今年もあっという間に月日は流れ、気が付けば2023年も残すところあと3日となった。無事に年末休みへと突入し、どこか林道へ走り納めに行こうと思い、さてどこに行こうかと。この時期あまり遠くまで行く気もしないし・・・そうだ、そういえばたしか奥多摩のあの林道が、前回訪れた際に足止めを食らった工事が終わったって情報をチラ見してたっけな。
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というわけで今日は、林道真名井線へとやって来た。ここは、今年の春ごろに訪れた時に、災害復旧工事のために途中で通行止めとなっていた。さらに、その前に来たときは、路面凍結によってやはり終点まで辿り着くことなく終わっていた。今日は無事に終点まで辿り着けるだろうか。
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序盤は沢に沿って進んでいくが、この時期の谷底の日の当たらない区間はとても寒々しい空間が広がっている。
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しかし、ひとたび日向に出れば、雲一つないこの青空が待っている!
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沢を跨いで180度Uターンする印象的な地点を越えて、ここからは一気に高度を稼いで行く。
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ここ、この写真だけ見ると空も広がっていて、休憩に良さそうに見えるかもだけど、この右手がプレハブのある資材置き場?のような場所になっていて、実はこの後戻りがてら、ここで飯にすることも考えたんだけど、やっぱり飯に出来る雰囲気じゃないなと思ってスルーした。
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低い太陽が、横方向から杉林を透かすように斑に日差しを落とす。明るい雰囲気が心地良い。
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路肩の木々の向こうに見える送電線の高さに、道が徐々に近づいてきた。自分の中で真名井線っていうと、なぜだかあの送電線の印象が強い。
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前回来たときは、確かここからあと少し進んだ地点で工事用のゲートに阻まれて引き返していたんだよな。
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そして、その舗装区間を超えた先で、突然途上が真新しいコンクリート舗装に切り替わっている場所があった。この舗装は、この写真で見えているあの先のカーブ手前までの僅かな距離だったが、災害復旧工事というのはこの区間のことだったのかもしれない。
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青味を帯びた日陰の中から、青空に照らされたこの先の区間を目指して走っていく。真名井線のダート区間はわりと荒れた印象が強かったけど、この辺りはまだまだフラットダートと呼べるような路面状況だ。
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この写真の左手に見える路肩の岩。ここも、戻りがてら飯にしようと思った場所なのだが、バイクを下りて近づいてみたところ、その岩の上に、おそらくクマのものと思われるウ●コが乗っかっていて、「マジで無理だから!」ってなってここも断念してしまった。日当たり良くていい場所だったんだけどなー・・・。
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次第に日向の区間が多くなってきた。この時期は太陽の光に当たるとほっとする。
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そして、この季節ならではの、冬枯れた木々に囲まれたこの景色を走っていくのもとても好きなのだ。ここからの景色は、ところどころ緑色の杉林が混ざっていて、本当はもっとモノトーンに染まった景色の方が好きなんだけど(笑)。
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あ、このカーブは、前々回来たときに路面凍結によってそれ以上進めずに引き返した場所だ。あれは何年前のことだったか、ここから先へ進むのはもうずいぶんと久しぶりだ。
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いやあ、気持ちいいなあ。防寒対策をしっかりしてきたのもあるけど、それほど寒さを感じることもなく、冬枯れたダートを進んでいく。
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日陰に入れば一転寒々しい雰囲気になるが、背後に晴れた空の光が見えているこの景色は、日向とはまた違った良さを感じる。
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次第に稜線が近づいてきて、そろそろ終点が近づいてきたことが分かる。断続的な舗装区間を経てきたが、ここが終点まで続く最後の舗装区間だろう。
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そこから程なく、起点から約6.5km、真名井線の終点に到着。ずいぶんと久しぶりにここまで来たが、周囲の木々が冬枯れているのもあって、この開けた空間の印象が、以前とはだいぶ違って見える。この季節にここに来るのって初めてだったかな?
