初秋の栗原川林道   2006/09/23 栗原川林道

先週前半の週間予報では、狙いすましたかのように週末の2日”だけ”雨マークがついていた。
折角この週末は林道へ行くつもりでだいぶ前から予定を空けておいたのに・・・と苦虫を噛み潰したような気持ちだったが、そんな俺の気持ちをお天道様が察してくれたのか、何と木曜日の時点で雨マークが消滅!ぃやっほう!

今回の目的地は群馬県のとある林道をチョイスしていたのだが、そのことを以前のキャンプのときに「XRで行こう」のみやさんに軽く話していたので、急ではあったが土曜に林道へ行くこと、また今回は全て下道で行くつもりであることを告げ誘ってみると「行きます」とのお返事。 実はもうひと方お誘いしていたのだが、どうしても都合がつかないとのことで残念ながら断念。

当初、今回向かおうとしていた林道は、群馬県の秋鹿大影林道、そして1kmの直線ダートがあるという万沢林道だったのだが、前日の夜にみやさんと最後の連絡をとった後に、関越道をはさんでちょうど東側に栗原川林道があることを思い出した。
栗原川林道とは、そこに接続する2つの林道を合わせて走り継ぐと、ダートの総延長はゆうに50kmを超えると言う関東でも有数のロングダートだ。むむ、これは・・・。

ツーリング当日、7:30AMに川越で待ち合わせ。コンビニに寄って地図を開き、

「こっち側に栗原川もあるんだけど、どうする?」

と聞くと、

「そっち行きますか!」

・・・ふふふ、そう来ると思ったよ(笑)。

というわけでみやさんと2人、初秋の栗原川林道へと向かうことになったのであった。

栗原川林道へと向かうルートを確認し、いよいよ出発。。 ちょうど交通安全運動の真っ最中だということもあり、できるだけ国道を避けて県道を走り継ぐルートを選択するが、かなり細々とした道を繋いで行かねばならない。 しかし、おあつらえむきとばかりにみやさんのXRにはGPSが搭載されている!しかもほぼカーナビに近い機能を持った優れもの! これで安心とばかりにみやさんに先導をお願いすることに(笑)。みやさん、ありがとう!

群馬に向かってひたすら北上すると、利根川の手前あたりで車道に挟まれるように用水路が通っている場所があったが、この用水路、水位が車道とかなり近い位置にありなかなか不思議な雰囲気を漂わせていた。今度はここを見ることを目的に行ってみたいな。 詳しい場所を全然覚えていないんだが、これもみやさんの走行ログをあてにするか(笑)。

さて、林道へ向かうまでの長い道のりではまぁいろいろとありましたが、そのエピソードはこちらをご覧ください(笑)。

おまけ。

その後、更に渋滞の波に巻き込まれ、時刻が正午を回る頃にようやく林道の入口へと到着。

まずは全線舗装の小中西山線へと入る。ここから目的の林道が分岐するのだが、途中道を間違えつつもなんとか軌道修正し、沢を渡る橋を超えT字路を左に折れると小中新地林道に入る。さぁ、ここから総延長50kmオーバーのロングダートの始まりだ!

始めのうちは舗装部分を挟み普通のダート林道といった雰囲気。 道沿いには秋晴れの空の下、ススキの穂が風に揺れ、季節の移り変わりを感じさせる。
終盤に差し掛かると徐々に幅員も狭くなり、やがて大きな砂利を敷き詰めた路面が現れる。

そこそこ斜度のある道なので、恐らくは雨水で路面がえぐれるのを防ぐための処置なのかとは思うが、それにしたって・・・相変わらずクレイジーな道だ!後から下ってきたみやさんも驚いてたよ!



