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県道46号線との分岐から入って約12kmのダートを経て、下仁田へと下る分岐地点までやって来た。今日は塩ノ沢峠から先のダートまでは行かずにこの区間までで引き返そうと思っているのだが、ここからあと少しだけ進んで行こう。
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ここから先は一旦舗装路となる。下仁田方面へは下らずに道なりに直進すると、すぐにバリケードが置かれた地点がある。ただ、このバリケードは斜めにずらされていて、既に道は開放されている。
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このバリケードの設置理由こそが、2007年の台風9号による路盤崩落による通行止めだった。御荷鉾に来たらここは必ず見ていこうと決めていた。
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バリケードを過ぎると程なくして再びダートになり、その先で道が二股に分かれる。右手が旧来の道で、左手が新しく開削された迂回路だ。
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まずは右手の道を進んでいく。すぐに盛り土が施してある地点があるが、そこを越えてすぐに現れるのが・・・。
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ここが、長いこと通行止めの原因となっていた路盤崩落地点だ。直進するはずの路盤は、道幅全てを丸ごと消失してしまい、まるで初めから道など無かったかのような急斜面と化している。前方には崩落の向こう側の途切れた路面が見えているが、今回ここにきて実感したのが、この崩落した区間が意外と短いということだった。もっととてつもない距離が崩落した絶望的な状況なのかと思っていたのだが・・・。ただ、これだけの僅かな距離であっても、この急斜面では工事は相当に難儀したであろうことは想像に難くない。
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足元を見下ろすと、今では綺麗に補修されてはいるが、路盤はおろか、遥か下まで山の斜面が抉られてしまったということがよく分かる。
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人が何年も掛けて造った道も、たった一回の台風でこうしていとも簡単に崩れ去ってしまう。自然の前では、人間の力なんて本当にちっぽけなんだよな・・・。
それでは今度は迂回路を通って、崩落の向こう側へ行ってみよう。
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迂回路を通って八倉峠の林道七久保橋倉線との分岐地点まで来た。画像右手下段に延びる舗装路が七久保橋倉線、その上の未舗装路が、今通って来た、新たに開削された迂回路だ。そして、画像左手のBAJAの直進方向に見えているのが・・・。
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ここが崩落地点の八倉峠側の路盤の末端だ。見ての通り、アスファルトの路面が突然ぷっつりと途切れてしまっている。
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この先を進めば、当然この地滑りの跡地へ真っ逆さまだが、そんな状態であるにも関わらず、二つ上の画像でも分かるように、この手前にはバリケードなどは設置されてはおらず、盛り土とも言えないような、厚さ10cmにも満たない程の土のラインが敷かれているだけだ。夜間なんかには絶対近付きたくないな・・・。
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その周囲は、何事も無かったような穏やかな緑が広がっているけれど、この地滑りの跡を遠くから眺めたら、相当な違和感を感じるだろうな。
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戻る前に、BAJAをアスファルトの突端に立たせてみた。本当に凄まじい光景だ。自然災害の恐ろしさを伝えるには十分すぎる程だと思うが、ここにはバリケードなどは設置しないのだろうか。さすがにこのまま放置ってことはないと思うけど・・・?
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そういえばこの僅かな区間だけ舗装されているのも何故なんだろうと思ったけど、ここはこの道にしては珍しく高い壁が聳えているが、その辺に何か関係してるのかも知れないな。
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陽を浴びて輝く緑と、路面に落ちる木々の影。あー、これ以上ないくらい爽快な景色だ。もう最っ高だぜ!
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(↑画像をクリックすると拡大します。)
往きにも写真を撮った場所だが、こんどはパノラマにしてみた。この地点、ホント好きなんだよなー。
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それにしても本当に腹減った・・・。腹をグーグー言わせながらようやくさっきの展望台まで戻って来た!さあ、飯にするぞ!
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今日はここからの絶景を眺めながらのランチタイムだ。ちょうど他には誰もいないので、この景色を一人占めだぜ。
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(↑画像をクリックすると拡大します。)
で、この東屋のベンチに普通に腰掛けると、この景色に背中を向けてしまうので、背もたれの柵の間から外側に足を投げ出して飯を食う。かなりバカっぽい格好だが、俺一人だしまあいいだろう(笑)。
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県道46号線との合流地点まで戻って来た。ここでダートは終了となる。かつての超ロングダート時代を知っている人には物足りなく感じるかもしれないが、今通って来た区間だけでも往復すれば24kmのダートとなるし、何より景色が素晴らしい!今でも十分に楽しめる林道だと思う。
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塩沢峠からの長い舗装路を引き返し、往きに気になっていたダート道にやって来た。看板によれば不通県道のような書かれ方だが、果たしてどんな道だろう?
