7年振りのスーパー林道
2014/05/24 群馬県藤岡市〜下仁田町・御荷鉾スーパー林道-@
 
 今週末は久々に林道へ行こう!そう思い、2年ほど前から気になっていた林道をターゲットに定め、数日前から林道までのルートの思案などをしていたのだが、ふと前日に、肝心の林道の状況はどうだろうと調べてみると、何と去年の台風の影響だかで、今現在通行止めとなっていて、復旧の目処も未だ立っていないらしい。マジかよ!うーん、せっかく行く気マンマンになってたのになあ・・・。
 今週末は天気も良いみたいだし、とりあえず何処かには行きたいところだが、じゃあ何処へ行こう?ツーリングマップルをぱらぱらとめくっていると、御荷鉾スーパー林道の名前が目に付いた。この林道、2007年(もうそんな前か!)9月に関東地方を襲い、各所の林道に甚大な被害を出したあの悪名高き台風9号による崩落により、長い間通行止めが続いていた。しかし最近になって、ようやく崩落個所の復旧が完了し、通行が可能になったということを耳にした。よし、今回の目的地は御荷鉾スーパー林道に決定じゃい!
 
 自宅を出発して約2時間。前回と同じアプローチとなる林道栢ヶ舞線に到着。御荷鉾スーパー林道を訪れるのは今回で2度目だが、前回訪れたのは2007年の5月、あれからもう7年振りとなる。2007年といえば先にも書いたとおり、その年の9月に台風の被害が発生し、それ以来のダート区間の通行止めにより訪れることが出来なくなっていた。前回、御荷鉾スーパー林道の素晴らしさに、すぐの再訪を誓うも、そんなことがあってあれから7年もの歳月が流れてしまった。今日は文句なしの青空の下、あの素晴らしいダートを堪能してくるぞ!
 
 栢ヶ舞線の起点から九十九折の舗装路を1km程上ってくると、道が左右に分かれる地点に着く。スーパー林道へは左手へ進んで行くのだが、ちょうどこの分岐地点に・・・。
 
 あった!御荷鉾スーパー林道へといざなうこの看板!以前と変わらずそこに佇んでおりました。これ見たかったんだー(笑)。看板の無事を確認し、先へと進むよ!
 
 分岐を進むと道はすぐにダートとなる。こちらはいかにもな林道然とした風景だ。
 
 途中、路面がコンクリートの簡易舗装となり、そのまま道なりに進もうとすると、道の脇に立つ看板に気が付いた。
 
 おっと、スーパー林道は右の道か。これ、看板なかったら絶対みんな間違えるよな。
 
 というわけで右手の未舗装路を進んでくるが・・・ここって、こんなにうらぶれた道だったっけ?道端に放置されたブルーシートがなんか意味も無く悲しい・・・。
 
 ここってあまり通行量も無いんだろうなあ。自分で来ておいてこんなこと言うのもなんだけど、スーパー林道が目的なだけならわざわざ通らなくてもいい道だとは思う(笑)。
 
 ダート区間を2km程走って来たところで舗装路に合流し、ここからしばらくは舗装路を走り続けて行くことになる。
 
 突然ですが美原隧道です。何の面白みも無いポータルですが、まあご覧ください。
 ・・・だって、この区間、これと言って見るべきものもないんだけど、まるまるスッ飛ばしてしまうのもアレかな、と思って。でもこの隧道、途中の道標にも書かれているだけど、やはり他に目印となるものが
無いからなんだろうな。
  
 こちらは、転落事故の注意看板だけど、上のイラストが何か凄いことになってる・・・刑事ドラマで犯人の車にしがみついた刑事さんがそのまま車もろとも弾き飛ばされた、みたいな?
 
 そんな割とどうでもいいものを眺めながら舗装路を走り続けていると、ようやく周囲が開ける区間になってきた。陽射しを浴びた新緑がとても美しい。
 
 更には視界の開ける地点も。おお、いつの間にかこんな高くまで上って来ていたんだな。
 
 その先で、右手に道が分岐する地点に着いた。スーパー林道へは画像左手を直進すればいいのだが・・・。
 
 お、ダート林道か。気にはなるけど、とりあえずは直進してスーパー林道を目指そう。
 
 ・・・って、えええ!この道って県道なの!?しかも「通り抜けできません」って・・・。よし、今日はスーパー林道を往復するつもりなので、帰りに寄ってみるか。
 
 というわけでただいまの時間は群馬県道・埼玉県道71号高崎神流秩父線からお送りしております。
 
 でも、そんな県道の道沿いには、かつての御荷鉾林道の開通記念碑が立っている。
 
 高さは2mをゆうに超えるたいそう立派な石碑だが、その書も当時の内閣総理大臣であった中曽根康弘によるものだそうだ。さすがスーパー林道だぜ(?)。
 
 陽射しを浴びて鮮やかに輝く緑のトンネル。この色に包まれているだけで、ここ最近の疲れがすぅーっと溶けていくようだ。そして、更に先へと進むと・・・。
 
どーん!
 
