散り際の八徳の一本桜
2021/04/03 埼玉県飯能市・林道八徳入線
 
 今週末は久々に時間ができるので、土曜には、先週末辺りで見頃のピークを迎えていた八徳の一本桜と、翌日の日曜には群馬辺りの林道にでも続けて行こうかと考えていた。しかし、気づいたらいつの間にか日曜は雨予報に変わっていた。むむむ、それじゃあBAJAと出掛けられるのは土曜だけか。そうなると、八徳と群馬、どっちに行こうかなあ?でも、考えてみれば、群馬はいつでも大丈夫だけど、桜はきっと今日を逃せばまた1年後だ・・・。
 
 というわけで、今日は八徳の一本桜を見るために林道八徳入線にやって来た。ここの一本桜も、開花の時期に訪れる人がここ数年で一気に増えた印象で、最近は人を避けるために明け方に来ることが多かったが、今日は久しぶりに明るい時間帯に見たくて午前中にやって来た。
 
 あ、一応報告しておきますと、八徳入線起点脇にある、林道八徳線の旧タイプ起点標識は健在でした(笑)。
 
 八徳入線に入り、起点付近の集落の中を抜けて行く。空はほんのり薄曇りだけど、まあ今日は桜に間に合えば御の字か。
 
 そして一気に八徳の一本桜に到着!先週末の時点で結構な見頃だと聞いていたので、そろそろ咲き終わりになっている頃かと思っていたが、なかなかどうしてまだまだ良い感じに咲き誇っていたのは嬉しい限り!
 
 ここの桜も、こうして普通に日中に見るのも本当に久しぶりだ。
 
 そして、ここまでの写真を見ると、ここにはほとんど人がいないように見えるかもしれないが、あのカーブの向こうには俺が来たときからずっと写真を撮っている人や、いま俺がいる背後には、桜の下へ行く順番待ちをしているバイクなど、この写真で受ける印象以上に、やはり多くの人が集まっていた(極力人の写り込んでいない写真でお送りいたします笑)。
 
 なので、急ぎ足で桜の下で数枚だけシャッターを切って、たまらずその上の桜を見下ろせる地点まで逃げてきた!周りで待ちの人がいると落ち着いて写真取れないんだよなあ(笑)。
 
 と、そこに赤い郵政カブが1台停まっていた。なんと、ツイッターでフォローさせていただいているKawaiさんでした。夕べ、「朝起きれたら八徳行く」とツイートされていたので、タイミングが合えばお会いできるかな、くらいに思っていたらバッチリでした。
 
 で、この場所はさすがにシャッター待ちをする人もいないしのんびり出来るぞ。ここから見下ろすと、こうして「一本桜」以外の桜も見ることが出来るんだけど、この開けた斜面に桜の点在する景色もすごく良いんだよなあ。
 ここでしばらくKawaiさんと話をしながらここからの景色を眺めていると、薄曇だった空から少しずつ陽がさしてくるようになって来た。お、これはシャッターチャンス!
 
 そう思って急いでBAJAと桜の下まで下って来た。青空も見えてきて、桜の発色も鮮やかに見えるようになって来たぞ!
 
 いやあ、実に綺麗だ。やっぱり桜は青空の下で見てこそナンボだなあ。やっぱり夜明けを待って出てきて良かった。
 
 しかし、やはり桜の周囲は多くの人が撮影をしていて、俺もまたしても急ぎ足で数枚シャッターを切ってすぐにここにトンボ返りしてきた。なにやってんだ(笑)。
 
 でも、ここから見る、この空と山と桜を見渡せる景色、良くないですか?雲も次第に流れて行き、先ほどよりも周囲も明るくなって来た。桜の下で見るのとはまた違った美しい景色だ。
 
 で、またしばらくあの上の地点から景色を見ていたんだけど、せっかく陽も出てきたことだし、桜の下にも行ってみようということで、またしても桜の下まで下って来た。
 
 ここに、俺が来たときからずっと写真を撮っている人がいて、さっきまで俺も少し気を使っていたんだけど、逆にずっといるならこっちがそう気を使うことも無いや、と思い直して少し自由に景色を眺めながらシャッターを切ることにした(笑)。
 
