林道に花見に行こう!
2015/04/03 東京都日の出町・林道勝峰山線
 
 今日は久々に林道に行こうと思い早起きをすると、窓の外は雨でございました・・・。
 な、なんてことだ!せっかく林道に行こうとした日に雨なんて!そんですっかりしょげてしまい2度寝を決め込むと、次に起きたときには時刻はもう昼・・・。しかし、その頃には雨も上がり、路面はすっかりドライになっている。よし!今から林道行くぞ!
 正直、林道に出かけるにはだいぶ遅い時間ではあるが、今日の目的地もそれほど遠い場所ではないし、まあ雨さえ降らなきゃ問題ないだろう。ただ、俺には午後から焦ってバイクで出かけるとロクな目に合わないというジンクスがあるので(笑)、なるべくのんびりと向かうとしよう。
 
 さあ、到着しました。本日やって来たのはここ、東京都日の出町の林道勝峰山線だ。林道勝峰山線といえば、前回訪れたのは去年の12月だが、このサイトの更新で言うと僅か2回前のことなので、普段から見に来てくれている人の中には、この勝峰山線のことを覚えている人もいるのではないかと思う。
 前回訪れたときに、林道の終点と、そこから延びる登山道を進んだ先の勝峰山山頂に桜の木があったのを見て、春になればかなりの景色が観られるのではないかと思い、この時期になったら絶対に再訪しようと思っていた。
 この地点は、勝峰山線の起点へと向かう未舗装路の入り口だが、ここからも道沿いに生える桜の木が、鮮やかな花を咲かせているのが見えている。ううう、先へ進むのが楽しみだぜ!
 
 この道は嘗ての国鉄五日市線岩井支線の廃線跡だが、この時点でこれだけの桜に出迎えられた。これは林道終点の景色はかなり期待できるのでは!?
 
 林道へと入り、山肌に沿って高度を上げて行く道を眺める。前回来た時よりも周囲の草木がすっきりした印象だったが、以前の写真を見返してみたらそうでもなかった(笑)。あの時は晴れた陽射しで陰影のコントラストが強かったので、印象が異なって見えたのはその所為もあるのかもしれない。
 
 ところどころコンクリ舗装が挟み込まれる道を、終点を目指して一気に進んで行く。今日は道そのもののレポは端折るぞ!詳しい道の様子は前回のレポを参照してくれ!
 
 しばらく進むと、カーブの途中で太平洋セメントの砕石道と交わる地点に付くが・・・。
 
 ・・・おろっ?
 
 おおおっ!前回は無かった勝峰山線の標識が新設されている!
 前回来た時からの僅かな期間にこいういうものが設置されたことが驚きだが、要は本当にこの林道の開削が終わったばかりということなんだろう。
 さあ、林道終点まではあと少しだ!それじゃ行ってみよう!
 
 
ツイタヨー・・・。
 
 む、むう・・・先程の廃線跡沿いの桜もかなり咲き誇っていたので、さほど標高の高くないここも、いい感じに咲いているのではと思っていたのだが、枝に着く蕾は僅かに数える程度が咲き始めたばかりで、残念ながら当てが外れたようだ。
 
 その代わりといっちゃあなんだが、俺の大好きなオオイヌノフグリや、他にも名前の分からない小さな花はたくさん咲いていたよ(笑)。
 
 
 
 さて、せっかくここまで来たからには、あまり期待は持てないが、山頂の桜の様子も見に行ってみよう。よいこのらーめん広場の脇を延びる登山道を、山頂を目指して進んでいく。
 
 登山道へ入って最初のベンチの地点にも桜の木があるが、やはりここもまだまだ満開には早いようだ。
 
 ・・・あ、もしかしてこれってヤマザクラか!?そうか、だったら開花が遅いのも納得できるな。っていうか、ここの桜がヤマザクラかもしれないという可能性を全く考えて無かったわ(笑)。
 
 視線を左に移すと、こちらでもヤマザクラが咲き始めている。この景色の里山感、たまらんスなあー。
 
 とにかく、まずは山頂まで進んでみるとしよう。・・・って、あれ?
 
 あ、これだな。タマチャリンさんが言ってたレールは。
 
 こんなところにレールが置いてあるということは、この登山道が今のように綺麗に整備される前は、この廃レールを用いた歩道の柵でもあったのでは、と真っ先に思うが、実際のところは分からない。
 それにしても、このレールのサイズを見る限り、国鉄で使われていたというより、林鉄クラスのもののように見えるのだが、一体どこから持ち込まれたものなのだろう?
 
 そんな謎レールを後にし、山頂手前まで上って来た。道を跨ぐ桜の木も、まだまだ開花には早かったようだ。
 
 山頂まで上がって来た。ここにもヤマザクラの木が植えられている。
 
 ここではほんの少しだけ開花が始まっていたが、やはり見頃はまだ先のようだ。
 
 というわけで、第一のベンチまで戻って来た。
 
 今日はここでラーメンタイムじゃーい!あー、これがしたかったんだよ〜!今日は正直、林道よりも山らーがしたくてここまで来たようなもんだからな(笑)。
 
 まあ、桜のタイミングに合わなかったのは少々残念だが(笑)、こんな景色を眺めながらラーメンを食うだけでも悪くない。ここのヤマザクラは、来週末辺りからでも見頃になりそうかな。
 満開になればかなり素敵な景色が見られそうだが、恐らくそんな時期でもここは殆ど人は来ない気がする。実際今日もただ一人の人にも会うことは無かった。静かな場所で桜を見ながらのんびりラーメンやコーヒーを楽しみたい人には本当にお勧めの場所だ。
 
 ただ・・・言ってもこの山はほとんどの領域が植林された杉林なので、花粉症の人はそれだけ覚悟して来てね(笑)。
 
 ラーメンを食べ終わって、もういちど先程の廃レールを見に行くと、その柵の外側で、更に一段低くなった場所に、やはり廃レールを使った柵が立てられているのが見えた。あそこは・・・道になっているのか?
 
 ちょっと気になったので降りてきた。こうしてレールの柵が並べられているのを見ると、もしかしたら山頂へと向かう古い登山道の可能性もあるかも知れないが、あまりにも貧相な道だ・・・。
 
 この場所から下を見下ろすと、林道の終点から先に続く、前回辿った例の砕石道の旧道が見えている。その道から続く徒歩道を上ってくるとここに辿り着きそうにも見えるが・・・。
 
 ここから下るには、こんな杣道みたいなのを下って行かなければならない。これは深追いは無用だな・・・。
 
 BAJA君、ただいまー。
 
 それじゃBAJA君、帰ろうか。林道での桜はちょっとタイミングずらしちゃったけど、また来週時間が出来ればここまで来て見るかい(笑)?
 
 そんなわけで、もういちど廃線跡の道で桜と一緒にBAJA君を記念撮影して今日のツーリングはおしまい。しばらく山に来てなかったけど、いつの間にか空気も暖かくなって、当たり前だけどもう春なんだなあ、ということを実感したナノレカワでした。