今年の盆休みは色々とあってツーリングどころでは無かったが、今日はようやく丸一日走りに行くことが出来る。だけど、何処へ行こう?前日の晩まで行き先をどこにするか迷っていたけど、やっと決めたぞ!
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さあ、やってきたぞ中津川林道!今年中津川に来るのは、自転車で奥秩父林道へ行ったのも含めるとこれで4度目、今までの最多ペースだ。でも、やっぱり真夏の中津川の景色も見ておきたくて結局またここに来てしまった。・・・いいじゃねーか、中津川大好きなんだからよ(笑)。
それにしても、今年の凄まじい猛暑でも、中津峡まで来るとさすがに空気はひんやりとしている。もちろん早朝ということもあるが、R140から県道に入ってからのトンネルの中は、メッシュジャケットでは寒いくらいだった。
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森林科学館に再現された木馬越しに望む、朝日に照らされた奥秩父の山々。素晴らしく爽やかだ。
夕べも睡眠時間が少なかったので、眠気覚ましに自販機で熱いコーヒーでも買おうと思ってここに入って来たんだけど、ラインナップは全て冷たいものばかりだった。そりゃそうだよね(笑)。
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とりあえず冷たいコーヒーで一息ついて再び走りだす。ダートに入って最初に現れるこの素掘りトンネル、こちらから向かって出口側のみポータルが造られているのだが・・・。
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中から見上げると、もともとこうだったのか、壁面が崩れて穴が開いてしまったのか、ポータルの上部に隙間があるんだよね。だからと言って危ないわけではないんだろうけど、通るたびに気になってしまう・・・。
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そんなところを気にしつつ(笑)、真夏の中津川林道である!木々の隙間から射す眩しい朝日が苔生した石垣を照らし出す。んー、初っ端から実に爽快な景色だ!
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振り返れば、ダートに入ってまだ僅かなのにこの眺め!
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天気はいいし緑は綺麗だし空気は美味いし、やっぱり最高だぜ中津川!
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この美しい緑を見て感動するのは人間だけなのか。この山に棲む鹿や猿や熊たちも、言葉こそ使わなくてもこの景色に何かしらの思いを感じることはあったりするのだろうか、ふとそんなことを考えてしまう。
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この中津川林道は、いつまでもこのままの状態であり続けて欲しい、本当に心からそう思う道だ。
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分岐する大山沢線のところまで来ると、何と橋の上でキャンプしてる人がいる。確かに通行止めの林道だから邪魔にはならないだろうけど、どうせならこんな人目につくところじゃなくて、トンネル越えた奥まで入れば良いのに(笑)。
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まるで葉緑素が溶け込んだかのような周囲の空気が身体を包みこんでいく。深い緑に溺れてしまいそうだ。
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あーもう、この早朝の光を吸い込んだ眩しい緑に囲まれてるだけでホント幸せ。
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奥秩父林道、ここは秋になったらまた絶対に来る。自転車を持って。
そういえば今日は、ここへ来るまで一台もバイクとすれ違っていない。連休も最終日だし、今日はみんな家でゆっくりしてるのかな。
・・・なんて思っていたら、一台珍しいのとすれ違った。
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タクシーだよ。こんな朝っぱらからわざわざ三国峠を越えて、何処に誰を迎えに行くんだ?まさかタクシードライバーが道を間違えてきてしまったわけでもないだろうが・・・。
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中津川林道の中でも特に好きなポイントの一つである切り通しだが、この時期は鮮やかな緑のトンネルとなる。すごく綺麗だ・・・。
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そういえば去年はずっと通行止めが続いていたせいで、いつになったら復旧するんだと、一年中悶々としてたっけなあ(笑)。まさか結局年内ずっと通行止めのまま終わるとは思わなかったが、こうして復旧して何の問題もなく通行できるというのは本当に有難いことだな。
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遠く霞む稜線も、夏の空気を感じさせてなかなかいいものだよね。
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いつも通り写真を撮りながらのんびりと走り、ようやく三国峠に到着。結局、今日はダートに入ってからここに至るまで、一台のバイクともすれ違わなかった。
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切り通しを越えて長野側に入ってもバイクの姿は無く、峠のベンチでは自転車で川上から上がって来たというおじさんが休憩していた。先ほどそのまま中津川のダートを少し下っていったんだそうだが、あまりに荒れているので途中で止めて引き返して来たのだそうだ。ただ、いつかはチャレンジしたいと言っていた。是非、装備を万全にしていつの日かチャレンジしてください。
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峠からの長野側の眺め。この景色も、いつ見ても素晴らしい。高い青空と力強い緑の景色が、夏に走る喜びを教えてくれる。
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峠道を下りきって現れるキャベツ畑。ここもつい目に留まる景色だ。
さあ、今日はこのまま国道に抜けて、ある方に会うために小諸方面を目指す。
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R141をひたすら北上し、やってきたのは小諸にあるベーカリーカフェ、パティオ。ここは、よくBBSに書き込みをしてくれるKIEさんの経営する店なのだ。実は今日はなんの前触れも無く訪れてしまったので、実際会えるかどうかも分からなかったのだが、店に着くと、ちょうどKIEさんは車でどこかに出かけようとしているところらしかった。後から聞くと、どうやらカメラを持って山に写真を撮影しに行こうとしていたようだったのだが、ご挨拶をすると、急遽一緒に走りに行っていただけることとなった。実は14時までには店に戻ってこなくてはならないらしいのに、突然お邪魔して何かスイマセン(笑)。店の中で少し待っていると、外ではスーパーシェルパに跨り既に準備完了(笑)。さっそく出発です。
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今日はKIEさんのおススメコースを案内してくださるとのことなので、後ろに着いて走って行くが、俺はこの辺りの土地勘も無いのでどこに向かっているのかこの時点ではサッパリです(笑)。
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しばらく走ると、KIEさんが山に向かって上る道を指差す。どうやらここから林道に入るようだ。勾配のある舗装路を上って行くと、道は森の中へと吸い込まれ、程なく路面はダートへと変わる。
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出発前に「遅いよ」と言っていたKIEさんだったが、林道に入るとまあ早いこと。ヘタレのナノレカワは付いていくのがやっとです(笑)。それでも、ほぼ等高線に沿うような穏やかな勾配に加え、幅広でフラットな路面のおかげで何の不安も無く速度を乗せて走って行くことが出来る。埼玉だとこういうタイプの林道って軒並み舗装されていて、なかなか未舗装で残っていないんだよなー。
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しばらくフラットな道を走り続け、路肩が広くなった場所で休憩。ここまでで一気に10km以上は走ってきただろうか。更にここからこの林道を抜けるまでも同じくらいの距離があるそうだ。ちょっと案内できるところにこんな林道があるなんて本当に羨ましい(笑)。
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休憩を終えて再び走りだす。相変わらず道は走りやすく、距離も長いので走り応えもあってかなり楽しい!いいなあ、この林道。途中にはいくつか分岐もあったが、いずれそれらの林道にも入ってみたいものだ。
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この林道に入って来た側には標識が立っていなかったので、いままでこの林道の名前が分からなかったのだが、出口(起点?)に着くと標識が立っていた。
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標識によると、ここは林道東山線というらしい。なるほど、ここは既に佐久市に入っていたのか。KIEさんによれば、この辺りでは定番コースなのだそうだが、それも納得の素晴らしい林道だった。東山線を抜けて、このまま次の林道へと向かう。
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Aへ続く。 |