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序盤から結構な勾配で下っていくが、路肩にはしっかりとガードレールもあり、法面もコンクリートで吹き固められているので、路面こそ未舗装だが確かに県道と言われても何ら不思議ではない雰囲気だ。
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・・・なんて思っていたら、次第に荒れて来たぞ。路面には石塊も散乱し、どう見ても林道クオリティになってまいりました。
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うお、まだ雪なんて残ってるのかよ。たしかにここは山の北斜面だが、最近は平地では汗ばむような日もあったって言うのに、2月の大雪がどれだけ凄かったかってことだよな。
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ここでは倒木の枝で道が通せんぼされている。バイクなら通行には支障がないが、恐らくこれも2月の大雪によるものだろうし、ここ最近は整備もされていないんだろうな。
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更に下ると、路肩には再びガードレールが現れ、山側にはコンクリートブロックの法面も造られている。こういうところはさすが県道と思わせるが・・・県道なんだよね、ここ?
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この道沿いには、何箇所かで道の勾配を現す標識が立っているのだが、よく見てみると・・・。
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12.02%?
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・・・なに、この小数第2位まで記載してるこだわりの表記は?舗装路ならともかく、こんなダート道でここまで細かく書く意味ってあるのかな?
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道が少し開けたところで、道の脇に看板が立っていた。もしかしたらこの道も書かれているかもしれない。BAJAを停めて、本当に通り抜けが出来ないのかの確認も含めて見てみると、それは地すべり防止区域の案内看板だったが、周辺を示す図には確かにこの道も書かれていた。それによると・・・。
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り、林道東御荷鉾線・・・だと?な、なんだよ!入口の看板で県道みたいに書かれてたくせに、やっぱり林道だったのかよ!せっかく不通県道かと思ってドキドキしながら下って来たのに、俺のトキメキを返せっ(笑)!
この時は持っていたツーリングマップルも見ずにただ下ってきてしまったのだが、あとから見てみたら、確かにダートを示す破線は描かれていた。俺の持っている版には路線名は描かれていなかったものの、そのダートの両側には確かに県道71号線の記載があるので、それだけ見れば結局ダート県道だと思ってもおかしくは無いのだが、後から最新のツーリングマップルを確認したところ、しっかりと林道東御荷鉾線の名前が書かれていた(笑)。
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しかも、行き止まりなどではなく、しっかりと麓に抜けて再び県道に接続しているなんて。まあ、看板には通り抜けが出来ないと書かれていたし、この先がどうなっているかはまだ分からないけどな。
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そんなダートを4〜5kmも走って来た頃だろうか、突然路面が舗装に変わった。もしかして、東御荷鉾線とはここまでのダート区間のみで、ここからの舗装区間が県道扱いなのか?
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更に下ってくると、橋を越えた先に民家の建つ(といっても、どちらも既に廃墟っぽかったが)地点に着いたが、橋の袂を見ると、なにやら見なれた菱形標識の後ろ姿が・・・。
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うお、東御荷鉾線の起点標識だ!なんだ、ここから舗装区間も含めて林道になってるのか。
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しかし、この橋の親柱には「縣道會場鬼石線」と書かれている。どう見ても標識よりこっちの親柱のほうが古そうだが・・・。
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その橋から少し進み、県道71号線に合流する道まで出て来たところに、割と新し目の青い標識が立っていた。
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あれ、やっぱり県道なのか?確かに俺のツーリングマップルでも、ここから先もダート地点までは県道のように書かれてはいるが。っていうか、「通り抜けできません」って、結局何の問題も無く通り抜け出来ちゃったし!
結局のところ、現在の県道と林道の区分けは何が正しいんだろう?教えて群馬の人!
久しぶりの御荷鉾スーパー林道、楽しかったなあ。また来ようっと。もうあまり大きな台風は来ないでくれよ!
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そんなところで、今日のツーリングはこれでおしまいです。それではまた次回お会いしましょう。ごきげんよう、さようなら。
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