃって。ここは県道脇のちょっとした広場で、ここだけ一面の雪が溶けずに残っていたので入ってみた。さすがにこんなとこに入る物好きもいないと見えて、他にタイヤの跡などは無かったが、代わりに辺り一面に鹿の足跡が残っていた。そうかそうか、鹿君も雪遊びが好きか(笑)。
 
 ふと、川を挟んだ対岸に何か動く物体が見えた。目を凝らして良く見ると、どうやらニホンカモシカの子供のようだ。バイクを停めたときだけ、こちらを気にするようなしぐさを見せたが、その後はまったく気に留める様子も無くひたすら草を食んでいた。なんだかムクムクしててかわいいなあ。あー、近付いて抱え上げて頬ずりしたい(笑)。
 

 さて、この後は本来の目的のために県道沿いを走っていたのだが、今回はそのことについて触れるつもりではないので、このまま帰ったのでは今回の日記の内容があまりにも短い・・・。どうせならあと一本くらい走って行くか。
 
 と言う訳でやってきたのは、先ほどの県367から一本北側に位置する、県道279号線から分岐する林道皆本沼里線。こちらも前回訪れたのはもう4年以上前になるが、あれからだいぶ舗装区間が延びてしまったということは聞いていた。それも確かめつつ走ってみよう。
 
 終点となる沼里側の入口から200m程で路面が未舗装へ変わる。ここまでは以前から変わっていないようだ。
 
 谷合を延びている道だけに、この季節になるとほぼ日陰の中を走って行くこととなる。
 
 周囲の景色は非常に寒々しい色合いを見せるが、奥に見える白飛びした空が、その寒々しさを更に強調しているようだ・・・。
 
 ・・・ぬぬぬ?
 
 ブ、ブルーリボン・・・?
 林道ではピンクリボンはよく目にするが、この水色のものは初めて見たぞ。まあ、意味合い的にはきっと同じものなのだろうけど・・・。
 
 きっと、このダート区間も、あと数年のうちには全て舗装されてしまうのだろうな。確かに、行き止まりの県道をR299とを結ぶ利便性を考えれば舗装化の意義も理解できなくはないが・・・ダート林道好きとしては単純に寂しいよなあ・・・。
 
 そんなことを思いつつ走っているが、それでもこの落ち葉の堆積した、冬らしい荒涼とした風景にはグッと来てしまうね。これで陽が当たっていれば完璧なんだけどな(笑)。
 
 そんな道を走っていると、唐突に路面が舗装に変わった。終点側から入って約1.4km地点。以前はこの辺りもまだまだダートだったと思うが・・・。
 
 ここから先、いったいどれくらい舗装が延びているのか。まさかこのまま最後まで舗装、なんてことは無いよね・・・?
 
 ようやく日向となる区間に出た。これ以上無いくらい青い空はとても清々しいが、路面の舗装が周囲の冬枯れた景色と相まって、何とも言えない物淋しさを感じさせる・・・。
 
 あれ?ここって、林道皆本沼里支線・・・だよな?一瞬、こんな分岐あったかな?と違う道に勘違いしたけど、そうだ、以前はこの地点も本線はまだダートだったはずだ。うわあ、こんなとこまで舗装が延びちゃったのか・・・。
 
 ・・・っていうか、何この雨裂・・・。前回来た時はこんなもの無かったのに。この道も既に廃道と言ってもいいと思うが、人の管理を離れると僅か数年でこんなにも簡単に荒廃してしまうんだな。
 
 思わず溝の中にカメラを突っ込んで撮ってしまった。だから何だってハナシだけど(笑)。
 この奥もいい感じに廃道っぽい景色があるんだけど、ちょっともうバイクで入るのは躊躇われるな・・・。
 
 やがて、林道に入って4km程で舗装工事の現場に出くわした。
 
 ここから先の路面は、あとはアスファルトが敷かれるのを待つだけというところまで来ている。今まさに舗装化が進行中ということだ。ただ、この時期さすがにもう工事はしていないだろうと思って再び進みだすと、このカーブの先で、何とここでも作業の真っ最中だった。
 
 国道側の起点へ抜けるにはまだもう少し距離はあるはずだが、仕方ない、今日はここで引き返すとするか。そういえば、このすぐ近くにある林道浦島線なんかも、もうすっかり舗装されてしまったという話を聞くが、今度暖かくなった頃にでも、この周辺一帯の林道の舗装化の様子を見に改めて訪れてみるとするか。でも、それが済んでしまったら、もうこの周辺にはあまり訪れることも無くなってしまいそうな・・・。
 
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 皆本沼里線を引き返し、R140まで戻って帰宅の途についていると、後方から追って来たバイクに「ナノレカワさんですよね?」と声を掛けられた。
 
 何と、以前BBSに書き込みしてくださったshin_gさんでした。このすぐ近くにお住いのようで、たまたま用事で出て来たところ、このXR+パリダカタンクを見かけて(間違いない)と思って声を掛けて下さったのだそうだ。それにしても、走行中にすれ違う僅かな時間に目撃されるなんて、なんという偶然!以前教えていただいた面白スポットも、是非行ってみたいと思っているので、今度是非ご一緒しましょう!
 
 というわけで、これで今日のツーリングは終了なわけだが、そもそも今日の本来の目的だった件については、また近いうちに訪れる予定だ。なるべく、県道沿いのキャンプ場がにぎわう前の冬の時期に再訪したいと思っているが、それまでに雪とか降らないといいな・・・。