冬の御荷鉾
2022/12/03 群馬県藤岡市〜下仁田町・御荷鉾スーパー林道
 
 早いもので今年も残すところあとひと月。各地の林道では冬季閉鎖なども始まっているが、御荷鉾スーパー林道も、今年も例年通りの12月10日から冬季閉鎖期間が始まる。週末が休みの身としては、その手前の3日か4日の土日が年内に走れる最後のチャンスだ。というわけで、天気も良さそうな3日の土曜日に、2022年の御荷鉾走り納めに行ってきた。
 
 今日は久しぶりに国道462号から県道46号線を通って御荷鉾スーパー林道を目指しているが、標高を上げてくると、冬枯れた木々の向こうに見える真っ青な空が印象的な九十九折の区間に出た。そういえばこの季節にここを通るのは初めてだったな。冬ならではのこの景色に見惚れてしまい、林道に着く前からさっそく写真を撮ってしまっている。
 
 塩沢峠まで辿り着き、いつもの景色を眺めてから、いよいよダート区間へ。
 
 みかぼ森林公園の入り口に到着。御荷鉾には先月も紅葉ツーリングで訪れているが、あの時とはもう見える景色も違っているはずだ。
 
 周囲の木々は葉を全て落とし切り、山は静かに眠っているかのようだが、その向こうに広がる青空との対比が実に美しい。
 
 いやあ、今日こんなに良い天気で本当に良かった!この青空が、冬枯れた景色を実によく引き立てているぜ。
 
 管理棟を少し過ぎた、よく立ち寄るS字カーブの地点に来た。ここはまだ日影となっているが・・・。
 
 足元の草や落ち葉は霜を纏い、地面からは霜柱が伸びていた。霜を見るのは今シーズン初かも。これを見ると否が応でも冬が来たことを実感するな。寒いけど楽しい(笑)。
 
 そこから北西の方向を見ると、ちょうど浅間山の姿が見える。
 
 青白く霞む浅間山は、すでに外輪山の内側を雪化粧しているようだった。そして、ここから眺めると、手前の山を超えて行くように送電鉄塔が連なっているのがまた良いではないですか!浅間山と送電鉄塔のコラボ、何と素晴らしい眺めか・・・。
 
 青白く染まる日影の中から見る、陽に照らされた白い幹が立ち並ぶこの景色も、ため息が出るほど美しいね・・・。
 
 この御荷鉾は常に稜線近くに延びているので、木々が葉を落とし切ったこの季節は、燦々と降り注ぐ陽を浴びて走るのがとても気持ちが良い。
 
 彩度を落とした、この寂寥感のある風景も堪らなくないですか・・・。冬の御荷鉾、最高だ・・・。
 
 本当に、この時期は青空に白樺の幹がとても良く映える。
 
 一旦舗装に切り替わる区間に出ると、一面をカラマツが覆う山肌が見える。
 
 先月には鮮やかに黄葉したカラマツと地面のクマザサの鮮やかな色彩が印象的だったこの山も、あっという間にそのトーンを落として冬の色へと変わっていた。1年の中でも、秋から冬にかけての色彩の変化は特に忙しない。
 
 再びダート区間へ。この林道は常に稜線近くを走っているので、木々が葉を落としたこの時期は、日影の中にいても常に青空を感じながら走ることができる。
 
 そして日向に出れば、この季節特有の、俺の大好きな冬枯れた木々が路上に落とすストライプの影が。この中を走り抜けると、光と影が矢継ぎ早に網膜に飛び込んで視界をチカチカを瞬かせるのが楽しいんだよね。
 
 道沿いにはほぼほぼ木々が覆っているのだが、その木が少し途切れる地点からは北方面に広がる景色を見ることができる。
 
 いやあ、素晴らしい眺めだな。この辺りの斜面、少し伐採してくれないかな。ダート区間でバイク込みでこの景色を撮ってみたいわ。
 
 稜線上を走る区間に残る水溜まりは、すでに凍り付いていた。これを踏みつけていくの、楽しいよね(笑)。
 
 この区間、好きなんだよなー。稜線のてっぺんを延びる林道って、この辺りではあまり見かけないと思うんだけど、冬に走ると、周囲が開けたこの場の雰囲気がより伝わりやすいのではないかと思う。
 
