2019年林道走り初め
2019/01/04 東京都日の出町・林道勝峰山線〜あきる野市・林道横沢・小机線
 
 皆様、明けましておめでとうございます。
 2019年も無事に明けましたが、さて、今年最初の林道はどこへ行こう?こんな寒い時期だから出来るだけ近場がいいけど、良い景色も見たいし・・・。
 
 そう思ってやって来たのは、東京都日の出町の林道勝峰山線。ここ最近、毎年冬になると来てる気がするが(笑)、近場で眺めの良い林道というとここが思い浮かぶ。
 (本当は西名栗線とか走れると嬉しいんだけど、あそこも最近すっかりゲートが厳重になっちゃったしなあ。)
 
 起点から少しの間、セメント工場の駐車場の脇を通過する。数年前に、それまで曖昧だった駐車場の敷地と林道とがこのフェンスで明確に区分けされて以来、この区間を通る度になんとも妙な気分になる(笑)。
 
 駐車場の脇を過ぎて、工場の敷地を見下ろしながら高度を上げる区間に入る。
 
 傾斜の急な区間はコンクリート舗装が施されているが、一気に高度を上げていく勝峰山線のこの雰囲気は結構好きだったりする。
 
 それにしても今日は本当に良い天気だ。雲ひとつない青空が目に眩しいぜ。
 
 やがて、セメント工場の旧採石道との接続地点を通過。
 
 ・・・そうだった。この辺りも出るんだったよなあ。まあ、この時期なら熊さんもお寝んねしてる頃だろ・・・。
 
 そしてあっという間に終点に到着。今日はこの林道で初めて先客の車が停まっているのを見たが、人の姿は無かった。おそらくこの先の登山道に行っているんだろう。
 
 BAJAを停めてふと脇を見ると、飯にするのにちょうどよさ気なテーブルがあった。あれ、こんなとこにこんなのあったっけ?前は確か丸太の椅子があるだけだった気が。最近出来たのかな。
 
 ここからの眺めを見ながら飯にするのも良さそうだが、いかんせん日陰になっているせいで結構寒いんだよな、ここ。だったらここを下った先の横沢入で飯にするのも良さそうだし・・・うーん、迷う。
 
 とりあえず、この上にある「よいこのらーめん広場」も見てみるか。
 
 ここは日当たりは抜群なんだけど、景色は下のテーブルのとこのほうが良いんだよなあ。それに、ここのテーブルの丸太、だいぶボロっちくなってる感じもするし・・・。日当たりが良い分、風化も早いのかな?
 
 というわけで、今日の昼飯はここにします。
 
 ただ、さっきからこの下の藪の中から、何物かが歩き回るような音がずっと聞こえて来てるんだよなあ。さっきの張り紙のこともあるし、若干の不気味さはあるが、ま、まあここまで上がってくることも無いだろ・・・。
 
 そう自分に言い聞かせながららーめんをすする。こんなに良い天気とあって、今日は遥か遠くのスカイツリーもくっきりと見えていた。
 
 それに、恐らく横田基地だと思うんだけど、着陸する飛行機がひっきりなしに降りてくるので、それを見ているだけでも飽きることがない。
 そんな景色を眺めながらのんびりしていると、今度はソロのハイカーが林道を上がってきた。さっきの車もそうだけど、ここで自分以外の人間に会うなんて本当に珍しいな。
 さて、そろそろここを下って横沢入に向かうとするか。
 
 さっき林道を上っている途中でこの看板を見かけて、どこで作業をしてるんだろうと思ってたんだけど、結局終点まで作業をしている箇所は見なかった。結局何のことだったんだろう、と思いながら下っていると・・・。
 
 あ、これのことか。その看板のすぐ上のガードレールの間から、1本の作業道が延びていた。
 
 その先は、すぐに急斜面に吸い込まれるように下っていた。ここは俺には関係ない場所だ(笑)。
 
 勝峰山線を下り、一旦都道沿いの林道横沢・小机線の入り口に立ち寄る。入ってすぐのところにあったあの崩落はどうなっただろうと見てみると・・・。
 
 おお!綺麗に復旧しているじゃないか!しかも通行止めの柵なども無い!こ、これは行くしかねえっ!
 
