東日本最大級の名瀑へ!
2017/05/20 山梨県北杜市・北精進ヶ滝-B 九段の滝
 
Aはこちら。
 
 北精進ヶ滝を引き返し、ここから本来の遊歩道へと入る。ここを進めば北精進ヶ滝、そしてその手前を流れる九段の滝を見通せる観瀑台へと向かうことが出来る。
 
 橋の上から見る石空川は変わらず美しい。
 
 橋を渡り切った地点から振り返って撮影。見よ、橋の下の巨岩のこの迫力を!この一帯はどこを見てもスケール感がおかしくなるところばかりだ。
 
 遊歩道の脇にもこんなに巨大な岩が横たわる。これだけの巨岩を、その袂に並ぶ細い枝だけで支えているというのだから驚きだ(嘘を言うな!)。
 
 橋を渡って5分程歩くと、北精進ヶ滝の観瀑台に到着。遊歩道はここで途切れ、普通に歩いてきたらここからの眺めが、北精進ヶ滝を見る最も近い位置となる。
 
 これが観瀑台からの景色。一番奥に、先程までいた北精進ヶ滝が小さく見えている。ここからだと、ずいぶんと遠く感じるな・・・。
 そして、すぐ目の前に見えているのが、これから向かう九段の滝だ。この周囲を軽く見回して、川辺に下りられるところが無いか探してみたが、すんなりと下りられそうな場所は見当たらない。タマチャリンさんによれば、ここから少し戻ったところにある道標の脇から下りることが出来るようだ。
 
 観瀑台から少し戻り、川辺に下りる地点までやって来たが、うっかりその地点の写真を撮り忘れてしまった。気になる人はタマチャリンさんとまあもさんの記事を参照してくれ!
 で、川辺には下りられたものの、そこから対岸へと渡れそうな地点を探してみるが、これもまたすんなりと渡れそうな場所は無く、どうしても渡渉をしなければならないようだ。しかし、先程の北精進ヶ滝への渡渉で石空川の冷たさを嫌と言うほど味わっていたので、正直ここを渡ることを躊躇していたのだが、そこはさすがの特攻隊長まあもさん!早速靴を脱いで渡渉の準備を始めたぞ!
 
 おお!入った!言ってもここ、対岸まで結構距離があるので早足で歩いても結構な時間が掛かるはず。そこを平然と(?)歩いてわたるまあもさん、マジリスペクトッス!!
 
 そんなまあもさんを見てもなお、行くかどうかを決めあぐねていたナノレカワとタマチャリンさんの2人。大ちゃんくんに聞いてみると「行きたいです!」と若者らしい元気な返事が!よっしゃ、なら行くとしましょうか!って、早速大ちゃんくん渡り始めてるじゃん!さすが(笑)!
 
 続けて我々も渡渉するが、やはり水の冷たさは何ら変わることなく、何とか対岸まで渡りきってしばらくその場で悶絶(笑)。再び靴を履いて九段の滝を目指す。
 
 そのルートはというと、先程の北精進ヶ滝へのルート以上に不明瞭で険しい斜面が続く。タマチャリンさんや大ちゃんくん、若ちゃんちゃんは先に進んでいたため、後から続いた俺とまあもさんは彼らの姿を見失っていた。ここでまあもさんは斜面の上のほうにリボンを見つけていたらしく、そのまま斜面を登って行ったのだが、俺はそれに気づかずに、(そんな上に行くのかなあ?)なんて思って辺りを見回していると、川沿いの藪の奥にタマチャリンさんたちの姿を見つけた。
 
 その藪を抜けると、目の前には斜面から少し離れたところに横たわる倒木が。え、コレを渡るの!?(写真は渡り切ったところから振り返って撮影。)
 実際は見た目ほどには危なげもなく渡ることが出来たが、恐らく、これはたまたま倒木が道のように機能しただけで、元々はまあもさんが見つけたリボンが正式(?)なルートなのだろう。
 
 そこから更に進むと、今度はかなり広範囲のザレ場が広がっている。なかなか険しい表情を見せてきやがるじゃねぇか。
 
 ザレ場の周囲はそこそこ前方の視界も開けてはいたが、それ以外の場所では周りは藪に囲まれ先を見通すことは難しい。
 
 観瀑台から見た感じでは九段の滝まではさほど距離があるようにも見えなかったが、なにぶんルートがこんな感じなので、滝に近づいている実感はまるで無い。
 
 ふと、前を行くタマチャリンさんが立ち止まった。
 
 お・・・おおお!あれか!見えてきたぞ!
 
