子持山周辺の林道探索へ
2017/05/04 群馬県渋川市〜沼田市・子持山周辺の林道-@
 
 昨年、こちらのBBSで群馬県にある子持山林道という林道についての情報を寄せていただいていた。その林道については、その時点で全く知らなかったのだが、検索してみるとなかなか良さそうな雰囲気のレポートが幾つか見受けられた。ここはいずれ必ず訪れようと思っていたが、年も明けて、情報を貰ってからだいぶ経った5月連休真っ盛りのこの日、いよいよ現地へと向かうことにした。
 
 おはようございます。現在時刻7:51AM、群馬県は渋川市にやってまいりました。早速目的の子持山林道へと進んで行こう。
 え?別にコンビに休憩をしてるわけじゃないっすよ?まずはここから林道へとアプローチをするのだ。
 
 ほら、林道が見えるだろ・・・?
 
 ここには「林道大平線」と書かれた菱形の標識が立っているが、その足元には別の林道名が書かれた杭もあり、その消えかけた文字は「子持山林道」と書かれている。ここが今日の目的地だ。まずはここから進んで行こう。
 道は起点から未舗装だが、すぐこの先で一旦舗装路に変わる。そんな道を1km程も進んでいくと・・・。
 
えっ??
 
 張り紙によると、この先で道が崩壊しているとのこと。ただ、「危険で通れない」ということを教えてくれてはいるが、「入るな」とは書いていないので、実際どれほどの崩壊具合なのかこの目で確かめてくる。
 
 道の周囲は木々の新緑で覆われ、すっかり春の装い。
 
 この辺りの林道だと、いつまでも雪が残っているんじゃないかとか、そんなことを考えがちなんだけど、実際に現地を訪れて確信した。もう春だ(笑)!
 
 向かいの山肌では、ところどころに咲くヤマザクラが春の彩りを添えている。この季節ならではの美しい景色だ。
 
 この、芽吹いたばかりの黄緑色に包まれた景色。いよいよ林道のシーズンが始まったんだなあ、という感じがして凄く好きだ。
 
 そんな道を、起点から5.6km程も進んだところで、突然目の前の道が崩落しているのが見えた。
 
 うおっ、マジか。ここまでの崩落とは。
 以前、子持山林道について調べたときに、去年の日付のブログで通り抜けが出来たという記事を見ていて、そこで崩落などについては何も触れられていなかったし(そもそもブログを書くような人ならこの規模の崩落などがあれば触れないはずはないと思うし)、BBSの報告でもこのような崩落には触れていなかったので、きっとつい最近になって崩れてしまったのではないだろうか。
 正直、さっきの張り紙を見たときも、本当に崩落があったとしても実際は言うほど大したことは無いんじゃないかって高を括ってました、スイマセン・・・。
 まあ、林道なんて一冬を超えれば一気に状況が変わることもじゅうぶんにあり得るからなあ。
 
 さて、崩落地点を観察してみると、路肩にはバイク1台なら通れそうな幅が残ってはいるが、途中でその上に倒木が覆い被さり、触ってみたが人力ではびくともしない。うっかりアレにタイヤでも引っ掛けようものなら、間違いなく谷底行きだな・・・。
 
 歩いて崩落を超えると、その先には深い洗掘が続いている。ここを流れてきた雪融け水が一箇所に貯まり、路盤を崩してしまったのかも知れない。
 
 この先の区間を少し歩いて進んでみた。この奥にあるカーブを越えると、道は再び穏やかさを取り戻しているし、ここを超えていったタイヤの跡もあるにはあるんだけど、そもそも俺にとってはどう考えてもここを超えていくのは厳しいので、残念だけどここで引き返すとしよう。
 
 木々の隙間から、国道に沿って広がる市街地が見えている。崩落の先にはもっと眺めの良い場所があるかと思ったんだけどなー、まあ仕方ない。
 
 切り通しの影の向こうに広がる、光溢れる眩しい新緑。この雰囲気、めちゃめちゃ好きだ。こんな景色の中を走れるだけで本当に嬉しくなる。
 
 一旦国道に引き返し、続いてやってきたのはこちら。
 
 林道桜木線だ。ここは全線舗装の林道のようだが、BBSに寄せられた情報だと、この林道に入った先で子持山林道に辿り着いたとのことだったので、ここを進んで子持山林道の反対側の入り口を探すとしよう。
 
 ちなみにこの林道、国道上からはこんな立派な青看板で案内されている。ここに来たのは、子持山林道へのアプローチはもちろんだが、この看板を見たかったというのもあるのだ(笑)。
 
 早速舗装の林道を上って行くと、すぐに左手に分岐する支線が現れた。林道北沢線というらしいが、今日はまだまだ時間もたっぷりあるし、このままただ桜木線を進んでいくのも味気ないので、途中で見つけた支線は片っ端から入ってみよう。
 
 ちなみに起点脇にはこんな張り紙も。熊のイラストが妙にコミカルで、あまり怖さを感じない(笑)。
 
 起点から1km程の舗装路を経て路面は未舗装に変わるが、周囲は埼玉辺りの行き止まり林道でもよくあるような雰囲気。
 
 そんなダートを更に進むと、最後は砂防ダムに行き着いて終わった。こんなところ、そうそう人も来ないんだろうなあ、って感じの雰囲気・・・。
 
 再び桜木線に戻って先へと進む。この林道、途中に立っていた杭によると延長は3,216mらしい。この山を跨ぐ道が3km程度で終わるわけもないし、国道の青看板にも書いてあったけど、その地点で次の林道上野線に接続してるんだろう。
 
 お、次の分岐を発見。ここは標識も立っていないし、そもそも作業道程度の道にしか見えないが、まあ、とりあえず入ってみるか・・・。
 
 うは、思ったとおりの雰囲気(笑)。更にもう少しだけ進んでみたけど、この奥の敷地でシイタケを栽培していた。ああ、その為の道だったのね、お邪魔しました・・・。
 
 続いての分岐。入り口から未舗装だが、ここも標識は立っていない。さっきの道よりは全然良さそうではあるが、どんなもんだか入ってみよう。
 
 入り口こそ未舗装だったものの、すぐに舗装路となった道を上って行くと、やがて少し広くなった地点に出た。ここで終わりかな?
 
 いや、その地点から左手に折れて下る道がまだ続いている。だいぶ放置臭が漂っているが、ここまで来たんだ、最後まで行ってみよう。
 
 一旦下りとなった道は、すぐに上りへと転じるが、うーん、舗装路でこの荒れっぷり・・・(笑)。
 
 そして、どこへも抜けることなく道は荒れ放題のまま唐突に終わった。
 
 いや、実際にはこの先にも作業道程度の道が続いてはいるのだが、さすがにここに入る必要はねぇな(笑)。
 とりあえず桜木線に戻って先を進むとするか。おーい、子持山林道はどこにあるんだーい??
 
Aへ続く。