林道へ花見に行こう!
2016/04/09 奥武蔵グリーンライン周辺の林道-A
 
@はこちら。
 
 続いて向かうのは林道八徳入線。ここから八徳地区へ向けて下って行く。この先には「八徳の一本桜」という木があり、今の時期ならきっと良い感じに咲いているだろう。
 ちなみにここで写真を撮っていたら、周囲を覆う杉林から、目の前が黄色くなるほどの杉花粉吹雪に見舞われた。それでも不思議と山の中にいる間は平気なのだが、帰宅後に猛烈な目の痒みに襲われ、次の日までウサギのような真っ赤な目をしておりました・・・。
 
 (↑写真をクリックすると別ウインドウで拡大します。)
 それはそうと、奥武蔵2号線との分岐から少し下ると、この八徳入線で一番のビュースポットである、斜面の開けた場所に出る。相変わらず素晴らしい眺めだぜ!
 
 そして!あそこに見えているのが「八徳の一本桜」だ!おおお!ちょうどいい具合に満開じゃないか!やったぜえっ!
 
 逸る気持ちを抑えきれずに、急ぎ足で桜の下までやって来た。ここに着いた時には先客のソロの自転車乗りの人がいたのだが、その人も俺と入れ替わるようにここを立ち去り、今ここにいるのは俺一人となった。
 
 桜の木の下から、青空の下で咲き誇る花を見上げる。ううう、なんて美しいのだ!
 
 ベンチに腰を下ろし、広がる斜面とその奥の山並みを見下ろす。そういえば、ここの桜が咲いている時期に来るのは初めてだったよな。あまりにも長閑な、里山感溢れるこの景色。本当に気持ちが落ち着く。
 
 しかも、今このベンチを占拠しているのは俺ただ一人のみ!この満開の桜の下で、心置きなく山ラータイムさせてもらうよ!
 
 ・・・と思ったものの、さすがにこれだけの景色だけあって、車で通りすがる人や歩いて登ってくる人などが次々とやって来て、一人の時間はあっという間に終わってしまった。まあ当然だよね(笑)。更に、後からバイクで来た人が順番待ちみたいな感じになってしまったので、食べ終わり次第席を譲ってここを立ち去ることにした。
 ちなみに、この写真に写るバイクの方、何とこのサイトを見てくれている方でした。超久々に自分を知っている人に話しかけられて、しどろもどろになってしまった(笑)。
 
 さて、今日は埼玉版の更新も兼ねているので、一旦起点まで下り、改めて終点まで上って行く。
 
 そうそう、ここまで来たら林道八徳線の旧タイプ標識にも挨拶して行かないとね(笑)。
 
 ところどころで桜の咲く長閑な道を上って行く。
 
 八徳の一本桜を再び通過。先程のバイクの方も俺を見て、(一体何やってんだろう・・・?)と思ったことだろう・・・。
 
 この八徳入線の景色、本当におススメですよ。このレポを公開する頃はもう桜は終わっているだろうけど、まだこの桜を見たことの無い人は、是非来年の春にでも訪れて欲しい。
 
 続いては林道猿岩線。ここに訪れるのも、初めて通った時以来になると思う。どんな景色だったかほぼ覚えていなかったが、改めて辿ってみよう。
 
 起点付近は、集落の中を通る生活路となっていて、道端の無人販売所が実に良い雰囲気だ。
 
 この林道でも、写真映えするようなところは少ないものの、ところどころで桜が咲いていた。
 
 そして、記憶からはすっかり消えていたのだが、終点付近では市街地を見渡せる場所があった。
 
 さほど視界が広いわけではないが、遠くまで見える場所があると、やはりつい目が留まる。
 
 お、ここの景色、ちょっと勝呂入山線を思い出すな。ああ、ここが未舗装林道だったら・・・(それは言わない約束よ)。
 
 起点から約5.5kmの舗装路(思いの外長かった・・・)を上り切って終点に到着。
 
 続いては林道梅本線。今日最後の目的地だ。こちらは終点なのだが、さすがに一度下って改めて起点から上って、更に下って、という1.5往復をする気にはなれないので(笑)、このまま下って帰るとしよう。
 
 で、せっかく梅本線を下って行くならここには立ち寄って行こう。
 
 野末張見晴台だっ!
 