 ここを崩落前に最後に通ったのはいつだったろうと過去の記録を見てみたら、2015年の12月、ほぼ3年前のことだった。もっと時間が経っていたような気がしてたけど、思ったよりは最近だったな。
 
 林道に入ってしばらくは、路面が抉れた区間が続いていた。ここ、前からこんなんだったっけなあ?通行止めが続いている間に荒れてしまったのかな?
 
 場所によっては落ち葉が深く降り積もった区間もあるのだが、この下にあんな抉れた溝が隠れていたりするんじゃないか、って思うと自然と慎重にならざるを得ない・・・。
 
 緩やかに高度を上げるS字カーブ。ここはガードレールも無いため、その綺麗な線形が自然と目に付いた。
 
 ピークを越えて下りに転じると現れるこのヘアピンカーブの地点。毎回通るたびに印象的なんだけど、どうやったらここの景色を上手く撮れるだろう・・・。
 
 相変わらずガードレールの無い道を下っていくが、ここは道の脇がかなり深い谷となっているので、ここでうっかり落ち葉に隠れた石にでも弾かれて谷底に落下、なんてことを考えるとゾッとする・・・。
 
 やがて下りの傾斜も収まってきた頃、道の奥の景色が眩しく光りだした。おお、もうすぐだ・・・。
 
  来たぞー!
 
 都道側の入り口から約2km、林道横沢・小机線の起点である横沢入に到着!
 
 今日はこの横沢入に来るのに、また都道をぐるっと回ってくるつもりだったんだけど、横沢・小机線を通ることが出来たのはまったく考えてなかったので嬉しかったなあ。
 
 起点の前にBAJAを停めて、ちょっと周囲を歩いてみる。田圃の脇を流れる沢の縁に氷が張っているのを見つけたが、これがちょっと変わった形をしていて、氷が2層に張った状態になっていた。
 
 写真ではちょっと分かり辛いかもしれないけど、どうやったらこういう状態で凍るんだろう?恐らく水位の変化に寄るものなんだろうけど、周囲の池などが徐々に凍っていくに連れて、水位がだんだん下がっていくのかな?むう、面白い!
 
 さて、面白いものも見ることが出来たし、あのベンチでちょっとのんびりするか。
 
 さあ、今度はコーヒーだ!ここでお茶するためにさっき勝峰山では使わずにとっておいたのだ(笑)。
 
 コーヒーを飲んで一息ついて、そうだと思ってベンチの周囲を見回してみると、あ、やっぱりあった!オオイヌノフグリが咲いてる!この花、本来は春に咲くものだと思うんだけど、毎年この周辺や勝峰山線の終点辺りでも、この時期に既に咲いてるんだよなー。
 
 毎年、春にこの花を見て初めて俺の中で春認定がなされるのだが(笑)、さすがにこれはまだ早すぎるので、本当の春に再び見るまで春認定はおあずけだ(笑)。
 
 ベンチの上に横になって空を見上げる。確か前回来たときは強い風が冷たくて寝てるどころじゃなかったのだが、今日は風も弱く、こうして日差しを浴びて横になっているのがとても心地良い。このままずっとこうしていたい(笑)。
 
 そうして10分くらいだた寝そべっていると、畦道の中を、まだ歩き始めたくらいの女の子を連れた親子が歩いて来た。起き上がって「こんにちは」と挨拶をすると、お父さんに抱きかかえられたその子がじっとこちらを見ているので、手を振ると満面の笑みで手を振り帰してきた。それがとても可愛くて、すごくほっこりした気分になった。
 
 さて、それじゃそろそろ引き上げるとしようか。この横沢入はただのんびりするにはやっぱり最高の場所だな。それに、今日は横沢・小机線の復旧をこの目で確認出来て本当に良かった。
 
 そういえば、この横沢入はしばらく冬にしか訪れてないけど、ここは春の景色も抜群なんだよなあ。去年も春になったら来よう、なんて言ってたくせに結局来なかったし、今年こそ春になったらあの素晴らしい景色を見に、絶対またやって来るぞ!