今を遡ることちょうどひと月前、関東甲信越地方は記録的な大雪に襲われた。自宅周辺でも驚くほどの積雪となったが、埼玉県内でも、秩父方面では比較にならないほどの積雪量となり、奥秩父にいたっては孤立集落なども発生してしまうなどの甚大な被害が出たことは記憶に新しい。さすがに今では集落に通じる道は全て除雪されているが、三峰神社に至る県道などは、今でも一般車両の通行止めが続いていると聞く。人々の生活に関わる道路がようやくそのような状態にある中で、ただひたすらに山に向かって延びる林道に除雪の手が回るはずもなく、そんな中でしばらくはツーリングに出掛ける気分にもならなかった。
あれからひと月が経ち、さすがに自宅周辺の雪は全て消え去ったが、秩父辺りではいまだ林道は大量の積雪によって閉ざされているらしい。しかし、近場の飯能辺りならさすがに通ることが出来る林道もあるのではないだろうか。そう思い、久しぶりにBAJAと共に飯能の林道へと向かうことにした。
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まずやって来たのは、R299の久保交差点から秩父方面へ1km程走り、高麗川を渡った集落の中に起点のある林道山根線。ここは自宅から最も近いエリアに位置する林道のひとつだ。ちなみに、タイトルには「飯能の林道」と書いたが、今日走った林道の中でこの山根線だけは日高市に属する。
起点から200m程は民家の建ち並ぶ舗装路が続くのだが、起点の撮影をしていざ走りだそうとしたところで、ちょうど後ろから来た軽トラに追われる形となってしまい、舗装区間はノンストップで一気にダート区間へ。
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ダート区間へと入るが、さすがにこのエリアはまだ低地に位置するだけあって周囲に残雪は見られない。
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そのまま走り続けていると、恐らくもう終点にほど近い地点だと思うが、倒木によって道が遮られてしまっている。
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幹の断面を見ると、明らかに伐採したものではなく、先日の大雪によって倒されたのだと思うが、道の奥にも続けざまに何本も倒れているのが見える。さすがにこれ以上は進めないのでここは引き返して次の林道へ。
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続いては、武蔵横手の駅を少し過ぎたところにある踏切を渡った先にある林道大倉谷線。こちらも標高的には先ほどの山根線とさほど変わらないため、目立つ残雪は見られない。
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少し進むと、左手に分岐する道が。あれ?ここってこんな分岐あったっけかな?以前来たのもだいぶ前だからよく憶えていないが、そういえば、少し前にこの林道のなかで新しい作業道が造られているっていうのを聞いていたっけな、ここがそうなのかな?とりあえずは先に本線を終点まで進むとしよう。
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先ほどの分岐から100mと進まないうちに、またもや左手に分岐が。おおっ、ここも記憶にないが、こんな分岐があったのを、以前来た時はスルーしていたのか俺は・・・。この分岐も、後で戻りがてら入るとしよう。
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更に進むと、路肩に残雪が見られるようになってきた。とはいってもこの程度だが。
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そして、以前終点だった地点を過ぎると、一気に周囲が開けてくる。ここから先はあれ以降に新しく開削された区間のようだ。
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新しい区間に入ると、一気に道の勾配がきつくなる。この先はどこまで続いているんだろうと思ったが、この目の前に見えるカーブの先で、軽トラが停まり何やら作業をしていた様子だったので、邪魔をしないようにここで引き返すことにした。以前の終点からここまでだいたい200m程だったかな。
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画像では分からないと思うが、これで結構ぬかるんでいる場所が多く滑りやすいので、ツルンコしないように慎重に下ってくる・・・。
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それでは戻りがてら、さっきの分岐へ入ってみよう。まずは終点に近い方から。
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入口から300m程進んで来たところで、倒木によって道が遮られてしまっているが、よくよくその先の道を見ると・・・。
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明らかに作業道レベルに落ち込んだ簡素な道が、凄まじい急勾配で上っている。これは・・・倒木が無くても躊躇してしまうな・・・。どのみちこれ以上は進めないので次の分岐へ。
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起点側へと下ってもう一つの分岐へ。バリケードには「通行注意」の文字が。ええ、細心の注意を払いますとも。
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しかし、こちらは入口から100m程でやはり倒木によって遮られている。ただ、この程度ならずらせば通れるんじゃないかと思ったものの・・・。
