長野県岡谷市周辺の林道郡へ!
2020/08/16-C 長野県伊那市・林道長谷高遠線
 
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 林道王城枝垂栗線を抜けて、続いてやって来たのは、林道長谷高遠線。ここから、東側を流れる三峰川と並走するように南下していく。
 
 場所はここ。
 
 標識によれば、こちらは終点側となるようだ。それはそうと、この縦に伸びた菱形の標識は初めて見た。
 ちなみに、標識には高遠町との表記があるが、その高遠町は、2006年に長谷村と共に伊那市と合併したのだそうだ。
 
 この長谷高遠線もナノレカワにとって初めて走る林道となる。
 終点側から入って約2.2kmで、路面が未舗装に変わった。ここまでの舗装区間は、五郎山へと登る登山者のアクセスのためにあるようだが、ここから先はずっと未舗装路が続く。
 
 現在時刻、16時過ぎ。いくら真夏とはいえ、さすがに陽も傾き始めてきた。
 
 こちらの長谷高遠線も、先ほどの王城枝垂栗線と同様の非常に穏やかな路面が続いている。
 
 日影の区間の先に、眩しい陽射しに照らされた道が続き、実に美しいコントラストを描き出している。
 
 それにしても、今日走ったエリアだけでこれだけの未舗装林道が開放されているとは、本当に驚きだ。埼玉なんて、現状走れる未舗装林道なんてほとんど残っていないのに、県境をひとつ跨いだだけで(いまは直接跨ぐことは出来ないが・・・)、これだけの環境の違いがあるなんて、本当に羨ましい。
 
 この道は、おそらく山の東側の斜面を通る区間が多いのだろう、この時間にあるとだいぶ日影の区間が多くなるようだ。
 
 で、ときおり日向に出ると、こんな時間になってもやっぱり暑い(笑)!
 
 斜面の木々が途切れる場所から見える先では、真っ青な空に浮かぶ白い雲が、山肌に自身の影を描き出している。
 
 見てくれ、このダイナミックなスケール感!あの山の向こうには、ただひたすら山々だけが連なっているようにも感じてしまう景色だ。真夏の空気に霞む遠方の山々の色彩って、なぜこんなにも美しいんだろう。
 
 しばらく進んでくると、左右に延びる道に接続する地点に出た。この道は、左方向から延びてきた林道女沢線で、右手方向は女沢峠へ向かっているようだが、ここまで走ってきた長谷高遠線も、右手方向に女沢線と重複するかたちで続いているとのこと。林道で重複区間があるって珍しい気がするな。とにかくここは右方向へ進んで行く。
 
 そこから少しして、再び分岐が現れた。長谷高遠線はこのまま直進、女沢線はここで右手へ折れていくようだ。林道のなかでこうやって分岐がたくさんあるのって楽しいな。時間さえあれば全区間走ってみたいところだけど。
 
 分岐地点には、各方面を記したこんな標識も設置されている。林道にこういう標識があることもまた珍しいと思う。
 
 そして、バイクを停めたついでに女沢峠へ向かう道を少し歩いて振り返ると、その分岐地点の手前に、なんと「止まれ」の標識が設置されていた。方面を記す標識も珍しいと思ったけど、林道で止まれ標識のほうがもっと珍しいと思わない!?こういうのは、やはり一般の観光客(?)も意識して設置してるんだろうなあ。
 そして、ここで写真を撮っていると、右手の長谷高遠線の起点方面から、4駆が起点方面に走っていった。あれは、起点から走ってきたのかな・・・?
 
 女沢線との分岐を過ぎて、更に先へと進んで行く。日影区間は、さすがに夕刻の薄暗さを感じるようになってきた・・・。
 
 終点から入ってもうどれくらい走ったろう。道を囲む山々も、傾いた日に照らされてだいぶ霞んだ景色になってきた。昔はこのくらいの時間の日の射し方を物寂しく感じることもあったんだけど、いつの間にか好きな景色となっていた。それが何をきっかけにして変わったのかは自分でもよく分からないんだけど。
 
 そんな道を進んでくると、突然視界が開けた地点が!その先には、雲の影を纏った山々が雄大に広がっている!おおお!これは素晴らしい!思わずBAJAを停めて、しばらくここからの眺めに見入ってしまった。
 
 相変わらず周囲の山々の名前は分からないけど(笑)、雲を従えた稜線が厳かな雰囲気を醸していて、時間さえ許せば日が暮れるまでこの景色を眺めていたいと思った。
 ちなみに、この地点からは、麓に下る林道馬越線が延びている。標識には終点と書かれているので、麓にあるであろう起点まで抜けている道だとは思うが、このまま長谷高遠線を抜けてしまえば、恐らくここは走ることはないだろう。と、この時はそう思って長谷高遠線の先を進んでいった。
 
 その絶景ポイントから少し進んでくると、路肩が崩れた地点に出た。
 
 幸い路面が削られるまでには至っていないが、斜面は木々ごと広範囲に流されてしまっている様子が覗える。路面にはところどころピンクリボンが打ち付けてあり、この崩落を修復するために測量をしたのではないかと見られる。
 
 その先には、雨水が流れた溝が路上を横断しているのが見える。
 
 相変わらず写真に撮ると、その深さが実物ほどには伝わり辛いが、どうやらここを流れてきた水が路肩に溜まり、斜面を押し流してしまったようだ。
 
 とりあえずバイクなら溝を避けて渡ってこれるので、うっかりタイヤを落っことさないようにそのまま慎重に進んで行く。
 
 少し進むと、溝の深さ自体は落ち着いたようだが、これ、一体どこから続いているんだ?
 
