皆様こんにちは、ナノレカワです。
今日は東京都日の出町にやってきた。BAJA君との純粋な林道ツーリングは11月初頭の栗原川林道以来だが、12月も下旬となるとさすがにめっきり寒くなり、路面の凍結やそもそも林道の冬季閉鎖などもあって、なかなか遠くの林道へ足を伸ばすのが難しくなってくる。以前は冬の間は埼玉県内のマイナー林道を巡るのがお決まりとなっていたものの、今現在把握している埼玉の林道も一通り巡り尽くしたこともあって、今年は特にこれといった目的もないまま冬を迎えていた。
でも、別に新規開拓の林道でなくても、近場のちょっと眺めのいい林道に行ってラーメンを啜るだけでもそれはそれで楽しいんだよな、なんてことを考えていた。
そんな折、タマチャリンさんが一本の林道のレポートを挙げてきた。林道勝峰山線という、東京都日の出町にあるその路線は、都内の林道の中でもかなりマイナーな存在らしく、確かに検索を掛けてみても、最初にヒットするのが登山者のブログで、オフ者乗りなどにはまだあまり知られていない(もしくは相手にされていない?)林道らしい。それだけでもナノレカワ的にはかなりグッと来るのだが、その道の終点は、タマチャリンさんのレポによるとかなり眺めの良いスポットがあるらしい。おおお、これはもう行くしかないでしょ!
この林道のことを知るまでは、今日は秩父か小鹿野辺りにでも行こうかと思っていたのだが、急遽予定変更!さっそくその勝峰山線へと向かうことにした。
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国道16号から福生で都道7号線に入り、ひたすら西を目指す。武蔵五日市の駅を過ぎて、タマチャリンさんのレポで見たこの黄色いラーメン屋さんを目印に脇道へと入る。
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続いての目印地点登場。で、本当は間違いなのだが、俺はここを左に折れて進んでしまった。
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お、「この先行きどまり」ですか。ふんふん、それらしくなってきましたねえ(違います)。
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道もだいぶ林道らしくなってきました(違いますって)。
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おーっし!見つけた!ここだ!行っくぞおおおーっ!(違いますから!)
と、勢い勇んで進んだものの、すぐに民家に行きついてしまった。久し振りにやっちまったなあ・・・。
でも、じゃああのダートの入り口ってどこにあるんだろう?とにかくこの道沿いで無いことは確かなので、元の場所まで引き返そうと進んで行くと・・・。
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うわ!こんなところにあからさまに未舗装路が!分かり安っ!!
間違いない、ここがタマチャリンさんのブログで見た勝峰山線へのアプローチ道だ!
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民家の裏手を延びるフラットなダート路を進む。なんでもここは、嘗ての国鉄五日市線岩井支線の廃線跡なのだそうだ。確かに路面の起伏の無い一直線に延びる道は、鉄道のそれを容易く想起させる。
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廃線跡のダートを300m程も進んでくると、左手に分岐する道が現れる。今進んできた道の直進方向は太平洋セメントの敷地へと向かっているが、この左手の道こそが今日の目的地、林道勝峰山線だ。
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林道に入ると、ガードレールやカーブミラーなど、さっきまでのダート路と比べて格段に林道らしさが増してくる。そして足元には、タマチャリンさん命名の「低コスト林道名物ゴムゴムトラップ」が埋め込まれている。バイクならさほど不安なく通過できるが、自転車でこれは確かに辛いよなあ・・・。
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進み始めてすぐに、一段高いところにこれから進む先のガードレールが見えた。こういう眺めって好き(笑)。
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日向に出てきたところで、道の脇に一本の杭を見つけた。
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林道名の記された杭には、この地点が平成22年度における施工の起点と書かれている。林道としての起点は先程の分岐のあたりだと思うが、そこから僅かな地点にある地点の施工がたった7年前だなんて、本当にまだまだ新しい林道のようだ。
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ダイナミックなコンクリート吹き付けの切り通しを越えて、先程下から見上げた区間を越えていく。
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周囲の景色も、いかにもなマイナー林道らしくなって参りましたが、ここでも道の脇に施工の杭があった。
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ここでは平成23年度の施工となっていた。毎年少しずつではあっても地道に伸ばしていたんだなあ。ちなみに、俺が確認した限り、一番奥で見た杭の年度が平成26年度だったので、この道の開削が完了してから長くてもまだ1年程しか経っていないということになる。
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道の谷側の斜面に生える木の枝に絡みつく蔓から垂れる、紅く色付いたカラスウリの実が、冬らしい風情を漂わせている。
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道は緩やかに斜度を上げ、少しずつ標高を稼いでいく。
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ふと、道の脇に斜面を下る歩道が分岐しているのに気付いた。
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斜面の下を覗き込んで見ると、丸太で囲われた歩道が見えた。と、書きながら今気付いたけど、もしかしてこれ、勝峰山へ向かう登山道の一部なのか?何だか普段からあまり歩く人もいなそうな雰囲気だが・・・。
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周囲の景色が少しだけ開けたところで、道の脇に重機が停まっていた。みたところしばらく動かした形跡も無さそうだったが、この奥でももう工事をしている様子も無かったし、このままここに置き去りにされてしまうのかな?
