7年ぶりの東山線と去年ぶりの御荷鉾
2024/06/15-A 長野県佐久市・林道東山線〜群馬県・御荷鉾スーパー林道
 
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 田口十石峠線から県道93号線に出て、そこから東へ2km弱進んで、次の林道東山線へと入る。こちらも田口十石峠線と同様、走るのは7年ぶりとなる。
 
 林道は起点から斜度を上げ、下っていく県道との高低差を開いていく。
 
 まだ梅雨入り前だというのに、周囲はむせ返るような緑に覆い尽くされている。密度が濃い・・・。
 
 路上に落ちる、コントラストの強い木漏れ日も、早くも夏を感じさせる。
 
 周囲を満たす、木々の匂いの溶け込んだ空気がとても心地よい。午後から曇りになるという予報が信じられないくらいだ。
 
 少し走ると空が開け、遠くの山々が姿を見せるようになってきた。
 
 この、道に沿って途切れた木々の先に、遠くの山がチラ見えする景色、好きなんだよなあ。
 
 あれは浅間山かな?空気に霞んだ山肌がとても綺麗だ。
 
 この区間は、こうして時折現れる遠くの山を見ながら走れるポイントが続く。もしこの東山線を片道だけ走るとしたら、絶対この県道側から国道側へと抜けるルートがお勧めだ。
 
 眩しい木漏れ日の中を走り抜けるのがとても爽快で、知らず知らずのうちにテンションが上がっていく。きっとこの東山線を抜ける頃までは、天気も崩れることはないだろう。
 
 そういえば、東山線と言えば以前は、沼のように路上を塞ぐ印象的な水たまりがあったが、結構前に解消されたとは聞いていたけど、結局あれってどこだったんだろう?全く気づくことなく走り抜けてしまったな。
 
 これも切通しなのだろうか、路肩に低い岩が並んだような場所がある。ここはよく覚えているが、なにかの遺構みたいでかっこいいんだよな。
 
 ここは伐採されてからまだそれほど経っていないのか、斜面が開けて少しだけ開放感があった。
 
 林道の中で、ちょっとだけでもこんな開けた場所があると嬉しくなっちゃうの、なんでだろう?(テツandトモかよ。)
 
 以前来たときは、ところどころ斜面から崩れた土砂があったりもして、まあそれはそれで林道らしく手楽しくもあるが、今日は路面も良く整備されていて全線に渡り極上のフラットダートで、極端なアップダウンもないのでとても走りやすく、この天気とも相まって実に清々しい!
 
 いやあ、素敵だ!素敵林道だよ東山線!
 
 県道から入って18km強を走ったところで路面がアスファルトに切り替わった。最初に走った田口十石峠線も含めると、ここまでダートだけでも30km程度にはなるだろうか、これだけのロングダートが何の規制もなく解放されているのが本当に嬉しいし、埼玉県民からするとなんとも羨ましいことだ。
 
 そこからあと2km程で起点に到着。7年ぶりに走ったけど、前回よりもだいぶ走りやすくなっている気がした。極上のロングダート、ごちそうさまでした!
 この後は、埼玉方面に戻りがてら、次の林道へ向かうとしよう。
 
 東山線から1時間かけて塩之沢峠までやって来た。ここまでくれば目的地まではあと少しだ。
 
 ただ、そろそろだいぶ腹も減ってきたので、いつもの「なんちゃって天空林道」で昼飯にしよう。
 
 路肩にちょうどいい切株があるのでここで店開きだ!
 
 ここは、この先にある展望台に比べればやや低い位置にはなるけれど、それでも見ての通りの景色が望めるし、なによりこんなところ誰も来ないのが良い(笑)。ただ、地べたを這い回るアリはめちゃめちゃ多いから覚悟しろッ!
 
 空を見上げると、予報されていたように徐々に雲が多くなってきたようで、ときおり日差しを隠すようになってきたが、遮るものが何もないこの炎天下では、それがかえって有難かった。
 
 昼飯を済ませて再び走り出し、やって来たのは・・・。
 
 そう、御荷鉾スーパー林道展望台だ!空はやや霞み始めているが、今日も素晴らしい景色が広がっている。
 
 展望台の脇のこのスペースからは、二子山の姿が見えるのが印象的なのだが、ここも斜面の植物がじわじわと成長してきているなあ・・・。
 
 展望台を後にして、ここも外せない八倉峠でも1枚。
 
 ここでも、崩落斜面から生えた植物がだんだんとその背丈を伸ばしてきている。展望台ならまだしも、こんなところは伐採もされないだろうし、いずれここからの眺めも、この先に広がる景色が一切隠されてしまう日が来るのだろうか。
 
 で、最近は来るたびに立ち寄ってしまう反対側にも進入。ここからの眺めも好きなんだ。
 
 さあ、あとは御荷鉾スーパー林道のダート区間を走り抜けて帰ろう。
 
 ダートを走り始めると、いよいよ空が曇りがちになってきた。
 
 道に射す光もだいぶ弱くなり、そうなると写真を撮るペースが一気に落ちるのだが(笑)、御荷鉾は何度も来てるし、今日は田口十石峠線と東山線のついでみたいな感じで来たので(笑)割り切って走りに徹し、ペースを上げて進んでいく。
 
 それでも日差しが復活すれば停車してシャッターを切るのはいつも通り(笑)。そういえば今年御荷鉾に来るのはこれが初めてなんだよな。いつのまにかすっかり緑に染まった季節になっていたな。
 
 うおっ!路肩にバカみたいにデカい岩が落ちてる!
 
 なるほど、すぐ上のあそこから落ちてきたのか。落ちた場所も路上にはかかっていないから通行にも支障はないし、この岩はしばらくこのままだろうな。
 
 ふと斜面を見上げれば、午後の日差しが木々と下草を照らしていた。うわあ、これは美しい・・・。
 
 今日はもうあっさり流して帰るテンションだけど、こんな気分で走るのも悪くないね。こんなノリで走れる林道がもっと近くにも欲しいぜ・・・。
 
 何度も走った御荷鉾だけど、今日は長野からの帰り道で立ち寄ったので、この時間にこの方向で走るのは初めてかもしれないな。
 
 御荷鉾に来たら必ず取るこのアングル。この季節は緑に染まったカラマツと青空のコンビネーションがとても爽やかだ。
 
 埼玉県民からすると、県内のダート林道が壊滅的なために、ロングダートを走ろうと思うとまず選択肢に挙がるのがこの御荷鉾スーパー林道だと思うが、例にもれず俺も何度も走りに来ている。新鮮味という意味ではもはや感ずるところもないが(笑)、それでもこうしていつもと違うペースで走っていると、改めて走りやすくて良い林道だと思う。それに、やはり美しい緑の中を駆け抜ける喜びは何物にも代え難い。次はまた紅葉の季節にでも走りに来よう。
 
 いつもより早めなペースでダート区間を抜けてきた。このあとは県道46号線を下って真っすぐ帰るとしよう。
 この数日後には、平年より2週間ほど遅く関東地方の梅雨入りが発表されたが、その梅雨が明ければいよいよ夏がやってくる。今年の夏も暑い、というより熱いんだろうなあ。ここ数年の夏は、不要な外出を控えろ、なんて警告も出るほどの気温が続いているが、そんな中でちゃんと林道に出かけられるかな・・・?