 まだまだ花は残っているとはいえ、さすがにピークは過ぎたこともあり、桜の下にはたくさんの花びらが落ちていて、こうしている今も、そよ風に乗って桜吹雪が流れていた。
 
 明日は雨予報と言うこともあり、残った花びらもその雨に打たれて散ってしまうだろう。今年のこの桜を見るチャンスは今日が最後だったかも知れない。
 
 うん、やはり今日こっちに来て良かった。
 
 さて、そろそろここを発つとするか。Kawaiさんとお別れし、一旦この上の林道奥武蔵2号線との接続地点まで久しぶりに上ってみることにした。
 
 その接続地点までやって来た。確か、写真手前の毛呂山方面がまだ全通していないって言ってたかな?とりあえずこの地点には、横瀬方面共にこの先の情況を記したものなどは一切設置されていなかった。
 
 ・・・この看板、久しぶりに見たな(笑)。だいぶ文字も擦れてしまっているが・・・。
 
 八徳入線を引き返し、最後にもう一度ここからの景色を眺めて帰ろう。正直言うと、先週までちょっと忙しくて、今年はここの桜は見れないかもしれないと半ば諦めモードだったんだけど、ぎりぎり今週末まで持ってくれていて嬉しかった。
 
 八徳入線を下りきり、今日はもう帰るだけ、と思っていたんだけど、最後に途中で分岐する道に寄り道することにした。ここは林道楢沢線。以前来たときに気になるものがあったので、せっかく通りかかったので覗いてみよう。
 
 起点から300m程の舗装路を進むと、未舗装路との境となる地点に通行止めの看板が立っている。
 
 以前はこの看板は置かれていなかったが、そもそもここから先の区間は以前から作業道の扱いのようだ(ちなみにこの看板、林道長尾坂・野口入線で使った物の再利用らしい笑)。
 で、「気になるもの」が何かというと、以前来たときはここから先の作業道も廃道状態となっていて、その路面一面にシャガと思われる草が群生していたのを見ていた。ちょうどこの時期ならシャガの花も咲いている頃だと思い、もし路面が以前のままなら、道を覆い尽くすシャガの花が見られるのではないかと思って立ち寄ってみたのだ。
 
 ・・・しかし、久しぶりに来てみると、ここから先の道は最近になって綺麗に整備をし直されたようで、期待していたシャガの花は1本たりとも残っていなかった。
 
 シャガを見れなかったのは残念だったが、改めて整備がなされたこの道もそれはそれで気になる・・・ちょっとだけ歩いてみるか。BAJA君、ちょっとそこで待っててね。
 
 路面は、いかにも作業道と言った急傾斜で駆け上がっている。この区間は、廃道化する以前にも一度歩いて行き止まりまで辿ったことがあるのだが、そのときも既に作業道としての役目は終えたような様子が漂っていたので、ここまで整備された状態を見るのは初めてだ。
 
 そんな道を100m弱ほども上ってくると、以前から存在していた直進方向の道とは別に、右手に新たな分岐が出来ていた。
 
 これはその分岐を過ぎて振り返って撮った写真。
 うわ、マジか・・・。これは深追いしてはダメなやつだ・・・。
 
 新しい分岐にも驚いたけど、こっちの本線もしっかり整備されなおしてさらに奥へと上っている。もしかすると、かつての終点よりもさらに延長されている可能性もあるけど、さすがにそれを確かめに行く気力はないよ・・・。というわけで、これ以上深追いすることなくここで大人しく引き返すことにした。
 
 BAJA君、ただいまー。さあ、帰ろうか。
 
 これは、自宅近くまで帰ってきて川沿いの桜並木で撮った1枚。ここはあまりに近所すぎて、BAJAと撮った写真は意外と少ない(笑)。
 さて、そろそろ普通にダート林道も走りたくなって来たぞ。来週は、今週行くつもりだった群馬辺りに行けるかな・・・?