 朝方よりは雲も広がってきて、遠方もやや霞んではいるが、この時期にしてはまずまずの見晴らしじゃないかな。
 
 ちなみにこの野末張見晴台の標高、あのスカイツリーの高さと同じ634(ムサシ)mなのだ。やはり「奥武蔵」に掛けてこの場所を選んだんだろうな。
 
 見晴台を後にして、くねくねと続く道を起点に向けて下って行く。
 
 あ、この地点・・・。ここを初めて通った頃はまだ未舗装だった場所だ。今では全線舗装路となってしまったが、僅かでも未舗装区間があるだけで嬉しかったなあ。
 
 と、そんな道を下っていると、道端の一つの看板が目に付いた。
 
 「熊穴のマンガン坑」?看板の建つ向きからして、この斜面の下にあるような感じだったのでちょっと見下ろしてみたが・・・。
 
 うーん・・・どれがその「熊穴のマンガン坑」なのか、それらしいものは見当たらなかったが・・・ま、まあ、いいかぁ。ちなみに以前ここを訪れているタマチャリンさんも「良く分からない」と仰っていた。
 
 そんなこんなでようやく梅本線の起点まで下って来たが、ここでちょっとだけ引き返して、あともう1本だけ走って行こう。
 
 今日、ホントにホントの最後の目的地、林道梅本支線だ。ここも過去に一度訪れただけで、内部の様子は全くと言っていいほど覚えていない。そう長くは無いピストン林道だが、復習がてら終点まで行ってみよう。
 
 マイナーなショートピストンにありがちな「いかにも」といった雰囲気だが、確かにこんな感じだったのはぼんやりと覚えているぞ。
 
 少し進むと、道の脇に「障子岩名水」と書かれた看板があり、斜面の岩盤の中から湧き出る水をホースで流していた。喉は乾いているが、さすがにこの辺りの水を生で飲むのは危険な気がする・・・。
 
 更に進むと、大規模に組まれたコンクリートブロックの法面があった。こんなにしっかりと施工された道だったということは全く記憶からは抜け落ちていた。路面もそこそこ走りやすい状態ではあるし、以前の記憶ではガレたショートピストンのような印象だったので少々驚いた。
 
 更にその先で、またもや建て看板を見つけた。
 
 どうやらこの斜面を覆う巨大な岩が「障子岩」というらしい。以前来た時はこんな看板見た覚えがなかった気がするが、この看板の設置が一昨年のようなので、先程の名水の看板なども含め、このような整備がなされたのはつい最近のことなのだろう。
 
 そしてこれが、その障子岩を下から写したものだ。2つ上の写真でも、フレームを斜めにして何とか収めようとしているのを分かってもらえるかと思うが(笑)、こんな狭い道の脇にこんな巨大なものがあるおかげで、フレームに収まり切らないんだよねー。
 
 そして、起点から500m程の道のりを経て終点に到着。写真ではまだ道が続いているようにも見えるかもしれないが・・・。
 
 このカーブを抜けた先ですぐに道は終わっている。こんな短い林道だったけど、以前は無かった(気付かなかった?)要素も含めて改めて記憶をアップデート出来たので、やはり端折らずに立ち寄って良かった。
 久し振りにグリーンライン周辺を回って来て、こんなマイナーな、しかもほぼ舗装林道ばかりだったけど、走ってみるとやっぱり楽しいな。そりゃそうだ、グリーンラインは俺の林道巡りの原点みたいなモンだからなー。やっぱ奥武蔵グリーンライン好きだわ、俺。