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そのすぐ先にも倒木が。こちらは人力でどうにかなるような感じはしないな。この先にもいい感じの道が続いているんだが、引き返すしかなさそうだ。
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続いてやって来たのは林道釜戸谷線。西武秩父線の踏切の手前に起点があるというちょっと変わったロケーション。
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そしてこの釜戸谷線の起点標識は旧タイプ!こんなに傷んでいる標識でも相変わらず健在で一安心。
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そして、標識の足元に目をやると、オオイヌノフグリが咲いている。先日、既に自宅の近所で見かけてはいたのだが、こうして林道でこの花を目にするとやはり嬉しくなっちゃうな。
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踏切を越えると程なくダートになるが、そこからすぐの地点に、以前は無かった屋根付きのベンチとテーブルが作られている。お、飯食べるのにちょうど良さそう・・・と思ったが、昼飯にはまだちょっと早いな(笑)。
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更に進むと、僅かな区間を線路と並走する場所がある。ここは結構お気に入りの場所なのだが、一度も列車の通過するタイミングに居合わせたことが無いんだよな。
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やがて、道が二股に分れる地点に着く。ここは、一見支線に見える、暗渠を越えて直進している道が釜戸谷線の本線で、右手に進むのが分岐する林道釜戸谷1号線だ。
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だが、直進する本線は、ここも倒木によって遮られている。ここは大人しく、釜戸谷1号線へと進むとしよう。
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更にその先で、今度は左手に林道釜戸谷2号線が分岐する。そして、この地点でも釜戸谷1号線が倒木によって遮られ・・・。
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分岐する2号線のほうも、やはり起点で倒木によって閉ざされている。これらの倒木は、先日の大雪によるものだと思っていたが、これだけ分岐地点に集中して倒れているのも何かおかしい。もしかして、倒木そのものの要因は大雪にが違いないのだろうが、それらの倒れた木をバリケードとして利用しているってことなんじゃないのか?まあ、雪が完全に消え去る頃にはこれらの木もどかしてはくれると思うが・・・。
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岩を削り取った法面に、すごく簡易的な落石注意の標識が・・・。しかし残念ながら全然目立っておりませんぞ。
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続いては、R299から東吾野の駅へと向かい、そのまま直進すると起点となる林道長尾坂・野口入線へ。残雪などの路面状況は分からないが、もし通り抜けが出来ればそのまま名栗方面へと出ることが出来るんだが。そう思い、早速進み出して間もなく・・・。
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この林道、全線舗装なうえ、終点付近にはいくつか民家も建っているので、通れる可能性が高いんじゃないかなと思って来てみたんだが、まさかここまで厳重に閉鎖されているとは。
立て看板には「除雪のため」と書かれてはいるが、その奥には「法面工事のため」とも。どのみち、3月28日までは通行できないようですよ皆さん。
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というわけで長尾坂・野口入線は諦めて、R299をもう少し進んで、県道395号線から天目指峠経由で名栗方面を目指す。峠を越えると言っても、こっちはさすがに県道なので通れないことは無いだろう。
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やはり路面自体は全く問題無いが、この辺りまで来ると、周囲の残雪の量が、先ほどまでとは比べ物にならない程に増えてくる。
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路肩の残雪はまだ多く残るものの、通行には全く支障は無くあっさり天目指峠に到着。ここまで来れば一安心だ。
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ここは、天目指峠を越えて名栗方面へ下る途中で分岐する林道野穴沢線。道の様子はどんなもんだろうとちょっと覗いてみると、起点には恐らく県道から寄せ集めたであろう残雪が道を塞ぎ、先へとは進めなくなっている。
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ただ、その残雪の先は、通行に全く支障が無い程に雪は綺麗に無くなっている。ここは延長400m程の行き止まりのダート林道だが、わざわざこんなところが除雪されるとも思えないので、自然に溶けたのだとは思う。この分なら、この周辺であればもう残雪によって通行に支障のあるところはなさそうだな。さて、これから向かう名栗方面の林道はどうなっているだろうな?
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Aへ続く。 |