東日本最大級の名瀑へ!
2017/05/20 山梨県北杜市・北精進ヶ滝-A
 
@はこちら。
 
 現在時刻、11:15AM(前回、時間を間違えて書いてた・・・;)。正規の遊歩道から外れ、道も定かでない斜面をトラバースすることおよそ1時間。遂に、北精進ヶ滝の全貌を眼前に捕らえた!
 
 しかし、更にここから先へと進むには、この石空川を左岸に渡らなければならない。
 それはそうと、上の写真は下流方向を写したものだが・・・何であんなところに岩が乗っかってるんだ?
 
 渡渉前の状況を動画で撮ってみた。途中からボケボケなのが惜しいが、ここから見上げたスケール感くらいは伝わるんじゃないかと思う・・・。
 
 ↑まあもさん撮影!
 まずは渡渉せずに左岸へと渡れそうなところを探してみると、飛び移ってギリギリ行けるかどうか、という場所は見つかったものの、見る限り本当に絶妙なギリギリ加減で渡るのを躊躇していると、何と大ちゃんくんと若ちゃんちゃん、そしてタマチャリンさんは軽々ジャンプして渡っていくではないか!さすが若者は違う!って、あれ?一人 Not 若者が
 
 げふげふ
 
 しかし、俺にはどうしても確実に飛び移れる確証が持てなかったので、下手に失敗してザブンとなるくらいならと、靴を脱いで渡渉することにした。
 つーか、これ雪融け水か!この川の水がもうドえらい冷たさで、一歩足を踏み入れた瞬間、足が爆発するんじゃないかってくらいの猛烈な痛さ!それでも滑りやすい石で転ばないように慎重に歩を進めなければならず、正直ここが今回最大の難関だったな・・・。
 
 同じくまあもさんも渡渉コースを選択。まあもさんが渡っている姿が、いやに頼もしく見えるのは何故だろう(笑)。
 
 ↑まあもさん撮影!
 ジャンプ組に少々遅れを取りながらも、無事に左岸へと渡ってきた。ここまで来ればあと少し・・・なんだが。
 
 ここから滝壺までは、最後の難所とも言うべきゴーロを登り詰めなければならない。人間と比較して、周囲の岩が如何に大きいかが分かるかと思う。
 
 振り返ってゴーロをよじ登るまあもさんを撮影。この写真で、ここを本当に「よじ登っている」のが伝わるんじゃないかと思う。
 ちなみにこのゴーロ地帯、以前は川の流れ込みがあったようなのだが、大規模な崩落によって現在のような状態になったらしい。これだけの岩石が崩れ落ちてくる状況って、考えただけでも恐ろしいな・・・。
 そんな岩場を何とか登り詰め・・・。
 
 来たぞ!遂に北精進ヶ滝の懐に到達!はっきり言って、藪を抜けた地点で見た姿の迫力も相当なものだったが、ここから見上げた滝のスケール感は本当に圧倒的だ。こんな写真じゃ実物の1%も伝わらないのがもどかしい!
 
 ここでも動画を撮ってみた。こちらも雰囲気程度に・・・。
 
 この滝の手前に、ちょうどいい感じのテーブル状になった巨岩が転がっていたので、ここでランチにすることにした。
 
 ↑まあもさん撮影!
 こんな感じで大人5人乗ってもゆったり出来るほどの広さ!この岩のおかげもあってか、ここで滝を眺めながらずいぶんとゆったりすることが出来た。
 そういえば今回の紅一点である若ちゃんちゃん、今日が登山デビュー(!)とのこと。最初はデビュー地として高尾山に行くつもりだったらしいが、初めてでこんなところに来てしまったら、そんじょそこらの山じゃ満足できなくなっちまうんじゃないのか(笑)?
 
 今日も持ってきたぜラーメンセット!大ちゃんくんと若ちゃんちゃんもタマチャリン師匠にお湯を沸かしてもらって無事山らーを達成!まあもさんだけは荷物を減らしたくて今日は持ってこなかったって言ってたけど(笑)。
 
 それにしても、なんと荘厳な姿だ・・・。
 周囲を高い岸壁に囲まれているのだが、不思議と威圧感といった感覚は無く、この滝にやさしく包み込まれているような、とても落ち着いた気持ちだ。
 
 ↑タマチャリンさん撮影!
 見よ!この滝口の大迫力!うおお、あの上からここを見下ろしてみてえ!
 
 そしてこちらが滝壺の様子。121mにも及ぶ直瀑落差のため、その水のほとんどが途中で霧状になってしまい、所謂通常の滝壺のような淵にはなっておらず、そのまま川となって流れている。
 さて、昼飯を済ませ、あの下まで下ってみようということになった。
 
 ↑タマチャリンさん撮影!
 滝の手前の大岩の上にいる大ちゃんくんとの比較で、この北精進ヶ滝のスケールを感じ取って欲しい!とんでもねぇ迫力だ!
 
 ↑こちらもタマチャリンさん撮影。
 写真中央やや左寄りに、小さくナノレカワが写っている。俺はしばらくこの場で滝を正面に眺めていた。それにしてもホント、スケール感の狂う写真だ。人間がまるで虫みたいに見える・・・。
 
 俺やタマチャリンさん、若ちゃんちゃんは滝からは少し離れて撮影していたのだが、写真でも分かるとおり、ここにいても滝の飛沫がビシバシ飛んでくる。
 
 そんな俺の目の前で、まあもさんが合羽を着込み始めた。わはははは!何やってんだあの人!そう言えば、滝の直下まで行って写真を撮る!って意気込んでたっけ。さすがだよまあもさん!
 
 まあもさん蒸着完了!まあもさんがコンバットスーツ(雨合羽)を蒸着するタイムは僅か0.05秒にすぎない!お、そこへ大ちゃんくんもやって来たぞ!
 
 えぇーっ!大ちゃん、その格好のままで行くの!?マジかよ(笑)!!
 
 くっそう、めっちゃ楽しそうやんけ(笑)!
 しかし、そんな楽しそうな見た目とは裏腹に、この滝の直下は飛沫と風が凄まじく、物凄く寒かったらしい。この日は山梨で30℃を越える場所もあったほどの気温だったが、まあもさん曰く鼻水が出るほど寒かったようだ。しかも飛沫が強すぎて滝を見上げた写真も撮れず仕舞いだったみたい・・・。
 
 さあ、しっかりと滝を堪能したし、そろそろ引き返そうか。北精進ヶ滝、筆舌に尽くし難い素晴らしさだった。
 
 ここは浮石も多く、登りよりも下りのほうがより神経を使う。ホント、さっきはよくこんなところを登って行ったな。
 
 そして、往きにはジャンプで越えた場所も戻りの高低差は少々無理があったので、帰りは全員渡渉ルート。さっきのジャンプ組も、この水の地獄のような冷たさを味わうがいい(笑)!
 
 さらば北精進ヶ滝。ここにはいつかまた必ず訪れるぞ。
 
 満ち足りた気分で来た道を引き返す一行。浮かれて崖落ちしないように気を付けよう。
 
 崖っぷちで一息つくタマチャリンさん。
 
 ↑まあもさん撮影!
 正規ルートとの分岐地点まで戻ってきた。皆さん、お疲れさまでした!
 
 現在時刻、1:56PM。まだ時間はある。今度はこの階段の先へと進み、次の目的地、九段の滝へと向かう!
 
Bへ続く。