 この辺りも前回は紅葉が綺麗だったなあ。こうやって季節の移り変わりを実感するのも楽しいよね。
 
 一旦ダート区間を抜けて、八倉峠にやって来た。12月ともなると、崩落地点の向こうに広がる景色もとてもクリアに見えている。今日も空が高いぜ。
 
 そしてここからも浅間山が、先ほどよりもより広々とした景色のなかでその姿をくっきりと見せている。
 
 そのまま御荷鉾スーパー林道展望台へ。
 
 こうしてみると他に誰もいないように見えるけど、実はちょいちょいバイクがやってくるので、隙を見計らって展望台の真ん前にBAJAを停めて撮影。
 で、この写真の右上に・・・。
 
 これ、撮ったときは気づかなかったんだけど、飛行機雲が写ってた。ちょっと嬉しい(笑)。
 
 展望台を後にして塩ノ沢峠の向こうの西側区間を目指して走っていく。途中、舗装区間の道沿いで素晴らしく見晴らしのいい地点があるので一旦停車。ここは周囲の斜面が伐採されていてとても眺めがいいんだよなあ。林道上からの見晴らしではダート区間以上かも。
 
 で、ちょうどここは足元にいい切り株があるので、そろそろ腹も減って来たしここで飯にしようかともちょっと思ったんだけど・・・林道とはいえ通行量の多い舗装区間なので、ちょっと遠慮しておいた(笑)。でも、この先でd西側区間に入っても飯に出来そうな場所ってあまり無かった気がするんだよなあ・・・。
 
 そう思っていたら、そのすぐ先でめちゃめちゃ良い場所を発見!おおお、これは素晴らしい!
 
 というわけで、路肩に転がっていた木材をテーブルにして、本日のランチタイム開始じゃ!
 
 ここ、見ての通りスーパー林道展望台とほぼ同等の景色が見られるうえ、わざわざここに入ってくる人も皆無なので、こんな素晴らしい景色を眺めながらのんびりと飯にすることが出来た。最高じゃん!
 
 空を見上げればここでも飛行機雲が。冬の空に描かれる飛行機雲、大好きなんだよねー。
 
 いやあ、今日は良い場所で飯に出来たな。もしかしたら期間限定になっちゃうかもしれない場所だけど、来年、新緑の時期にもまたここからの景色を見てみたいな。
 
 塩ノ沢峠を越えて、西側のダート区間へ。今日はここを通り抜けるつもりは無いんだけど、とりあえずこの隧道だけは通り抜けたくてこっちまでやって来た。この時期の少し寂しげなこの入口の雰囲気が好きなんだよね。
 
 隧道を超えてもう少し先へ。掘割りに落ちる影と、陽に照らされた斜面の対比、そしてその向こうに広がる空の組み合わせが、緑豊かな季節とは全く違った景色を描き出していて思わず目を引かれてしまう。
 
 道沿いのカラマツも、その幹のシルエットだけを明るい空に描き出していた。
 そして、この西側区間もこの時期に走るのは初めてだけど、この時間帯に来ると、だいぶ日影の区間が増えているようだ。
 
 とりあえず今日は、この先を通り抜けるつもりは無いので、適当なところで引き返そう。
 
 あとは今日走ってきた道を引き返して帰るぞ。
 
 八倉峠まで引き返してくると、さっきここに来た時からそんなに時間は経っていないはずなのに、もうこんなに日影になってしまった。でも、この日影を介して見る遠くの山々の姿もとても綺麗だけどね。
 
 済んだ青空を背景に、毛細血管のように広がる剥き出しの木々の枝に包まれたこの景色を、とても美しいと感じる。やはり林道は、どの季節に走っても、その季節ごとにそれぞれ違った美しさがあって、だから季節を変えて何度でも走りたくなってしまう。
 
 年内最後に走れるこの週末、これだけの天気に恵まれて本当に良かった。こんなに素敵な景色を見せてくれてありがとう、御荷鉾スーパー林道。
 
 おかげさまでウチのBAJAもとても喜んでおりました。
 
 さっきは日影だったこの場所もすっかり日向へと変わり、真っ白だった霜も全て消え去っていた。
 
 最後に、山の神の丘の展望台に立ち寄ってみよう。
 
 今日はここから見えるどのエリアも、すっきりと晴れ渡っていた。
 
 ダート区間を抜けてきた。これから始まる冬季閉鎖で、御荷鉾スーパー林道は数ヶ月の眠りにつく。
 
 振り返れば、今年は4回も御荷鉾に走りに来ていたんだよなあ。ホントお世話になりました。
 埼玉の林道の復旧が思うように進んでいない今、ちょっとロングダートを走ろうと思うと、何気にこの御荷鉾が一番手頃な林道になってしまっているが、来年も何事もなく通り抜けられる林道であり続けてくれることを切に願う。また来年会おう!