下仁田で昼食を
2017/10/01 群馬県下仁田町 他・御荷鉾スーパー林道-@
 
 去年の12月、とあるテレビ番組で下仁田の食堂が紹介されていた。そこで出された手作りの餃子がとても美味そうで、冬が終わったら絶対食べに行こうとずっと思っていたものの、今年の夏があんな気候だったために(またかよ!)、気が付けばあれから1年近くも経とうとしている10月となってしまった。
 と、まあ何かにつけて今年の夏の所為にしてしまうが、今日も一日良い天気に恵まれそうだ。念願の餃子を食べに行くぞ!
 そして、せっかく下仁田まで行くなら、やはり御荷鉾スーパー林道を経由して行くしかあるまい!午前中に御荷鉾を通過して、そのまま下仁田の町に降りて昼飯を食べるという、最高に楽しい計画だ。
 
 現在時刻、8:06AM。いつもなら御荷鉾スーパー林道へ行くときは、下久保ダム近くの林道栢ヶ舞線からアプローチするのだが、今日は昼には林道を抜けて下仁田まで行くので、県道46号富岡神流線経由で直接御荷鉾スーパー林道へと向かう。
 
 r46が突き当たりで左手に折れる地点から、ちょっとだけ右手に逸れた地点で1枚。ここからの広々とした眺めは何度見ても良い。
 
 そこから程なく、スーパー林道との分岐に到着。
 
 前回訪れてから3年振りとなる御荷鉾スーパー林道、早速行ってみよう!
 
 分岐から100m程ですぐに路面は未舗装に変わる。以前と変わらぬ姿に一安心。
 
 今日は早朝から良い天気。眩しい木漏れ日が気持ち良過ぎだ!
 
 この日差しがあまりにも嬉し過ぎて、まだ林道に入ったばかりだってのに、もう何度も停車してシャッターを切ってしまっている(笑)。本当に最高の気分だ!
 
 途中、いつもの展望台への登り口が目に付いた。スルーしてもいいかとも思ったけど、まあ、すぐそこなんでせっかくだし寄って行くか。
 
 オーケー!ナイス展望だ!今日一日のこの先の景色にも期待が持てるぜ!
 
 左右に路面よりも高いところの無い、この稜線上を延びる区間も、御荷鉾に来たなあ、ということを実感させる特徴的な場所で好きなのだ。
 
 このカーブの地点も好きな場所なのだが、今日はまだ時間が早い所為か、路上にまで日の光が届いていない。
 
 路肩の木々の途切れた場所から、叶山方面が良く見えている。遥か遠くまで連なる稜線の淡いグラデーションが実に綺麗だ。
 
 この、まだ日光の届かない林道というのも、上空の明るさとのコントラストが印象的で、なかなか良いものだと思う。
 
 途中、一瞬だけ舗装路になる地点があるが、ここからの眺めがまだ格別なのだ。今日はこんなに良い天気になってくれて本当に良かった。
 
 明るい広葉樹林の中を延びるフラットダート。これも実に御荷鉾らしい素敵な景色だ。
 
 神流町と下仁田町との境界標識の下に、この道の素性を示す看板があった。
 
 お、ここって現在は町道扱いなのか。借受期間が来年の3月末までとなっているけど、その後はどうなるんだろう?
 
 この林道には珍しく、洗掘で路面が抉れた場所があったので写真を撮ったが、この林道でこんな場所は本当に数える程しか無い。
 
 道のアップダウンも少なく、幅員の広い走り易い路面が続く。これだけ穏やかなロングダートを走ることが出来る、関東近郊では実に貴重な林道だと思う。さすがスーパー林道だ。この林道の昔を知る人からは、すいぶんとダートが短くなってしまったと言うことはよく聞くが、今の状態しか知らない俺からすれば、このダート区間が変わらずに残ってくれているだけでもう大満足なのだ。
 
 苔生したコンクリートブロックの法面がまた実に美しい。惚れ惚れするよ。
 
 ガードレールに倒木が寄りかかるこんな場所もあったが、撤去されずにこのままということは、4輪の通行にも特に支障は無いんだろうな。
 
 日の光を受けて真っ白に輝く木の幹が、青空と緑の葉の中で実に良く映える。晴れた日の林道というのは、それだけで何物にも代え難い良さがある。
 
 現在時刻、9:36AM。県道46号線との分岐から約12.7kmのダートを経て、下仁田へと下る分岐に到着。ただ、ここからはまだ下らずに、もう少しだけ先へと進んで行こう。
 
 崩落地点の迂回路を越えて八倉峠までやって来たが、ここに設置されていたバリケードが、何が原因かは分からないが、完全に崩れて路面に倒れている。これは・・・。
 
 こうなるよね。ぷっつりと舗装路の途切れた地点から見るこの景色は、久しぶりに見てもやはり圧倒される。
 
 この地点から、崩落の向こう側との距離はほんとうに僅かなのだが、ここがこれだけ急峻な斜面なのと、ここが稜線近くを延びているおかげで、迂回路が造り易かったであろう地形ということもあって、この地点の復旧は早々に断念したのだろう。これだけ分かりやすい廃道区間が、現役の道からすぐに見ることが出来る場所というのもなかなか珍しいんじゃないかな。
 
 ここで、日影山方面からやって来たアフリカツインのライダーと少し立ち話をした。ここには初めて来たとのことだったが、ここからの景色にすっかり感動したらしく、俺がアスファルトの末端にBAJAを写真を撮っているのを見て、自分も撮ってみよう、と言っていた。俺はそれを待たずにこの場を離れたが、今思えば記念に2台並べて撮らせて貰えば良かったかな?その人のアフリカツインもトリコロールだったし(笑)。
 
Aへ続く。