 おっ、ここかあ・・・。
 
 本来であれば、斜面を流れてきた沢を道の下に流す穴でもあったのだろうが、その斜面から押し流されてきた土砂によって、正常な排水が出来なくなったために、その水が路上を伝って流れてしまい、先ほどの溝を作り出してしまったようだ。
 
 水はいまも止まることなく流れ続けている。早く何らかの処置をしないと、また次の崩落を生み出してしまうのでは・・・。
 とりあえずこの先の路面は安定しているようなので、林道の出口を目指して進んで行くと・・・。
 
(・_・)
 
 行き止まりやんけ!
 そういえば、さっきの斜面崩落の地点で、みやさんが地理院の地図を見ながら「この先に道が描かれていない」と言っていたのが気にはなっていたのだが、こういうことだったか・・・!
 どうやらこの長谷高遠線、ここまで走ってきた高遠区間と、旧長谷村側の起点から延びる区間の両方から、現在完抜けを目指して開削工事の真っ最中らしい。この地点も、いま現在は工事は行われていないようだが、斜面の様子を見ても、ここを開削してからそれほど時間は経っていないように見える。両区間が繋がって晴れて完抜けの林道となる日がいつになるのかは分からないが、相当走り応えのある林道になることは間違い無さそうだ。
 
 とにかくあの地点からはそれ以上進むことは出来ないので、先ほど通過した林道馬越線の分岐まで戻って来た。さっきここに着いたときは(この林道は走ることはないだろうな・・・)なんて思っていたのに(笑)。
 
 ちなみにこの馬越線の標識、手と比較して分かるとおり、かなり小振りなサイズとなっている。このサイズ感も珍しい感じだけど、そういえば以前、千葉の林道でもこのくらいのサイズの標識を見たっけな。
 
 ってか、トリップメーターを見たら、長谷高遠線に入ってから既に21km近く走ってたらしい。いまだ完抜けしていないにも関わらず、かなりのロングダートじゃないか!
 そして現在時刻、17:26。さすがに今日はここを下って終わりかな?さあ、麓に向かって下って行こう。
 
 馬越線の路面は、長谷高遠線に比べれば規格はやや落ちるものの、走り易い路面であることに変わりは無い。
 
 ただ、ところどころで崩れた斜面の土砂が放置されているのが気にはなるが、先ほど女沢線分岐で見た4駆が、もしここを上がってきたんだったら、特に問題なく下って行けるはず・・・。
 
 う、うん、これくらいなら4輪の通行にも妨げにはならないはず・・・。
 
 更に進むと、路上の雑草が多くなって来た。普段からあまり車両の通行が多くはさそうだが、さっきの4駆はここを上がってきたんだ・・・よね??
 
 うおっ!2連の土砂崩れ!
 
 一応、土砂の上にも4輪のものと思わしき通行痕が見えるが・・・さっきの4駆、あれはここを上って行ったんじゃなくて、長谷高遠線の終点側から入って引き返すところだったんじゃねえかなあ・・・?
 
 まあ、バイクでなら難なく通り抜けることは出来るので、このまま下っていこう。ちょうど手前で構えていたみやさんが動画で撮ってくれていた。
 
 俺も動画で撮って上げれば良かった(笑)。
 
 うおっ!暗え!!
 もうすぐ麓の道に出るとは思うが、周囲を杉の植林帯に囲まれた区間に入った途端、一気に夜になったんじゃないかという暗さに包まれて少々ビビッてしまった。
 
 そこから更に下ったところで、とうとう舗装路が見えてきたが、そこでみやさんがバイクをこちら側に向けて停まっていた。
 
 見ると、林道の入り口に柵が渡してある(これは外側から振り返って撮った写真)。みやさんはゲートで閉じられてると思ってバイクをUターンさせてしまったようだが・・・。
 ってか、この時点でもうだいぶくたびれていて、写真を撮るのもかなり雑になってきた・・・(笑)。
 
 見ると、柵にはグリップが付いていて、それを掴んで開けられるようになっている。これ、去年福島で見た獣除けの電気柵と同じタイプのやつだ。
 
 というわけで、ゲートを通過して無事に起点に到達!そして現在時刻は17:52。さすがに今日の林道はこれで走り納めだな。いやあ、今日は良く走った!
 ってか、ここからまだ諏訪ICまで戻って、高速を走って埼玉まで帰らなければならないんだけど・・・(笑)。
 
 起点で休憩しつつ周囲を見回していると、なにやら青いケースに収納された機会のようなものが目に付いた。見ると、どうもあの電気柵の電源らしい。チカチカと明滅を繰り返すランプが物々しさを漂わせて、「触るなよ、触るなよ、絶対触るなよ!」という雰囲気をこれでもかと漂わせている!
 
 このイラストが大げさなのかどうかは触れてみなければ分からないとは思うが・・・。(触らねぇよ!!)
 
 というわけでその後はひたすら埼玉を目指して走り続け、談合坂ICで軽食を取りつつ最後の休憩。結局この日の帰宅は22:00。出発が5:00だったので、実に17時間も走っていたことになる。いやあ、久しぶりによく走った1日だった!初めての林道もたくさん走れたし、ホントに楽しかった!みやさん、今日も1日ありがとう!
 さあ、明日からまた仕事が始まるけど、これで通勤だったらシンドかったな。テレワークでホント良かった(笑)。