桜を愛でに行こう!
2018/03/31 林道八徳入線〜林道小阪・滝ノ谷線〜鎌北湖 早朝お花見ツーリング
 
 今年は気温の変化が激しかった所為か、場所によっては例年よりも2週間ほども早く桜の開花が始まっているようで、まだ4月にもなっていないというのに、八徳の一本桜も満開になったという。この調子だと、来週末まで待っていたらその頃にはもう散ってしまうだろう。よし、ちょっと早起きして見に行くか!
 
 現在時刻、5:51AM。飯能市の長沢地区にある林道八徳入線にやってきた。周囲はまだ薄暗く、一応この辺りの日の出の時刻を考慮して来たつもりだったんだけど、まだ気持ち早かったかな?
 それじゃ、一本桜のとこまで一気に駆け上がるぞ!
 
 そうやって一本桜まで一気に駆け上がってくると、桜の木の下に見慣れたバイクが停まっている・・・。
 なんと、「XRで行こう」のみやさんが来ていた!ここで出会ったのは全くの偶然だったので凄く驚いたが、みやさんは仕事帰りにここに立ち寄ったらしい。お疲れさま・・・。
 
 2人で道の脇の斜面に上がって、立ち話をしながら写真を撮っていると、かなり上のほうで写真を撮っていたアマチュアカメラマンが、ちょっと脇に下りてくれないか、とこちらに声を掛けてきた。バイクは停めたままだけど、いいのかな・・・?
 
 一旦道に下りたところで、みやさんはもうだいぶ写真も撮ったとのことで、この後は鎌北湖に立ち寄って帰ると言ってこの場を立ち去った。俺も鎌北湖には後で行くつもりだけど、もうちょっとここで写真を撮っていくよ。それじゃあまた!
 
 その後もひとりここで写真を撮っていたんだけど、さっきのカメラマン2人組がこちらへ何か言いながら下りて来た。もしかしてバイクをどかしてくれ、とか言ってるのかと思ったが、話を聞くと、桜と一緒にバイクも撮っていいか、ということを言っていた。どうやら桜だけでは殺風景だと思ったらしく、赤いバイクがアクセントにちょうど良いと思ったらしい。
 
 それは別に構わないですよ、ということで俺もその2人と一緒になって写真を撮っていると、ちょうどそこに夫婦らしき2人組が通りかかった。こんな時間に歩いてるなんて地元の人なのかな?と思っていると、カメラマンの一人が、「おねえさん!ちょっとそのバイクの脇に立って!」と声を掛けて、BAJAの脇に立たせた。マジか(笑)!
 
 そんなわけで、いきなりモデル撮影会が始まるという予想外の展開に(笑)。おねえさん、突然呼び止めてすいませんでした!
 
 この八徳の一本桜には、去年も夜明けのタイミングに来ているが、この時間帯に見るこの景色がとても好きなのだ。
 
 その後も、少しの間BAJAと桜の写真を撮っていたが、もうひとり、後から来たカメラマンが「バイクも一緒に撮ってんの?」と、あからさまにバイク邪魔オーラを出していたので(笑)、「あ、今どきますよ」と言ってこの場を後にした。
 
 なんて慌しくしていたら、この上の区間から一本桜を見下ろす景色を見に行くのを忘れてしまった。フガー!(去年のその景色はこちら。)
 まあ、また来年も見に来ればいいよね。それじゃあ次の目的地へ行ってみよう。
 
 続いてやって来たのは、小川町の林道小阪・滝ノ谷線
 
起点からしばらくは鬱蒼とした杉林の景色が続くが、今日ここへ来たのにはちゃんと理由があるのだ。
 
 お、こんなとこでも出るのか・・・。
 
 陽の光も入らず、薄暗い道を800m程も進んでくると、それは突然現れる・・・。
 
 突然周囲の杉林が途切れ、色鮮やかな花々に囲まれた区間へと出る。ここは最近、「滝ノ谷の桃源郷」などとも呼ばれているようだ。
 
 周囲の様子が分かりやすく見えるよう、パノラマにして撮ってみた。生憎まだ時間が早く、陽の光が入っていないのが残念だが、日中にはもっと素晴らしい景色が見られるはずだ。
 
 この木々が植えられている敷地内には歩道が延びているので、ちょっと入ってみよう。
 そういえば、いざこのレポを書こうとしてふと思ったんだけど、この花って何の花だろう?桃源郷って言うくらいだから桃の花でいいのかな?
 
 敷地の中には小川も流れていて、実に良い雰囲気が漂っている。
 
 こ、この長閑な道!堪らねえ!うっかりするとこのままどこまでも歩き続けてしまいそうだ(笑)。
 
 辛うじて太陽の光が届いている斜面に登ってみた。やはり花は陽の光を受けてこそナンボだなー。
 
 来年はもうちょっと陽が高く昇った時間に来よう(笑)。
 
 林道に戻ると、ひとりのサイクリストが道端で写真を撮っていた。いつ頃からなのか、ここは最近サイクリストに人気のスポットとなっているようだ。鬱蒼とした杉林を抜けて突然この景色が現れるので、秘境感もあってなかなか良いんだよね。
 さあ、そろそろ次の目的地へ行ってみよう。
 
 続いては、毛呂山町まで戻って鎌北湖にやって来た。
 
 鎌北湖の桜も、いい感じに満開になっていた。小川町のほうまで遠回りしてきたおかげで、上手いこと桜にも陽の光が当たる時間帯に来れたようだ。空も雲ひとつない快晴で、最高に気分がいいぜ!
 
 現在時刻、8:30AM。まだまだ早い時間帯だが、それでもバイク乗りたちがちらほらとやって来ては、この堰堤上で思い思いに写真を撮っていた。
 
 桜と青空のコラボ、やっぱり最強だぜ!
 
 白鳥さんもスタンバイ中だぜ!
 
 湖畔では早くから多くの釣り人たちが竿を垂らしていた。素晴らしく長閑な光景にほっとする。
 
 後日知った話なのだが、この鎌北湖、堤体の耐震工事のために来年の秋に12本の桜の木が伐採荒れてしまうのだそうだ。
 恐らくこの堰堤上の桜のことだと思うが、工事が終わった後、ここの景色はどう変わってしまうだろう。来年の秋に着工ということは、まだあと1回はこの景色を見ることが出来るということだと思うので、ラストとなる来年の春は、何があってもまた訪れないといけないな。
 
 鎌北湖を後にして、県道186号線を県道30号線へ向かって走っている途中、ふと道の奥まった場所に綺麗な桜並木が見えたのでちょっと立ち寄ってみると・・・。
 
 おおお!これは素晴らしい!今まで全く気にしたことなかったけど、こんなに印象的な桜並木があったとは!
 
 しかも、すぐ隣に県道が延びているせいか、ここを通る人や車も全くいなくて、安心してBAJAを停めて写真を撮ることが出来る。思わず路面に座り込んでシャッターを切ったり(笑)。
 
 と、そんな早朝の僅かな時間ではあったが、春ののんびりお花見ツーリングの模様をお届けしました。いよいよこれからは生命力溢れる新緑の季節だ。林道へ行くのが楽しみだぜ!