 どうだこの眺め!ここは前回来た時にこの眺めにすごく感想した場所で、今日もここに来るのが楽しみだった。これだけ遠くまで見晴らせる場所で、しかも見えるのがひたすら山々の稜線っていうのがまた格別だぜ!淡いグラデーションがまた美しいこと。これがあるからここまでの舗装路も頑張って走ってこれちゃうんだよなー。
 
 そんなこんなで、ようやくスーパー林道への分岐までやって来た!いよいよこの先からダートのスタートな・ん・だ・ぜっ!
 
 分岐から僅か100m程で路面は未舗装に変わる。おお!この辺りも前回来た時から変わり無いようで一安心だ!
 
 道の外へ目をやると、さっき分れた県道が眼下に下って行くのが見えている。ぐぅおおー、これも良い眺めだなあ〜。
 
 これはサツキかな?道沿いには、いたるところでこの花が彩りを添えている。新緑の中にこの朱色が混じると本当に綺麗だ。
 
 道は相変わらず超が付く程のフラットダート。こんな快晴の中、こんな極上の林道を走れるなんて、ホント嬉しくなっちゃうな。
 
 お、展望台?20mって、すぐそこじゃん。ちょっと寄ってみるか。
 
 おお、おれはまた凄い眺めだ!先ほどの絶景ポイントとは違って、こちらは平野に広がる市街地が見渡せる。やはりこれはこれで良いものだな。
 
 さらにこの展望台には、何と双眼鏡も設置されている。しかもコイン式で突然ブラックアウトするタイプ(笑)などではなく、好きなだけ眺めていられるというスグレモノ!うーん、ここ良いなあ。あとで戻ってきたらここで昼飯にしようかな。
 
 展望台を後にして先を進む。ここはちょうど稜線の上に沿って道が延びている。林道でもこういう場所って、実はあまり見かけないんだよな。
 
 前方に見えるあの建物は、みかぼ森林公園の管理事務所だな。通行止めが続いていた時は、たしかあの先から通れなくなっていたんだっけ。もちろん今日は問題なく通って行くことが出来る。
 
 あ、ここは前回もシャッターを押した場所だ、よく憶えてるぞ。前回はまだ木々が芽吹ききる前だったが、僅かに時期がずれるだけで、こんなにも力強い緑に覆われ、同じ地点でもだいぶ印象は異なる。
 
 視界が開ける場所があると、ついつい道の際まで寄ってしまう(笑)。
 
 それにしても本当に気持ちの良い道だ。こんなところなんて思わず中津川を思い起こすような景色だが、中津川が峠へ向けて延びる縦軸の林道だとすれば、この御荷鉾は稜線に沿って延びる横軸の林道だな。中津川は今現在未だ復旧には至っていないが、この初夏の季節にこの御荷鉾を走ることが出来て本当に良かった。
 
 ひたすら穏やかに延びるダート道を進む。本当に素晴らしい景色の連続だ。たまらんねえ。
 
 道の外に時折見える白樺の林がまた美しくてねえ。
 
 この道沿いには何箇所も東屋が建っているので、いつ腹が減っても飯を食う場所にだけは困らないな(笑)。
 
 途中、突然路面が舗装に変わり、ダートはここで終わりかと思ったが、この区間だけの舗装だったようだ。
 
 ただ、この区間からはこんな素敵な景色が見られるので舗装されてても全く問題無し(笑)。
 
 本当に素晴らしい景色だ。この景色がいつまでも変わらず残ってくれることを願う。
 
 道は再び未舗装へ。いやあー、本当に楽しいなあ。路面といい植生といい周囲の景色といい、ここは俺の好きな要素がテンコ盛りだな(笑)。台風の被害さえなければ今までももっとたくさん訪れてただろうなあ。でも今はこうして何の心配も無く走ることが出来る。本当に嬉しいぜ!
 
 さあ、この素晴らしいダート区間もそろそろ終盤だ。それじゃこのままもう少し先まで行ってみようか。
 
Aへ続く。