ときがわ〜小川林道散策
2017/12/03 埼玉県ときがわ町〜小川町の林道-A
 
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 都幾川林道を後にして、続いてやって来たのは林道赤木滋光線。ここ、以前から舗装区間がじわじわと延びていたことや、たびたび通行止めの措置が取られていたこともあって、自分の中ですっかり舗装化が完了してしまったような気になっていたのだが、少し前にツイッターでまだダートが残っていると言う情報を見て、久しぶりに走りに行こうと思っていた。
 
 ここへ来るのもずいぶんと久しぶりだが、さっそく走り出すと、確かに以前は未舗装の記憶が残っていたような場所でも、すっかり綺麗なアスファルトへと変貌していた。
 
 そんな、以前よりもだいぶ距離の延びた舗装区間を進んでいると、道端に倒れている、朽ちた看板が目に付いた。
 
 あ、路線図の描かれたこの看板、憶えてるぞ。確かまだこの辺りが未舗装だった頃、結構路面が抉れてて荒れてたんだよな。この看板をその目印として憶えていたんだ。
 
 やがて、起点から3.5km程も進んできた地点で、ようやく路面が未舗装に変わった。確かに舗装区間はだいぶ延びてしまっていたが、それでもまだダートが残っていたことは素直に嬉しい。
 
 そうそう、これこれ!勾配の少ないフラットダート!やっぱこれがあるだけで文句無く楽しいわ!
 
 ただ、今回写真には撮らなかったが、場所によっては路上に深い洗掘がある場所もちらほら見受けられたので、そこそこ注意はしたほうがいいかも知れない(普通に走る分には特に問題ないものではあるが)。
 
 そして、場所によっては大きめな水溜りがいくつか残っていた。この辺り、この季節には昼でも陽が射さなそうだから、乾燥せずに真冬になってこのまま凍結するかも知れないな。凍った水溜りをパリパリ踏んで走るの、楽しいんだよなあ。
 
 そんな道を気分良く進んでくると、唐突に舗装路に変わった。ダート区間の距離、およそ1.7km。思っていたよりも長い距離が残っていた。
 
 舗装に変わってからの区間は、まだ真新しい綺麗なアスファルトが続いていた。
 
 路面が舗装に変わってから約700mで終点に到着。
 
 道端には、スピード注意の看板が置かれている。こういう看板が置かれていると言うことは、今現在ここが特に一般車両の通行が制限されていないと言うことだ。前回最後に来たときは、通行止めのバリケードが置かれていたので、このように堂々と通行が出来るこの状況は嬉しいものだ。
 
 赤木滋光線終点の突き当りを左手に折れ、林道赤木七重線を進んでくると、先程歩いて来た、都幾川林道から続く未舗装路の接続する地点を通過する。
 
 そのまま赤木七重線を下り、林道栗山七重線へと入る。終点側となるこちら側から、次の目的地へ進んでいく。
 
 舗装路をしばらく進み、続いて左手に分岐する林道剣ヶ峰七重線へ。ここも訪れるのはずいぶんと久しぶりだが、路面に変化などはあるだろうか。
 
 ちょうど時間的に、まぶしい逆光の射す坂道を上って行く。この日は途中で2組ほどのハイカーと擦れ違った。昔はこんな林道で歩行者と擦れ違うなんてことはめったに無かったのに、いま本当に山歩きをする人が増えているんだなあ。
 
 場所によっては、橙に色づいた葉が眩しい日光に照らされていい感じ。
 
 葉を全て落としきった冬枯れた景色も、この季節ならではの風情があって実に良い。
 
 この時期、ちょっと日陰に入ると、全く陽の射さないこんな場所もあるのだが、日向からふっと入ったこういう寒々しい景色っていうのもまた良くてねえ。
 
 ここは剣ヶ峰七重線の中でも特に印象的なカーブ。当たり前だけど、何も変わってなくて一安心。
 
 冬枯れた木々の隙間から射す光が、路上に影のストライプを落とす。まだ13時ちょっと過ぎなのにこの夕暮れ感。気づけば今年もあっという間に師走となってしまった。
 
常に上り勾配となる道を進み続け、林道堂平山線に接続した。ここまでの総延長約3.6kmが、変わらず全線未舗装のままだった。いまとなってはこの周囲では貴重なダート林道だ。
 
 剣ヶ峰七重線を往復し、全線舗装の栗山七重線を進んで次の目的地を目指す。
 
 栗山七重線〜栗山線と走り継ぎ、続いてやって来たのは林道萩平笠山線。ここを走るのは実に11年振りとなる。この萩平笠山線、実は一時期長いこと通行止めとなっていて、ウェブの情報などを見ると廃道状態となっていたこともあったようなのだが、やはり少し前にツイッターで開通しているとの情報を見ていたので、久しぶりに訪れてみた。
 この先には、途中で登山道が分岐しているようで、その所為かこの入り口の周囲には、ハイカーのものと思わしき車がたくさん停めてあった。
 
 正直ここも、もう2度と通れないんじゃないかって思っていたので、こうしてふたたび走ることが出来るようになったのは本当に嬉しい。
 
 そんな思いを噛み締めながら走っていると、目の前に開放感溢れるストレートが現れた。前方には逆光に霞む山々の稜線が浮かび上がる。おおお!これは素晴らしい!
 
 11年前に来たときは、入ってすぐの地点で深い洗掘などもあったのだが、久々に来てみれば、見ての通り幅員の広い快適なフラットダートが続いている。ほとんど記憶も薄れていたけど、かなり良い感じの林道じゃないか。
 
 ストレートを囲む木々の間から覗く、西日に霞む遠くの山も実に美しく見える。
 
 葉を落としきった木々の向こうに、遠くの平野が見渡せる地点も。空気が澄んだこの季節ならではの景色だ。
 
 いやいや、この萩平笠山線、一時は廃道化していたとは思えない程のグッドコンディションじゃないか!めっちゃ楽しいぞ!
 
 そして、広葉樹の林間に入ると、路面は落ち葉で覆われ、ここでも木々の影が路上に鮮やかなストライプを描き出している。うわあ、これすっごい好きなやつー!
 
 この季節ならではの、どこか寂しさを感じさせるようなこの空気感。もう最高だぜ!
 
やがて、道の右手に土算堂の入り口が現れた。写真には写っていないが、この後方にもハイカーのものと思われる車が何台か停まっていた。こうしたところを見ても、この辺りのコースも頻繁に歩かれているようだ。長いこと続いていた通行止めが解除されたのも、こういった登山道が存在しているおかげなのかも知れない。
 
 落ち葉に覆われた、穏やかなダートを下って行く。
 
 正直、ここがこんなに素敵な景色が続いているなんて思いもしなかった。全く新たな林道を発見したような、何だかそんな嬉しい気分を感じている。この冬枯れた季節だったことも大きいのだろうが、ここはまた季節を変えて訪れるのも楽しみだ。
 
 やがて、栗山線との分岐から約4.0kmで路面がアスファルトに切り替わった。いまだこれだけの距離がダートで残っていたことは本当に嬉しい!
 
 そこから500m程下った地点で、林道萩平線の終点に道なりに接続する萩平笠山線の起点に到着。いやあ、楽しかった!
 今日、BAJAと走った林道は、どれも久しぶりであったが、思いの他ダートが残っていたこと、そして長いこと続いていた通行制限が解除されていたこともあり、本当に楽しんで走ることが出来た。この辺りなら、冬の寒い時期に軽く走る分にはもってこいの環境かもしれない。この先、雪が降るようなことがあっても、多少の積雪なら、路面が完全に凍結する前なら楽しく走れそうだしね(笑)!