ぐずついた夏の早朝林道散歩
2017/08/13 東京都奥多摩町の林道
 
 今日はCRMのJさんとの林道ツーリング。待ち合わせ場所へ向かう途中、「危い」の路面表示を見つけて思わず撮影。交差点の向こうにももう1つあったよ!
 
 6時に青梅のコンビニで待ち合わせて、これから奥多摩へと向かう。どんよりとした曇り空だけど、とりあえず雨は大丈夫そう。それにしても、奥多摩の林道も久しぶりだなー。
 
 まずやって来たのは、国道411号の川井の信号を北に入った先にある林道真名井線。このエリアに来るのは約3年振り。とはいえ、恐らく大して変化は無いだろうとは思う。
 
 今日も例によって走りながら後ろから写真を撮ってみたけど、あいにくの空模様のおかげで周囲が暗すぎて散々な写り(笑)。
 
 起点からまだそれほど上ってきたわけでもないのに、山肌にはじっとりと雲が纏わり付いている。
 
 いやあ、こんな天気の日に林道へ来るのもずいぶんと久しぶりな気がする(笑)。
 
 鉄塔すれすれの高さに重苦しい雲が立ち込めている。こんな景色を見ると、幻想的と言えなくもないような気もするが・・・。
 
 でも、谷合に雲が垂れ込めたこんな景色も、これはこれで悪くない気はする。
 
 しっとりと濡れた緑もなかなか素敵でしょ?天気の良くない日に、バイクで出掛けようって気にはなかなかならないけど、来てみればこんなに日しか見られない景色がちゃんとあるということに気づかされる。
 
 標高を上げて終点に近づいていくと、次第に周囲は深い霧に包まれるようになった。ま、前が見えねえ!怖ぇよ!!
 
 コンクリート舗装のカーブを幾つか越えていくと、突然雑草に覆われた未舗装路に入った。以前、ここの舗装との境に張られていたはずのロープが今日は無かったので、勢いでここまで来てしまったが、起点から約6.5km、とにかくここが真名井線本線の終点だ。
 
 ここから先はそれほど長くない距離の作業道が続いているが、今ではほとんど廃道と化しているはず。こんな天気の日にわざわざこれ以上進むことも無いと思い、ここで引き返すことにした。それにしても、霧の中に真っ直ぐに浮かび上がる杉のシルエットが美しいな・・・。
 
 この、霧の中に延びるヘッドライトの光ってカッコイイよね。
 さあ、視界も悪いので下りは気を付けて行こう。
 
 お、轍が川になってるこの感じも久々で良いなあ。
 
 真名井線を真名井橋まで引き返し、そこから更に北上して続いてやって来たのは林道大丹波線。ここは、真名井線を訪れたときはセットで来ることになっている林道だ。恐らく起点と思われる地点から舗装路を2.1km程進んでようやく未舗装路に突入。
 
 しかし、本来なら夏真っ盛りのこの時期にずっとこの天気・・・。こんなの、何年振りだろう?
 
 路面が未舗装になってから約2.1kmで、土砂崩れで道を塞がれた地点に到着。
 
 かなり大規模な崩落だが、元々の終点がこの地点のすぐ向こうだったこともあり、今後ここが修復されることはもう無いだろう。
 
 この土砂も、2010年の末に来たときには既に崩れていたので、崩落から少なくとも7年近くが経過しているので、その土砂も既にしっかりと締まってはいると思うが、こんな天気の日には、また続けて崩れて来そうな気がしてしまう。
 
 遥か下まで続く崩れた斜面に沿って、川の流れる音が響いてくる。ここで足を滑らせたらマジであの川まで連れて行かれそうだ・・・。
 
 4年前に来たときも発射スタンバイ中だったこの岩も、変わらずそこに留まっている。この斜面もこのまま植物が茂り、自然の山肌に戻っていくのだろう。
 
 この林道も、訪れる人もそれほど多くないのか、ここでバイクを止めたときに、Jさんの背中に蜘蛛の巣がベッタリと付いていたので手で払うと、その糸の中に絡められた、まだ生きたままの虫がいて、手の中でモゾモゾ動くもんだから思わずヒァアアア〜〜〜!なんて声を上げてしまった・・・。
 
 大丹波線を引き返して、奥多摩湖までやって来た。ここへ来るのもいつ以来か憶えていないくらい久しぶりだが、奥多摩湖もそこそこに次の林道へ向かう。
 
 奥多摩湖に沿って国道を進み、続いてやって来たのは、峰谷橋を渡った地点で分岐する林道麦山線。トンネル手前のこのコンクリート舗装の急坂を上っていくのだが、ここ、本当にドえらい急坂で、バイクで上っていくのはちょっと怖いくらい。
 
