紅葉の奥秩父へ
2011/10/29-@ 中津川林道 
 
 ようやく秋らしい陽気が漂い始めた10月下旬、あちこちのブログなどでも、紅葉ツーリングの様子などが見られるようになってきた。そういうのを見ると、やっぱり疼いてきちゃうよね。ちょうど今週末は天気も良さそうだし、今日は丸一日予定も空いている。

 よし、行こう。中津川林道へ。
 
 
 9:00AM、森林科学館前に到着。ここへ来るまでの早朝のR299では、谷合を走る地形のために全く陽が当たらずに、秋を通り越して一足早い冬の気温を味わうことになってしまった。うう〜、寒かった・・・。この場所も、まだ完全には陽が昇りきらずに、周囲の空気は日陰の中で寒々しい色合いを放っている。
 
 
 早速ダートへと向けて走りだす。今年中津川へ来るのはこれで3度目だが、ここは何度走っても飽きないし、やはり紅葉の時期を逃すことは出来ない。
 この辺りの紅葉はまだ色付き始めといった感じだが、それでも秋らしさの漂う雰囲気にテンションを上げながらのんびりと進んでいく。それにしても、いつの間にかもう紅葉の季節とは・・・1年ってホント早いな。
 
 
 道がダートに切り替わって程なく、例の地点にやってくる。もう毎回ここを通るたび立ち寄らずにはいられなくなってしまった・・・毎度すいませんけどお付き合い下さい(笑)。
 
 
 BAJAを停めて、軌道跡へと歩いていく。初めて来たときから、紅葉の時期にここを歩いてみたいと思っていたのだが、思い描いていた景色にはまだ少し早かったようだ。
 
 
 それでも徐々に黄色味を増してきた、この時期ならではの色彩を放つ木漏れ日の中を、奥へ向けて歩く。
 
 
 路面は、ずっと積もったままの落ち葉に覆い尽くされている。今年もまたこの上に新たな落ち葉を重ねて行くのだろう。
 
 
 本線を外れ、石垣の脇へ降りていく。木漏れ日が照らす石垣がまた美しいこと・・・。
 
 
 石垣から戻り、更に先へ。
 
 
 切り通しを振り返る。この区間のなかで、ここが一番当時を偲ばせるようで(もちろん当時を知る由もないが・・・)好きな場所だ。
 
 
 あー、何度歩いても素敵な場所だ。また次に来る時もきっと寄り道してしまうだろう(笑)。
 
 
 少し歩いたおかげで、冷え切っていた身体もようやく温まってきた。さあ、どんどん先へと進んで行こう。
 
 
 先へと進むと、周囲の木々も少しずつ紅葉の度合いを増してくる。
 
 
 陽も高くなりはじめ、ようやく日向の中を走ることが出来るようになってホッと一息(笑)。晴れた陽射しに紅葉が良く映えています。
 
 
 赤や黄に色付いた、暖かな色彩に囲まれた道を走る。それだけでなんとも満たされた気分になる。
 
 
 
 程なく林道大山沢線に到着。変わることなく静かに佇むこの旧タイプ標識も、この場所でどれだけの紅葉の季節を見てきたのだろう。
 
 
裸眼立体視(平行法)で見てね!
 
 
 その大山沢線は、相変わらず入口で閉鎖され、車両の進入が制限されている。
 
 
 ん?こんな看板あったんだ。「当分の間」とは書かれているが、どうやら車両の通行制限の解除に対しては、あまり積極的ではないようだな。まあ、どのみち行き止まりだしね。
 
 
 もうどこを見回しても秋色の中。すっかりウキウキ気分ですよ(笑)。
 
 
 ここまで来たらついでだからと、森林鉄道の信濃沢支線のあった場所に残る枕木を見ていこうと思い立ち寄ってみた。
 
 
 おお、あったあった・・・って、ええっ!犬釘が無くなってる!今年の春に見たときはしっかりと残っていたのに・・・。
 恐らくマニアの仕業だとは思うが、森林鉄道の廃止から50年以上もこの場所に遺っていたものを、どうしてこうもあっさりと持ち去ってしまうのか。こういったものは、元の場でその姿を留めてこそだと思うんだけどなあ。持ち帰った犬釘を一人で眺めて悦に入ったりしているのだろうか。勝手に持ち去ったものじゃ、人に自慢も出来まいに・・・本当にガッカリだよ・・・。
 
 
 
 さ、気を取り直して進んでいこう。目の前の山の色付き具合もなかなかいい感じ。ちょうどこの地点の左手に、下りとなる分岐があるが、そういえばこの先には入ったことが無かったな。ちょっと行ってみよう。
 
 
 しかし、橋の下ですぐに行き止まりでした・・・。
 
 
路面を埋め尽くす落ち葉に、木々の影とその隙間から木漏れ日が射す。この季節ならではの景色にウットリ。
 
 
 今日の空は雲ひとつ無い快晴。陽射しも眩しくて文句無しの紅葉日和。
 
 
 やがて、中津川を離れて高度を上げていく区間へと入って行く。
 
 
 いい感じに路肩に落ち葉が積もっている場所があったので入ってみた。抜けるような青い空と落ち葉の色が、堪らなく秋の雰囲気を醸し出す。
 
 
 中津川林道の中の好きなポイントのひとつ、この切り通しの場所も落ち葉に覆われていい感じ。
 
 
 この辺りまで上がってくると、紅葉もそろそろ終わりかけのようだ。一気に標高を上げていくので、一つの道の中で紅葉のし始めから終わりまで楽しむことが出来るが、そうなるとこの時期はもう毎週だって通いたくなっちゃうよね(笑)。
 
 
 そしていつもの見晴しのいい地点で一枚。
 
 
 雲ひとつ無い青空の下に広がる奥秩父の山々。今年もこんな快晴の日に来ることが出来て良かった。
 
 
 ここも毎度のポイントです(笑)。今日はBAJA君にこっちを向いてもらいました。
 
 
 ようやく三国峠に到着。あっちこっちで写真を撮っていたせいか(って、いつものことだけど・・・)、今日はずいぶんと時間が掛かってしまったようだ。
 
 
 峠の切り通しを越えて長野へと入る。おお、もう既にここから見えているじゃないか・・・。
 
 
 一面の紅葉の落葉松に覆われた川上村の景色です。やはりこの季節のここからの眺めは本当に素晴らしい。
 それにしても、紅葉の時期の休日だというのに、今日は思ったよりもライダーや乗用車の紅葉狩りの人の姿が少ない。このベンチのある場所も、他のバイクでもっとごった返しているかと思っていたが、この時点で意外にも自分しかいなかったので一人でちょっとのんびり。
 
 
 しばし橙色の景色を堪能し、そろそろ腹も減ってきたので、この先を少し下って昼飯にする場所を探しに行くとしよう。
 
Aへ続く。