2013年走り納め
2013/12/31 埼玉県飯能市・林道西名栗線
 
 早いもので今年ももう大晦日。一年って本当にあっという間だよなあ。振り返れば、今年も相変わらず埼玉ばかり走っていた一年だったな、まあ全然いいんだけど(笑)。
 
 そんな今年の走り納めに、軽く出掛けるとするか。ってことで、向かったのは林道西名栗線。やはり締めも埼玉の林道です(笑)。まずは林道人見入線からのアプローチだ。今日は文句無しの青空だし、何も考えずにまったりと走るんだぜ。
 
 起点脇に立つ、変わらずの素晴らしい風合いを見せる人見入線の旧タイプ標識。今日もお世話になります(?)。
 
 さっそくダートへと入るが、杉林に囲まれた序盤はずっと日陰が続き、暗く、そして寒い・・・。ここまでの県道が激寒だったので、早く陽の当たる場所へ出たい・・・。
 
 おお、やっと日向に出た!これっぽっちの日向でもやっぱりホッとするぜ(笑)。
 
 道は再び日陰へと入るが、標高を上げてくると、次第に広い空が視界に入ってくる。同じ日陰でもこの空があるだけで全然イイ(笑)!
 
 グネグネと続く九十九折を上り、あっというまに西名栗線との接続地点に到着。途中、猟銃を携えた二人組のハンターに出逢ったが、猟犬がBAJAに近寄ってきてちょっと足止めをくらってしまった。お、俺は獲物じゃねーぞ(笑)。
 さあ、ここからは空を眺めながらのんびりと行くか。
 
 ・・・ととっ?
 
 路面に残る雪が踏み固められて凍結している。この辺りでの残雪は全く考えもしなかったが、この程度ならまあ問題は無い。
 
 ちょこっと日向に出た。陽に照らされた奥の山々が綺麗だ。
 
 おっと、再び凍結箇所。この西名栗線は、雪が降ってもすぐに消えてしまうイメージだったんだけど、さすがに日陰では凍結も止む無しか。
 
 そんな凍結箇所の脇の斜面を見ると・・・?
 
 斜面から流れ出る岩清水が凍結し、小さな氷瀑のようになっているが、良く見ると、その氷の奥がめらめらと動いている。
 
 凍りついた表面の奥で、更に湧きでる水が、脈打つ血液のように岩との隙間を流れていく。まるでこの山そのものが生きているかのような・・・。
 
 うーん、実に美しい。こういうものが見られるのも冬の山の良さだよなあ。
 
 やはり冬は一年の中で一番空気が澄んでいるだけあって、遠くに見える峰の連なりがくっきりと描き出されている。
 
 この空気の透明感があるから、寒くたって走りに来ちゃうんだよな。
 
 気持ちいいねえ、BAJA君。やっぱり西名栗に来て良かったねえー。
 
 ここは関東平野が見渡せるお気に入りの地点だが、おお・・・?
 
 スカイツリーだ!おおー、凄い。こんなにはっきりと見えるなんて。・・・写真はいま一つの写りだけど(笑)。
 
 この地点は道が結構な勾配で下っているため、向かいの山々を見渡すことが出来て好きな場所なのだが、何だか来るたびに路面の溝が大きくなっているような・・・。
 
 日陰に入ると、やはり所々で路面が凍結しているが、西名栗線は基本的に標高の変化が少ないので、この先でこれ以上凍結が酷くなることは無いだろう。
 
 あれ?ここって・・・もしかして、気付かないうちに炭谷入線との接続地点を過ぎちゃってた?ってことは・・・。
 
 そらきた!西名栗って言えばこの空だよ!この区間の開放感はやはり格別なのだ!
 
 仄かに雪化粧をした向かいの山々も実に美しい。んー、もう最ッ高だぜ!
 
 この冬枯れた木々の向こうに透けて見える山々。冬の醍醐味だよなあ。
 
 西名栗に来たらいつも立ち寄る場所でちょっと休憩。西名栗に入るまではすごく寒かったのに、陽射しを浴びて走っていたおかげで既に指先までぽかぽかだ。で、今日はここでコーヒーでも淹れたかったんだけど、実はあろうことか肝心のガスを忘れてきてしまった・・・。
 
 なので、ただ山を眺めながらボーッと過ごす。雲一つ無い爽やかな青空の下、暖かくて、静かで、これはこれで良いものだ(笑)。
 
 さて、そろそろ引き返すとするか。この先をもう少し進めば広河原逆川線へと接続する終点に出るが、今日はそこまでいく理由も特に無いので、ここで人見入線に向けて戻るとしよう。
 
 ここも、西名栗線にくると必ずシャッターを押す場所。道の延び具合と、奥の山の見え具合、そして陽の当たり具合が何となく良い感じなんだよね。
 
 下りの凍結は怖ぇーからな。慌てず慎重に行かないと・・・。
 
 あ、さっき気付かずに通り過ぎた炭谷入線・・・そうそう、ここは新しい作業道が出来たって話だったよな。
 
 と言う訳で、その作業道から西名栗線と炭谷入線を見下ろしてみた。ここから見ると、線形がちょうど「Ψ」の字になってるんだよな。って、直進してる炭谷入線の路面はここからは見えないけど・・・。
 
 その作業道を少し進んでみると、最近出来たばかりとあって今まさに作業中のようで、路肩には伐採した木々が並べてあり、辺りにはその木材のいい匂いが漂っている。
 
 そして、炭谷入線との接続地点を越えると現れるこの場所!坂を駆け上がり、そのまま空に飛び出して行くようなこの眺め。実に爽快だ。やはり西名栗を今年の走り納めに選んで良かった。
 
 そんな訳で、今年のツーリングもこれで全て終了です。本年もナノレカワ線にお付き合いいただき、ありがとうございました。また来年も時間の許す限り林道へと出掛けようと思ってます。来年はもっと他県にも行きたいな―(笑)。
 それでは皆さま、良いお年を!