「俺ら東京さ行ぐだ!」2014・新春バージョン
2014/01/03-A 東京都檜原村・林道矢沢線・他
 
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 続いて向かったのは林道万成線。都道33号線沿いの上川苔自治会館の脇に起点があるが・・・。
 
 わ、ロープでしっかりと閉じられちゃってる。こんなとこでロープを解こうとホジホジしてたら完全に不審者だよな(笑)。仕方ない、ここはスルーして次へ行くか。
 
 続いては、林道矢沢線。33号線から南郷のバス停だったかな?のある信号で分岐する道を下って行くと起点がある。ここは途中で林道熊倉線が分岐しているようなので、合わせて走ってこよう。
 
 おお、この菱形標識、今日のツーリングで見たのは結局これ一つだったが、この周辺ではどちらかというとこのタイプのほうが主流なのかな。
 
 序盤の舗装区間で見た巨大な切り通し。BAJAと比べてその大きさが分かると思う。この外側を巻かずに、よくここを直進して道を通そうと思ったな。
 
 起点からの舗装路を700m程進んでくると、橋を渡る地点を境に路面が未舗装になり、また、この右手には分岐する熊倉線がある。熊倉線は後程行くとして、まずは矢沢線を進んで行こう。
 
 橋の上から見た沢の景色が印象的だったので撮ってみたが、日向と日陰のコントラストが強すぎて何が何だかさっぱりな写真になってしまった・・・。
 なんてことをしていると、熊倉線の奥から1台の軽トラが下って来てこの橋の手前で停車し、おそらく林業関係者と思わしき方が降りて来て、矢沢線の奥を指差し、

 「ここ、行きますか?」

 と話しかけて来た。あ、これは咎められるかな、と思いながら、

 「はい、今から行こうと思ってるんですけど・・・大丈夫ですか?」

 と尋ねると、

 「大丈夫だよ。雪も一番奥に少し残ってるだけで凍結も無いし、ちょうど今は作業もやってないしね。」

 と、意外にも快い返事を返してくれた。お礼を述べてBAJAに乗ろうとすると、

 「これくらい開けとくね(笑)。」

 そう言って、開いていたバリケードを、バイクが一台通れるくらいの隙間を残して閉めて行ってくれた。それではありがたく終点を目指させていただきます(笑)。
 
 ここからしばらくは、道に沿う沢が印象的な区間が続く。
 
 透明度の高い水がさらさらと流れていく。
 
 道のすぐ傍を沢の流れる区間を過ぎ、周囲が開け陽の当たる場所に出た。この辺りは伐採が終わってそんなに期間が経っていないのか、まだ山肌が剥き出しの状態だ。
 
 ああ〜、この冬枯れた木々と落ち葉の色合い!すっごい好きな風景だ!ん〜、この冬ならではの情景にナノレカワ思わずウットリ。
 
 その先で、現在伐採の作業を行っている場所に出た。ただ、さすが正月、先ほどの方が言っていた通り、ここでも今日は作業はしていないようだ。
 
 周囲には、切られた木材が積み上げられている。もし作業中に訪れていたら、さすがにここから先へは行けなかっただろうな。
 
 上空には索道も張られ、周囲の景色と合わせてかなり大掛かりな作業が行われていることを伺わせる。
 
 その作業現場を過ぎると、一旦500m程のコンクリート舗装の区間を挟み、だいぶ放置臭のする路面へと変わった。普段はこの辺りまで入ってくる人もそんなにはいないんだろう。
 
 やがて、起点から約4kmの地点で、沢を渡る橋で終点となった。先ほど会った方が言っていた通り、路面にはこの少し手前から残雪が目立つようになって来ていたが、幸い通行に支障が出るほどでは無かった。
 そして、あとから地図を見て驚いたが、この先を後ほんの少し延ばすだけで、もう神奈川県に入る位置なんだなここは。
 
 お、リス君!久しぶりだねえ〜。
 
 矢沢線の終点から引き返し、続いて林道熊倉線へ。バリケードには「ガケ崩れのため、通行できません。Uターン場所ありません」と書かれているが、とりあえず行けるところまでは行ってみよう。
 
 この熊倉線、先ほどの矢沢線とは沢を跨いで対岸を延びているのだが、その矢沢線と違って常に斜面から湧きでる水が流れているのか、路面には水溜りが多く、所々で凍結もしている。そういえば、さっき会った方に矢沢線の様子は聞いていたけど、こっちの様子は聞くのを忘れてたな。
 
 ・・・おいおい、カーブを越えていきなり凍結出現とかやめてくれよ・・・。
 先へと進むにつれて、路上の水溜りがほぼもれなく凍結している状態になってきた。これ、どこまで行けるのかなあ・・・。
 