 ちなみにこの麦山線、自分の記録によれば前回来たのが2007年、もう10年も前のことらしい。その後にも1回くらい来たような気はするんだけどなあ??
 起点から続くコンクリート舗装は本当に急坂で、途中で停まることなんてとても出来やしないが、未舗装になってもしばらくは急坂に加えて荒れたクネクネコーナーが続く。そんなもんだから途中で写真も撮ることもできずに、何故かこの道沿いにある台湾戦没者慰霊碑の地点まで来てようやく小休止。
 
 ここはたまたま路肩があるけど、こんな道がずっと崖沿いに続いてるもんだからホント疲れるわ・・・。
 
 でも、ここからは奥多摩湖を見下ろすこんな景色を見ることが出来る。紅葉の時期には、かなり素敵な景色になるそうだ。秋になったらまて来てみようかな。
 
 更に進むと、ようやく道の斜度も落ち着いてきた。と、ここで突然日差しが復活!・・・本当にこの一瞬だけだったけど(笑)。
 
 さっきまでの急坂が嘘のような、穏やかに平坦な道が続く。
 
 ああ、この山肌に沿ったクネクネ加減、良いなあ。
 
 やがて、杉林を抜けて周囲が開ける場所に出たが、道の脇に突然民家が。2回の高さに林道が延びてるぞ、すごいな。
 
 そこを過ぎてすぐに舗装路に合流し、麦山線が終了。さて、次の目的地へはどう行ったら良かったんだっけ?この辺りも久々だから忘れてしまった・・・。
 
 とりあえず合流した舗装路をそのまま上って来た。確かこっちで良かったと思ったけど・・・。
 
 だー!間違えた!!
 
 峰線作業道・・・懐かしいな。まだBAJAに乗り始めた頃に一度だけ来たことがあったっけな。あれはここだったのか。すっかり忘れてた。
 
 しかし、その頃はまだこんな屈強なゲートは無かったはず。確かにこの奥まで走っていった記憶があるぞ。まあ、民家も途絶えたこんな奥地の作業道を開け放しておいたら、色々と問題があるだろうことは容易に想像が付くけどね・・・。
 
 峰線作業道から戻り、麦山線との接続地点から更に下って接続する道に入り、再び山頂方向へ上っていく。
 続いては林道奥沢線。いつ見ても、廃屋の前に林道標識が立つこのシチュエーションが素晴らしすぎる!
 
 更にはこの筆で手書きされたこの「奥沢」の路線名!林道の素晴らしさがこれでもか!と詰まっている!
 
 え?「林道の素晴らしさ」ってこういうこと?(絶対違う)
 
 そして、その廃屋には、奥多摩消防署による「地震!!火を消せ」とのホーロー看板が付けられている。市街地と違い、山の中では森林火災にまで発展する恐れもあるが故の切実な標語だろう。
 
 起点標識から2.8km程(長え!)も舗装路を上り、ようやく未舗装路へ。
 
 この地点の脇には民家が建っているが、ここまで来るとようやく視界が開けるようになる。晴れていればもっと素敵な眺めになっただろうが、そう言えば前回来たときもこんな天気だったような・・・。
 
 この山肌に沿って延びるクネクネ道、最高だね!
 
 起点から約3.9kmで行き止まりに。恐らく、わざわざ林道ツーリングで訪れる人もそう多くはないんじゃないかっていう雰囲気漂う静かな終点だ。
 
 未舗装区間は短いけど、晴れた日には爽快な眺めが望めるはずなので、まだここに来たことの無い人も一度来てみると良いよ。
 
 奥沢線を引き返し、その起点のすぐ手前にある林道峰谷線。折角なのでここも走って行こう。
 
 起点から400mほどの地点に、小規模な崖崩れがあったので、幾つかの通過に邪魔な石を手でどかして通り抜ける。それほど大したことの無いものだけど、大ぶりな石がごろごろしていると、通過するのが地味に面倒くさいのだ(笑)。
 
 道沿いには透明度の高い沢が流れている。晴れていれば水面に光が反射して綺麗だろうなあ。
 
 そのまま終点まで走りきると、一番奥では4駆の人たちがキャンプの後片付けをして帰ろうとしているところだった。山火事には注意だぞ!
 
 その終点の脇には、干上がった川のような土地が続いている。ここはわさび田だったはずだが、ここから更に上に向かってモノレールが延びているところを見ると、もっと上の土地にわさび田を移動したのかもしれないな。
 
 そんなところで今日のツーリングはおしまい。本当は日原街道沿いの川乗線に行こうと思ってたんだけど、ちょうどいま土砂崩れの影響で通行止めになっていた。それもあって今日のエリアをチョイスしたんだけど、、久々に来てみるとやっぱり楽しいな。川乗線が復旧した頃にでも、併せて訪れてみようかな。あ、今度はちゃんと晴れた日にね。