蓑山神社
 
 
 蓑山神社の社殿。
 ここに1対のお犬さまがいます。
 
 この日は、美の山公園内の遊歩道から分岐する山道を下って社殿脇から入ってきましたが、社殿の正面には長い登りの階段の参道があります。
 
 こちらが阿形。
 首に掛けられた赤い前掛けがとても可愛らしいです。
 
 阿形の頭部。
 目、鼻、歯などの各部位もリアリティのある造形がなされ、生物としての存在感を感じさせます。
 
 全体的に細身の造形で、大きめに造られた頭部に対して非常に華奢な体つきをしています。
 浮き出たあばらや突き出た肩甲骨もしっかりと彫られていて、ニホンオオカミの特徴と言われる痩身体型を非常に良く表しているように見えます。
 
 台座込みでやや下からのアングルで。
 
 こちらが吽形。
 閉じた口のおかげで、阿形に比べて数段落ち着いた印象を受けます。
 
 吽形の頭部。
 先端に向かって広がった吻部の造形のせいか、やや洋犬のような印象を受けます。
 台座には奉納された日付などは見つけられませんでしたが、いつ頃造られたものなのでしょうか?
 
 背後から。
 背骨や肩甲骨のディテールもしっかりと造られ、阿吽ともに、生きた姿をそのまま写し取ったかのような造形が素晴らしいです。
 
 こちらも台座込みで。
 
 足先の爪もしっかりと細やかに彫られていました。