 凍りついた水溜りを避けながら何とか進んでくると、路上の轍を流れていたであろう水が、全て凍りついている地点に出くわした。
 
 画像で分かるかなあ、これ、全部凍りついてんだぜ・・・。道の両側を深く抉った轍の中に溜った水は、底までガチガチに凍結し、ブーツで蹴ってみてもびくともしない程だ。こんな状態の轍がこの先ずっと続いているようで、轍が駄目なら真ん中の盛り上がった部分を行こうかと思って少し進んでみたものの、そっちもやはりガッチガチに凍った霜柱でタイヤが弾かれてしまいそうになる。このまま無理をして進んでも、霜に弾かれて結局轍の氷に乗り上げてツルンコ!なんてところが容易に想像出来てしまう・・・。
 
 熊倉線の起点からここまで約500m、結局ガケ崩れがあるという地点にすら辿り着けなかったが、大人しくここで引き返すとしよう。ここはまたいずれ、氷が無くなった頃にでも再訪してみたいな。
 
 ここまで走って、だいぶ腹も減って来た。そろそろ昼飯にするか。
 
 というわけで、今日最初に走った笹野向線に再びやって来た!
 
 この場所からの眺めを見て、今日は絶対ここで昼飯にしようと決めていたのだ。
 
 お湯が沸くの待つ間に周囲を見回していると、檜原街道のさっきは気付かなかった区間が見えた。山の上から見える、谷合を延びる国道とか県道の舗装路って、なんか良いんだよなあ(笑)。
 
 このコーナーの擁壁の一番端でガードレールが途切れる箇所があったので、そこに腰掛けてラーメンをすする。こんな景色を見ながら食べるラーメンって本当に美味いな。今日は工事もしていないので、安心してゆっくり出来るぜ(笑)。
 
 ようやく腹も落ち着いたところで、次の目的地へ向かうとしよう。
 
 都道33号から十里木の信号で201号に入り、すぐに集落に入る道へ進んでいく。一度うっかり入口へと至る道を見過ごしてしまったが、引き返して何とか林道星竹線へと辿り着いた。ちなみにここは既にあきる野市に入っている。
 
 うおう、通り抜け不可かよ・・・。この先を進んで行けば林道南沢線のほうまで抜けられるはずなんだが、仕方ない、行けるところまででも行ってみるか。
 
 起点から400m程で路面がダートになる。まだ夕刻には早いが、さすがに冬だけあって林を照らす陽射しが既に陽の暮れを感じさせる色彩を放っている。
 
 ぬぬぬ、ピンクリボン・・・。そういえば、向かいにある南沢作業道も、以前走った時にまだ未舗装だった場所も今では舗装化されているところもあるようだし、ここも舗装化が予定されていたりするのだろうか。やめてよねーホント・・・。
 
 この辺りは同じような形の尾根が続いているのか、似たようなカーブが何度も現れる。
 
 おお、ここでも伐採の作業中か。やはり三が日なだけに作業は休みのようだが、もし作業中に来てしまったら通行を躊躇してしまいそうだ・・・。
 
 そんな道を、起点から2.5km程進んでくると・・・。
 
 えっ、橋?
 
 ぬおっ!舗装路!?
 
だああーっ!「全面通行止」!
 
 道はあの橋の地点を境に南沢間伐作業道となっているようだが、ここから先はあいにく林道の改良工事により3月20日までの工期で通行止めとなっている。
 
 ヒイィィィ〜、やっぱり出るのね・・・。
 
 それにしても、何でこんなところに橋が・・・。気になったので上がってくると、どうやらここは登山道の一部で、林道と直接交差することなく道を通すために造られた橋のようだ。
 
 その橋の上で写真を撮っていると、上の方から3人組のMTB乗りが下って来た。なんでも、御岳山のほうから尾根伝いに10km程も走って来たそうだ。今俺が走って来た星竹線を見て、

 「こっちも楽しそうだねえ」

 と言っていたが、絶対このまま進んだ方が楽しいですよ、とは言っておいた(笑)。
 
  さて、今日はこの辺で引き上げるとするか。空気がキンキンに冷え切る前に帰らないとな(笑)。
 それにしても、新年一発目のツーリングとして、今日はなかなか楽しむことが出来たかな。久しぶりの未踏林道探索はやはり楽しいし、それが今まであまり来たことが無かった東京都のエリアと言うのも理由だろう。そういえば、その年最初のツーリングに埼玉県外を選ぶのは、実はこれが初めてなんだよな。新年最初の目的地として東京都を選んだのも、これからは埼玉県外の林道にも積極的に出掛けるという意思表示(笑)のつもりでもあったが、別に埼玉の林道を走らなくなるわけではないし、今年も自分のペースで時間の許す限り林道へ出掛けたいと思う。さあ、次はどこへ行こうかな?