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そして、この終点から先にも道が続いている。この先には以前も進んでみたことはあったが、先を覗いてみると、その時よりも道が貧相になったように見える。前はまだ作業道程度の規格には見えてたような気がしてたんだけど、とりあえずちょっとだけ入ってみようかな・・・。
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そう思ってちょっとだけ進んでみたけど、いつの間にか先に見える道はシングルトラックに変わり、その脇には道標が立っている。
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う、うむ・・・前にここに入ったときは、あまりそんなことを考えることもなかったけど、これが立っているということは、ここってもう登山道の扱いじゃないのか・・・?とりあえずハイカーが誰もいなくて良かった、さっさと引き返すか・・・。
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車道終点まで戻って、改めて周囲を見回すと、ここにも登山道の分岐を示す張り紙があった。ここから先にはバイクでは進まないのが吉だ。
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さて、それじゃあどこか飯に出来そうな場所を探しながら下っていくか。
・・・と思いつつ、前述したような理由で結局飯の場所を見つけられずに林道を抜けてしまうわけだが・・・。
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戻りがてらに、往きには気づかなかったんだけど、路上に流れてきた沢水が凍っている場所があった。ほんの僅かだったけど、冬らしい景色を見ることが出来てちょっと嬉しかった。
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で、本当はこの真名井線で飯にして、今日はこれでもう早々に帰ろうと思ってたんだけど、結局飯にしそびれてしまい、せっかくの走り納めのつもりが何ともモヤッとした気分になってしまった。うーん・・・もう一本行くか!
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そんなわけで急遽、林道川乗線にやってきた!この先の絶壁の展望区間まで言って飯にしよう!
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ここでも序盤は、杉林を透かして届く光が眩しい区間の中を抜けていく。
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その過ぎや橋区間を抜けると、毎回写真を撮ってしまう、この印象的な切通しが現れる。この特徴的な形状、そしてその奥に見えるぽっこりとした山が、まるで風景を切り取ったジオラマのようだ。
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そしてこの先は、広葉樹に囲まれた区間が続いていく。
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木々が冬枯れたこの季節は、毛細血管のように伸びた枝が、道の周囲を覆い尽くすように広がっている。奥多摩の林道というと、俺はこの景色がとても印象深いんだけど、それはかつて秋から冬にかけての季節に、この周辺の林道に来ることが多かったからかもしれない。小川谷線や日原線が走れていた頃が懐かしいなあ・・・。
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まといリスだ。このデザインは他でも見たことがあるものなので、ここを通っても気にすることもなかったんだけど、そういえば今年は新規のまといリスを見つけられなかったなあ。来年こそは・・・!
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そうこうしている間に、百尋ノ滝を見下ろせる地点までやってきた。
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木々が冬枯れたこの季節になると、谷合の影の中に、高い落差を流れ落ちる、白糸のような滝の姿がよく見える。ここで飯にしてもいいかな、とちょっと思ったけど、やっぱりあの絶壁の中を通る地点まで行ってみよう。
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やっぱり川乗線といえばここだよなあ!岸壁沿いが故の、広々と広がる空間も気持ちがいいし、遠くに見える青く染まった山々も美しい。太陽が低いせいか、逆光がきついけど(笑)。
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うん、やっぱりここまで来て良かったかもしれない。燦燦と降り注ぐ陽を浴びながら、のんびりと過ごすラーメンタイムは、やはり何物にも代え難いものだ。
風もなく穏やかな空気の中、ときおり空にゴォーッ・・・という音が響く。おそらく航空機が通過したのだと思うが、見上げてもすでに山の影に隠れたようでそれらしい姿は視界にはなく、その航空機が残したエンジンの音だけがいつまでも長く響いていた。
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さて、せっかくここまで来たんだ、あともう少し進んで日向沢線まで行ってみるか。
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そう思ってさらに先を目指して進んでいると、百尋ノ滝の上流を流れる小ぶりな滝をわたる橋まで来たところで・・・。
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路面凍結!!!
今年はまだまだ暖かいなあと思っていたから油断してたけど、このくらいの標高まで来ると、もうこんなことになっていたのか!でも、よく見ると路面の左端にまだアスファルトが見えているぞ・・・。
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そう思って、念のため歩いて進んでいくと、橋を渡りきったところで氷が路上を横切って進路を塞いでしまっていた。氷を越えるまでの距離はほんの僅かなのだが、下りならともかく、上り勾配でのこの状態を無事に通過できる自身は俺には無いッ!
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そのさらに上流では、水が路肩から溢れ、擁壁に氷柱を作り出していた。これからもっと寒くなるにつれて、この氷柱もどんどん成長していくんだろうなあ。
でもそういえば、以前も冬に来たときに、路上に積もった雪が凍結して進むのを断念したことはあったけど、このタイプの凍結で進むのを諦めたのは初めてかもしれない。
この地点でこんなに凍っているということは、踊平トンネルまで行けば、トンネル内の氷柱もそろそろ形成が始まっているのかもしれないな・・・今日は行けないけどさ・・・。
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こんな氷の上でコケでもしたら、泣きを見るのは確実なので、大人しく引き返そうね・・・。
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まあ、ぶっちゃけ今日は山ラーが出来ればそれで目標達成なところはあったので、もう満足ですよ(笑)。
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というわけで、2023年の林道ナノレカワ線、これにてお開きとなります。今年も1年お付き合いいただきありがとうございました。また来年お会いしましょう!
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