 そこから滝までの間には、最後の難所のガレ場が広がっている。とことん気を抜かせない道だ・・・。
 そしてそこを越えると・・・。
 
 来たぞ!これが九段の滝だ!
 
 落差40mと言われる斜面を流れるこの九段の滝、直瀑の北精進ケ滝とは全く異なる姿を見せている。ただ、滝壺の周囲がそれほど広くなく、滝の全景を入れて撮るのがなかなか難しく、辺りをふらふらしながら適当にシャッターを押す(笑)。
 
 見よ!この無骨な岩盤の迫力!単純な規模で言えば北精進ケ滝には及ばないかもしれないが、荒々しさすら感じさせるこの滝の姿、目の前で見るとやはり凄まじいまでの存在感だ。
 
 ↑タマチャリンさん撮影。
 滝壺の周囲は砂浜となっていて、無骨な滝との表情の対比がまた実に素晴らしい。ただ、やはりここを流れる水の冷たさはもうじゅうぶん知っているので、陽も射さないこの場所で滝壺に入ろうとは思わないが・・・。
 
 うん、流石だよまあもさん(笑)!
 
 そんな感じで九段の滝とまあもさんの勇姿を堪能した我々だが、そろそろここを引き返すとしよう。北精進ケ滝と九段の滝を立て続けに見てきたわけだが、とんでもない絶景の連続だった。
 
 さあ、帰り道も足元に気を付けて戻ろう。
 
 遊歩道まで戻ればあとはもう怖いことは何も無い。
 
 傾きかけた陽に照らされて、石空川の美しさが極限まで際立っている!あの険しいルートを辿り終えた後でのこの景色は本当に身体に染み入るな・・・。
 
 疲れた身体で、うっかり足を踏み外さないようにしてくださいよ!
 
 往きはあんなに日差しに照らされていた道も、午後になってすっかり日影となってしまった。
 
 精進ヶ滝橋まで戻ってきた。ここでタマチャリンさんからある物を教えてもらったのだが・・・。
 
 写真の中央に橋が掛かっているのが見えるだろうか。
 
 あの橋の名は地蔵大橋といい、今回北精進ヶ滝へのアプローチに使った林道精進ヶ滝を、駐車場との分岐を更に進んだ先に掛かっているのだが、あの橋が掛かる区間は現在では廃道となっているそうなのだ。うう、いつか行ってみたい・・・!
 
 BAJA君、ただいまー。
 現在時刻、3:50PM。全ての行程を終えて駐車場に戻ってきた。皆さん、本当にお疲れさまでした!
 ここで遠方から来た大ちゃんくんと若ちゃんちゃんは先に帰宅し、オッサン3人組は少々談笑してから引き返すこととなった。
 
 ・・・が、最後の最後にあと1箇所だけ寄り道。林道精進ヶ滝線を戻る途中、路肩の広がった地点に停車。
 
 ここは精進ヶ滝遠望台。ここから北精進ヶ滝の姿を見ることが出来るらしいが・・・。
 
 あ・・・。
 
 あれかあ!!ここから見ると、あんなところまで行って来たということが、自分の足で歩いたにもかかわらず、その現実感が乏しく感じられる。
 
 それでは最後に、グーグルアースで見たこの北精進ヶ滝の姿をご覧いただき、タマチャリンさんのレポと同じ言葉で締めさせていただこう。
 
あ、、、あんな所に行っていたのか!!!!