GW林道三連戦A 御荷鉾スーパー林道   2007/05/04 御荷鉾スーパー林道

前日の中津川林道ツーリングに続き、4日は群馬の御荷鉾スーパー林道へとソロツーリングに向かった。
「かつてのロングダートも今では舗装化が進んでいる」という情報だけは良く聞き、更にはなんとなくだけど中途半端に遠そうというイメージだけがあって、今回初めて訪れることとなるこの御荷鉾スーパー林道。果たしてどんな道が待っているのだろうか。

最新鋭のカーナビを搭載し、一気に現地へと向かう。R462の下久保ダムの少し手前で分岐する林道があるが、ここから御荷鉾スーパー林道へのアプローチとなるらしい。

って、ここまでの時間を見ると・・・あれ?ウチから中津川に行くよりもちょっとだけ近いじゃん!やっぱり思い込みってのは良くないね。

林道の入口から舗装路をしばらく上るとT字路へと出るが、その中央には有名なこの看板が。

ミカボスーパー。メガネスーパーか!
この案内に従って進むと始まる鬱蒼とした未舗装路を進んでいくと再び舗装路に。
その舗装区間で、途中見晴らしの良い地点に1台のオフ車が止まっていたので話をすると、ジェベルに乗ってきたそのおじさんは、かなりしばらくぶりでここに来たそうだが、「昔はここも全部砂利道で、凄く面白かったんだ」と言っていた。なんとも羨ましい話である。

更に先へと進むと、途中で県道区間を挟みながらまたしても見晴らしの良い地点が。ここでもさっきのおじさんが休憩していたのでまたまたトークタイム。
それにしても、観てよこの景色!

道の南側、視界の先に広がる秩父の山々。こんな景色を見ながら走っていると、舗装路であるだとか、そんなことはどうでもよくなってくる。ただひたすらに美しい。

程良く整備された新緑の道を快適に進んでいくと、やがてスーパー林道へと至る分岐点に。ここを上がるとこの林道の真骨頂となる未舗装路が始まる。

御荷鉾スーパー林道、素晴らしい!
幅広い幅員に、良く締まった走りやすいフラットダート。そして高い標高が生み出す高原らしい植生。この区間では稜線上を走るため、常に道のどちらかに視界が開け、申し分ない青空と相まって非常に爽快な気分!

この辺りは春らしい景色にはもう少し掛かりそうだが、若葉が茂る頃にはこれ以上無いくらいの景色を見せてくれるんだろうな。
っていうか帰ってきてから撮った写真見て自分で驚いたんだが、あまりに楽しすぎてこの辺りの区間はほとんど写真を撮ってなかった。こんな写真でどこまでこの感動が伝わるか分からないけど、正直こんなに素敵な林道だとは思いもしなかった。御荷鉾、マジスマン!

そんな感じでダート区間を一気に走りぬけると再び舗装区間になり、そこを過ぎると県道から再び御荷鉾林道へと至る。 その分岐を上り始めてすぐの地点で、進行方向の左側、谷川斜面のガードレルのすぐ外で、走行する自分と併走する物体があることに気付いた。真黒いその生き物・・・ナノレカワ、初めて遭遇しました。



野生の熊に。

どうやら向こうはエンジン音に驚いて逃げていこうとしているようで、わずか10mほど先の至近距離でガードレールを跨いで道路を横切り山側に登って行った。こちらに向かってくることはないととっさに判断したのでカメラを構え、なんとか撮った写真がこれ

真ん中の黒い物体が熊さん。ちょっと分かり辛いかな。
向こうはさっさと走り去ってしまったので、怖いというより何だか嬉しくなっちゃって、ウキウキした気分のまま残りのダート区間を走りぬけ、御荷鉾林道の西端へ到達した。

そろそろお昼近くなって腹も減ってきたので、川沿いに下りられる場所で昼飯にしたのだけど、さっきのことを思い出し、もし今ここで熊が出たら・・・と思うと少し怖かった。

その後は、総延長5kmのうち、実に3.3kmをトンネルが占めるという「ふるさと林道 湯の沢線」を抜け、ツーリングマップルに載っていたR462沿いの林道を探しに行ったのだが、そのうちの一つ、下小越林道と思わしき道がこれ。

なんだよこれ!
確かにマップルには「通り抜け不可」って書いてあったけど・・・こんなとこわざわざ登ってくるんじゃ無かったよ!Uターンするのに物凄い難儀したっつーの・・・。

そんな感じでこの日のツーリングを終えたのだが、御荷鉾スーパー林道の素晴らしさには心底ヤラレた。舗装区間も含めてこれだけの景色が広がる道が、家からさほど遠くない場所にあったなんて・・・。林道を走ってここまで感動したのは本当に久しぶりかもしれない。
今日はまだ山頂付近の木々は春らしさを感じるにはもう少しって感じだったけど、白樺の緑が生い茂る夏ごろには必ず再訪することを誓うナノレカワなのであった。今度来るときは往復コースだな、絶対!