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そうだ、タマチャリンさんがオイタをした道だ(笑)!それにしてもタマチャリンさん、よくこんな斜面を登っていったな・・・。
ナノレカワはとにかく今いるこの林道の先が気になって仕方ないのでこのまま先へと進みます!
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その地点から少し進むと、斜面が崩れている地点があったが、その上にある道との高低差もだいぶ縮まってきている。お、ここからなら容易く登ることgムニャムニャ
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そのすぐ先で道はカーブで向きを変えるが、そのカーブの内側に、柵で閉鎖された一本の道がある。
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タマチャリンさんによれば、この道は太平洋セメントの砕石道とのことで、この先を下ると、先程見たオイタ道へと至る。
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柵の隙間からなかを覗くと、もう長いこと使われていないであろう荒れた道が延びている。まあ、こちら側からは閉鎖されているのだから当然っちゃあ当然だが。
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そして、この砕石道との合流地点から先を見ると、先程見た施工杭の、最新の施工年度である平成26年度以降に作られたとは到底見えない道が続いている。タマチャリンさんも仰っていたが、ここから先の区間は、もともとの旧道であるあの砕石道からの続きとして以前から存在し、新たに開削された林道をこの地点で接続したのだろう。
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路肩のガードレールも、その表面の大部分が茶色に焼け、相当な年季を感じさせる。
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その先を進むと、突然目の前に空が開けてきた。おおお、遂に来たのか!?
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おおおおおーーーーーーーっ!!
出たあああああーーーーーっ!!
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な、なんだこれは!坂を駆け上がった先のカーブの路肩が開け、この場所からは、日の出町とその先に遥かに続く街を見下ろすことが出来る。タマチャリンさんのブログで見てはいたものの、ここまでの道のりを経て辿り着いたこの地点から、これだけの景色が見渡せるとは本当に驚きだ。
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そしてこの場所には、丸太を輪切りにした椅子が置かれている。ただ、これだけの景色を見渡せるとはいえ、この林道を上って来たこの地点に、明らかにハイカー向けであろうこんな椅子は少々不釣り合いにも見えるが・・・。
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そして、その丸太ベンチからすぐ先でこの車道は途切れ、実質的なこの林道の終点となっている。
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そして、この終点の左手には、勝峰山山頂へと続く登山道が延びている。
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これがその道だ。かなり整備が行き届いているように見えるが、一つ上の写真に写る道標も、平成27年、つまり今年の2月に設置されたばかりのようで、この登山道自体も、つい最近手入れをされたばかりなのかもしれない。
そもそも、何故新たに開削した林道を、砕石道へと接続したのか。林道の途中にあった看板を見ると、この勝峰山線が造られた主な目的は、この山林の間伐の為だということが分かるが、恐らくは、開削のついでにこの登山道へのアクセスを容易にする目的もあったのだろう。
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・・・と、その登山道も気になるのだが、それよりも先ず、この林道終点の先に、まだ道が続いているように見えるのが非ッ常〜に気になる・・・。
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ちょっとだけ・・・ちょっとだけ歩いて進んでみようかしら・・・。すいません、ちょっとだけお邪魔しますね・・・。
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ここから見下ろす先には、採石場の敷地が見えている。道の外側は、路肩ギリギリまで斜面を削られ、急峻な崖となっていた。これは冗談抜きで本当に危険な場所だ・・・。
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100m程も歩いただろうか、道の先が木々と藪に覆われ、一見するとここで道が終わっているように見えた。
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しかし、よくよく見ると、倒木に遮られた先にも、人工的な平場があるように見える・・・。
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路肩にこのような柵が続いていることからも、嘗てこの先に道が続いていたことは明白だが、そもそもこの道は採石場から続く旧道の延長線上であり、いろんな意味でこれ以上いたずらにこの先を進むことは控えたほうがいいだろう・・・。そろそろ引き返そうか。
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それと、さっきから気になっていたのだが、ところどころで足元に小さな薄紫の花が咲いていることに気付いた。これ・・・オオイヌノフグリじゃないか。俺の大好きな花だが、これって春に咲く花のはずだよなあ?何でいまこの時期に咲いているんだ?確かにこの場所は日当たりも良くて暖かいが・・・。なんだか不思議な場所だな。
それでは今度こそ、勝峰山山頂へと続く登山道を進んでみよう。
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Aへ続く。
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