夏はどこへ行ってしまったの・・・。
2011/08/02 埼玉県秩父市の林道 A
 
@はこちら。
 
 
 ところ変わって、現在川又のバス停前にいます。秩父往還(地図上の秩父湖北岸から2本目の道)を通ってきたのだが、途中にあるはずの林道との分岐を見つけ損ねて、R140の彩甲斐街道との合流地点まで来てしまった。もう一度引き返して改めて林道を探しに行く。
 
 
 そのR140同士の合流点に東屋が立っているのだが、何故かその敷地内のアジサイの植え込みの中に、ひっそりとR140の標識が立っている。なぜあえてこんな場所に?
 
 
 先程走ってきた秩父往還をもう一度引き返していく。ここ、栃本集落は、奥秩父の中でも最奥の集落なのだそうだ。
 周囲は深い霧に包まれ、遠くを見渡すことは出来ないが、遥か下にR140が白く見えているのがわかるだろうか。と言っても、ここもR140なのだけれども。
 
 
 しばらく引き返してくると、道沿いに栃本関跡がある。この脇から分岐する道を進んでいくと目的の林道があるようだ。
 分岐から緩やかな上り坂を進んでいくと、途中で右手に栃本支線の標識が現れた。えっ、ってことは、ここは既に栃本線なの?栃本線の起点はもっと先なのかと思っていたのだが・・・。
 
 
 と思ったら、支線との分岐からからしばらく進んだ先で林道栃本線の起点が現れた。先程の栃本支線、本線から分岐しているわけでもないのに「支線」とは、以前は起点がもっと手前にあったのか、それとも、近いから支線でいいや、ってことなのか。
 
 
 ともかく本線を進んでみる。さっきの三峰線もそうだったが、この辺りの標高まで来ると辺りは霧が立ち込めて、ほんの少し先の路面しか見えなくなってくる。霧だから合羽を着るまでもないと思っていたら、いつのまにか上着全体がしっとりと濡れてしまっていた。
 
 
 そして、舗装路を700m程進んだ地点であっさり行き止まりに。
 
 
 栃本線を引き返して、さっき起点を見つけていた林道栃本支線へと入る。
 
 
 こちらも相変わらず深い霧に包まれた舗装路を進んでいく。
 
 
 起点から1km程進んでくると、直進する道から左手に分岐する道が現れた。
 
 
 どうやら栃本支線は、この左手の分岐に沿って更に進んでいるようだ。
 
 
 更に進むと、道幅が狭まる地点に差し掛かる。
 
 
 あ、どうも御丁寧に。
 
 
 そしてその地点の右手に、「
全面通行止」と書かれた分岐がある。路面や法面も、かなりしっかりと造られているようだが、更に新しい林道でも造ろうとしていたのか、もしくは、この先に公園のようなものでも造ろうとしていたのかもしれない。この霧のおかげで、ここからではほんのすぐ先の様子も窺い知れないが・・・。
 
 
 更に支線の本線を進んでいく。だいぶ霧も深くなってまいりました・・・。
 
 
 ここ、後ろにヘリポートがあるんスけど、わかりますか・・・?

 それにしても、支線に入ってからもうだいぶ走ってきているけど、まだ終点にならないのか?この地点でもう4km程経っているけど、とっくに栃本線本線の総延長を越えているぞ。もしかしたら、さっきの道幅が狭くなったあたりで支線としての扱いは終わっていたりとか、そんなオチ・・・?
 
 
 なんてことを考えながらゆっくりと走っていると。
 
 
 おおう、やっぱりまだ林道は続いていたんだ。
 
 
 そして、起点から4.9km程で路面が未舗装に変わった。こんなに奥まで舗装を敷いておきながらダートの路面を残しているなんて、ちょっと意外。
 
 
 しかし、この辺りまで来ると本当に霧が濃すぎて、少し先の路面ですら見えなくなってくる。霧の中から突然カーブがフッと現れたりするので凄く怖い・・・。
 
 
 やがて、未舗装になって500m程で終点に到着。
 
 
 振り返っても、後ろの道が全く見えない。まるで水の中にでもいるようだ・・・。
 
 
 栃本支線を途中の分岐点まで引き返し、続いて栃本支線の起点方面から直進方向に接続する林道大峰線へ。ここが今日最初に探していた林道だったのだが、結局起点を見つけることが出来なかったので、終点側のここから辿って行く。さっき雲取線でも見た看板がここにもあるが、この道の途中には大滝げんきプラザなんてのもあるし、特に気にする必要の無いものだろう。
 
 
 道自体は単調な舗装路が続いて行くのだが、それにしても相変わらずのこの濃霧・・・既にヘルメットも上着も雨にでも降られたようにグッショリとなってしまった。
 
 
 やがて起点に向け徐々に高度を下げてくると、ようやく霧もなくなって来た。
 
 
 おっと、麻生線との接続地点を発見。ここは後で改めて辿るとして、まずは真っ直ぐ大峰線の起点へと向かう。
 
 
 栃本支線へ接続する終点から辿ること約6.8km、ようやく大峰線の起点に到着。いやー、あの霧の中を走るのはしんどかった・・・。
 
 ここから、先程見つけた麻生線の起点へと向かう。
 
 
 ・・・うお、なんだこれは。ホテルの廃墟か。
 
 
 うわあ、テラスに置き去りにされたテーブルとイスが何とも寂しげ・・・。
 
 
 「レイクビュー」って、確かに秩父湖を見下ろすことは出来るが、それほど絶景というわけでもないような。かつてこの宿が賑わっていた頃はあったのだろうか・・・。
 
 
 そんなホステルのすぐ先に、林道麻生線の起点はあります。
 
 
 道自体は、起点近くの集落と大峰線を繋ぐだけの、特になんてことない舗装路。
 
 
 500m程の道のりを経て、先程も通過した大峰線との接続地点に到着。これでこの周辺の林道探索は終了。で、せっかくキャンプの用意もしてきたけど、こんな天気でなんだかあまり気も乗らないし、今日はこれで帰ることにしよう。
 
 
 大峰線の起点からR140を目指して進んできたら、大滝のループ橋の下に出てきた。なるほど、こんなところから入るのか。どうりで最初に見つけられなかったわけだよ。

 しかし、夏だってのになんなんだよこの天気は。せっかくの休みも結局いつもの埼玉マイナー林道探索になっちゃったじゃねえか。そのうち仕切り直して絶対キャンプツーに行ってやる。待ってろよ埼玉県外の林道!