夏はどこへ行ってしまったの・・・。
2011/08/02 埼玉県秩父市の林道 @
 
 先月までの仕事がひと段落し、急遽週の頭に少し代休を取れることになった。せっかくだから一泊でキャンプツーにでも行くかと思い、ツーリングマップルを眺めながら何処へ行こうか考えていたのだが、天気予報を見ると、生憎どの方面に向かっても天気が芳しくない様子。ここ数日、地域によっては記録的な豪雨となっていたこともあり、山の中の状態も気掛かりで、本当に前日の夜中まで何処へ行こうか迷っていたが、北関東から甲信越に掛けて、今日明日と雨が降らなさそうなのは埼玉だけのようだ。そうかそうか埼玉よ、そんなに俺に県外にでて欲しくないのか。分かったよ、そこまで言うなら埼玉のマイナー林道を探索し尽くしてやりますよ。
 
 
 というわけで、まずは未踏の林道の残る奥秩父へ向かおうと、国道140号を走って来た。しかし、写真を見ての通り、山の上は真っ白な雲に覆われ、いつ雨が降り出してもおかしくないような雰囲気。気温も全く上がらず、オフジャージ一枚でここまで走ってきたら寒いのなんの。まさか8月に「寒い」って言葉が口をついて出るとは思わなかった。道の駅大滝に立ち寄り、リアに積んだ荷物から上着を引っ張り出して、再度荷物を積み直していると、何故かバランスを崩してBAJAが倒れやがった。しかも、引き起こすときにちょっと腰に鈍い痛みが・・・。ただでさえ、せっかくの休みだって言うのにこんな夏らしくない天気ということもあり、もう早々にテンション下がりまくり。一応キャンプの用意はしてきたのだが、先に白状すると、結局日帰りに変更してます・・・。
 

 とりあえず気を取り直して、最初の目的地へと向かう。R140を二瀬ダム方面へ向かうと起点があるらしいのだが、地図を見ながら進んでも、どうにも分かり辛い。それらしい分岐に目星を付けて進んでいくと・・・。
 
 
 ・・・間違えた。思いっきりダムの堤体の正面に出てしまった。どうやらここは河川の管理道路だったようだ。で、その後も目的の林道を見つけることが出来なかったので、とりあえずその林道は後回しにして次の目的地へ。
 
 
 ダム手前のトンネル内の分岐(ここ結構緊張する)を左に曲がり、県278を三峰神社方面に進むと、最初に現れるのが林道雲取線。起点から少し進んだ先の看板に何か書いてあるけど、閉鎖もされていないし特に問題ないだろう。
 
 
 ここは、しばらく進むとゲートで閉鎖されていて、その先は未舗装となる。ゲートの先は崩落が進み廃道同然となっているようだが、ゲートまでは舗装路が続き、特に通行の支障となるようなものは無いようだ。
 
 
 ん?これはなんだろう。サイレンか何かかな。
 
 
 空の光を透かす緑が綺麗だ。こんな薄曇りの天気でこれなら、晴れていれば最高だっただろうな。
 
 
 所々で視界が開けるところがあるが、向かい側の山には、あんな低い位置まで重苦しく雲が垂れてきている。
 
 
 おや、舗装が途切れた?・・・ではなくて、ゲートまでは基本的に舗装路なのだが、所々で舗装が剥がれ、土がむき出しの箇所がある。そしてその先にはかなり大きな切り通しが見える。
 
 
 振り返って撮影。かなりダイナミックな切り通しである。
 
 
 ところでこの道、埼玉県の森林管理道位置図には、県道との分岐からは「白石山線」と書かれていて、その後「雲取線」に接続するようなのだが、この砂防指定地の地図を見るとこの辺りは既に雲取線なのか。一体どこにその境界があるんだろう?
 
 
 突然、道の脇にかなり年季の入った廃屋が現れた。林道の管理小屋か何かだったのだろうか。こんなところに民家とは考え辛いが・・・。
 
 
 やがて、県道との分岐から8.2km程進んだ地点で、今度は本当に路面が未舗装に変わった。
 
 
 そのすぐ先で、道の真ん中に倒木が横たわっているが、その脇にも乗用車が余裕で通れるほどのスペースが開いているので問題は無い。
 
 
 その奥に、渓流釣りに来た人のものだろうか、乗用車が停めてある。そしてそのすぐ先で・・・。
 
 
 路面が未舗装になって100m程で、遂にゲートで行き止まりとなった。
 
 
 がっちりとしたゲートで「
全面通行止」の表記。かなり本気の通行止めのようだが、この先はもう車道としては復旧させる気もないんだろうな。そのうち、歩いてでも終点まで行ってみたいものだ。
 
 
 そのゲートの脇から、河原に降りられる場所があったのでここでお昼に。晴れていればかなり爽快だっただろうけど、こんな薄曇りで肌寒い天気だと、こんな雰囲気のいい渓流沿いもさほどありがたみを感じないな。
 
 
 雲取線を引き返し、続いてやって来たのは、同じく県278から分岐する林道吉ヶ谷線
 
 
 元々「大滝村」との表記があった上にざっくりと貼られてしまった「秩父市」のシール。フォントはおろか、色すらも合わせる気の無い、全くもって色気の無い処置が悲しいぜ・・・。
 
 
 道自体は、これといった特徴のない舗装路を緩やかに下って行く。
 
 
 そして、起点から900m程で終点標識の立つ地点に到着。
 
 
 しかし、その終点の先にはまだ未舗装路が延びている。どこまで続いているのか進んでみよう。
 
 
 未舗装になって、そんなに進まないで行き止まりになるんじゃないかと思っていたが、どうやら結構奥まで続いているようだ。
 
 
 斜面を見下ろすと、九十九折となって一気に下っていく道が見えている。これで行き止まりだったら、戻ってくるのがかなり面倒くさいな・・・。
 
 
 なんて思っていたら、結局もとの県道に抜けてしまった。だいぶ後戻りしちゃったな。
 
 
 続いては林道三峰線
 
 
 起点からしばらくは、真新しいアスファルトが続いている。路面にはマーキングも残り、つい最近再舗装したばかりのようだ。
 
 
 そのまま山の中を抜けて終わりかと思っていたのだが、意外なことに途中で集落が現れた。
 
 
 そして、終点に向けて徐々に高度を上げて行くと、次第に辺りは濃い霧に包まれだして、少し前の路面も見づらくなって来た。
 
 
 そんなコンディションのなかを2.9km程進み終点へと到着。霧の中に突然後ろ向きの標識が現れたから、勢い余って少し通り過ぎてしまった・・・。
 
 この後は二瀬ダムのトンネルからR140へと入り、このエリア最奥の林道へ向かうことにしよう。
 
Aへ続く。