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一の鳥居から150mほど参道を進むと、二の鳥居があります。
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その先の石段の上に社殿があり、その手前にお犬様が置かれています。
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こちらが阿形。
リアルな生物らしさを感じる写実的な造形となっています。
首に巻かれたしめ縄と紙垂が、神々しさを感じさせてとても素敵です。
紙垂も綺麗な状態を保っていたので、きっとこまめに管理の手が入っているのでしょう。
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お顔も、そばに近づくと息遣いを感じられるかのような繊細な造形がなされています。
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後方から。
体は肉付きのいいスタイルに造形されていて、ニホンオオカミを表現するときによく用いられる脇腹のあばらの造形も、こちらのお犬様ではなされていないようです。
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個人的には、台座を巻き込むように垂れたこの尾の造形が、まるで生きたお犬様がここに座っているかのような演出を感じてグッと来てしまいました。
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前歯のひとつひとつも実に細やかに彫られていて、石工の拘りが感じられるようです。
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拝殿向かって左側の、こちらが吽形。
こちらも阿形同様、全体的に肉付きの良い造形がなされています。
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お顔のアップ。
吽形らしく口は閉じているものの、口先からはみ出した舌先が、可愛らしささえ感じさせます。
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後方から。
こちらの吽形の尾も、分かり辛いですが阿形同様台座の縁からはみ出るような造形がなされています。
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足の先は、爪の形状などは見受けられず、指の数が分かる程度のものになっているようです。
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県内の他のお犬様と比較しても際立って写実的な造形と感じたので、いつ頃奉納されたものなのか気になって台座を見てみると、大正八年四月十五日と記されていました。
西暦で言うと1919年、今から101年も前のものですが、それだけの時代を思わせないほどのとてもモダンな造形だと感じました。
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秩父市吉田石間の城峯神社同様、一の鳥居脇の神社の説明看板の説明では、珍しくお犬様について触れられています。
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