この砂利道を下りきるとT字路になり、左へ下れば根利牧場を経て舗装路で集落に出た後栗原川林道へ、右へ曲がり新地林道に入ればダートを継続したまま栗原川林道へと至る。 どちらへ行くかって?ここは当然右でしょう。

………。
ほんの数十メートルで屈強なゲートに阻まれてしまった。
まぁここはもともと営林署の専用林道だし、どのみちこれでは通行は不可能なので左側から牧場を経由して先へと進むことにした。
途中、牧場の手前に支線があったが、みやさんのGPSによるとこの林道の前半にあった支線と繋がっているとのこと。ちょっと入ってみたが、途中で分岐を間違えて行き止まりに。しかし、この林道は支線も含めるとどれだけのダートが潜んでいるのだろう・・・?

ちょこっと記念撮影。

青空の広がる牧場を経て、今日のハイライト・栗原川林道へと向かう。



起点にてみやさんを撮影。一見楽しそうですが、実はこの付近でパンパンと無数の銃声が・・・怖ぇ!

栗原川の起点には道路情報を表示する看板が出ているのだが、それによれば今日は「通行可能」とのこと。場合によっては通行止めになることもあるこの林道だが、この表示で一安心。さぁ、39kmに及ぶロングダート、いただきます!

栗原川林道に入るとやたらと目にするのがこの標識。

「落ちてくる石」は・・・注意したって間に合わねぇよなぁ?

栗原川に入りしばらくは木々に囲まれた鬱蒼とした景色が続くが、その木々の葉も徐々にではあるが色づき始めていた。
秋の気配を感じさせる景色の中、徐々に高度を上げていくと途中で道の脇に休憩できそうなスペースを見つけ、ここでお昼にすることにした。



エンジンを止め物音のしない景色の中、ガスストーブでコーヒーを沸かしていると、気がつけば空気が肌寒くなってきていた。先ほどまで晴れ間の見えていた空は、いつのまにか雲で覆いつくされている。みやさんのGPSによれば、この地点の標高は既に1300mを超えている。この時期のこの標高では当然と言えば当然か。体が冷え切る前に走り出そう。

今日はみやさんがいるおかげで、普段は撮ることの出来ない写真を撮ってもらえたりもするわけで、こんな疾走感バツグンの写真も!



他にも例えば、ちょっといい写真が撮れそうだなーと思いバイクを降りポイントを探す。

このときの俺がどんな感じかと言うと。

舞台裏はこんなんなってたりするわけです。ハズカシー(笑)。

走っても走っても、どこまでも続くダートをあちこち写真を撮りながらのんびりと走っていく。先に行ったほうが途中で待ち伏せして撮ったりするのだが、この頃にはお互い如何にいい写真を撮るかにかけてたりするわけで、カーブを抜けるとみやさんが崖の上や谷側の斜面に潜んでいたりして、それがなんだか妙に楽しい!
いや、俺も同じことしてるんだけどね。

崖によじ登った俺を撮影してる間にXRが倒れてしまったみやさんを俺が撮影した写真(笑)。

それにしてもこの栗原川林道・・・ホントに長い。走っても走っても尽きることのないダートを走り抜け、そろそろ陽も傾きだし、体もくたびれてきた頃ようやく終点に到着した。ホンットお疲れさまでした!

ここからはまた下道を通って帰るのだ。ちょっと気が遠くなりそうだが一気に行くぞ!
帰りはルートを変え、群馬県大間々町と埼玉県嵐山町を結ぶ県道69号線を一気に南下!走っても走ってもひたすら真っすぐに続くこの69号で、またしても凄まじいまでの渋滞に巻き込まれてしまい、途中何度もくじけそうになりながらも「ここまで来たら全線走破しかねぇ!」と途中立ち寄ったコンビニで決意!



我らはこの戦いを「OPARATION 69」と名づけ、一発奮起!最後の気力を振り絞りなんとか川越まで走りきった!
でも、みやさんはまだここから横浜まで帰るんだよね、お疲れさま・・・。その後、無事に帰りついたようでなによりでした。

もともと一人で行こうと思っていたこの日のツーリングだったが、突然の誘いにもかかわらずノッてくれたみやさんには感謝です。
2人とも普段から結構写真を撮りまくりながら走っているのだが、この日はお互いを撮りあったりして、おかげですんげー楽しめました!次は大名栗&古都で会おう!