下仁田で昼食を
2017/10/01 群馬県下仁田町 他・御荷鉾スーパー林道-A
 
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 八倉峠を越えて更に進んで来ると、途中でスーパー林道展望台へと至る分岐があった。
 
 この展望台が出来たということは知っていたが、詳しい場所までは分かっていなかった。今まで走ってきた区間に無いなあ、とは思っていたが、こんなところにあったのか。
 
 ちなみに、ここから上って行く道は作業道井戸沢線、というらしい。どれ、ちょっくら行ってみましょうか。
 
 看板に書かれていた、400m程のコンクリート舗装の道を上って来ると、路肩から空に向けて、まだ真新しい展望台が突き出ている。おお、これは期待が持てそうだぞ・・・。
 
 おおお!これは凄いじゃないか!斜面の木々は、これの為に伐採されたのか、遮る物の無い視界がどこまでも広がっている。ここまでも視界の開けた地点は何箇所かあったが、ここから見える景色の開放感は格別だ!
 
 展望台の上にBAJAで登る訳には行かないので(笑)。その脇に停めて撮影。ここからの景色の素晴らしさが少しでも伝わるだろうか。
 ちなみにこの井戸沢線、ここに先に来ていたライダーによると、このすぐ先で行き止まりになるらしいので、特にこの先まで進むことはしなかった。
 
 これ、来月辺りに来たら、紅葉に染まったかなり凄い景色が見られたりするんじゃないかな?何か想像しただけで楽しくなって来た。また来てみようかな。
 
 展望台を後にして、いよいよ下仁田の町へと下りて行く。そろそろ腹も減ってきたし、店に着くのが待ち遠しいぜ!
 
 現在時刻、11:15AM。本日の目的地、「一番」に到着!ずっと気になっていた店に遂にやって来たぞ!
 実は、事前にウェブで調べたところ、開店時間が、11:30からという情報を見ていたのだが、ちょっと時間に余裕を持ちすぎていたためか、かなり早くに山を下ってしまっていたので、途中で道の駅で寄り道をしたりして時間を潰して来た。それでもまだこんな時間だったので、ちょっと開店待ちをしないといけないかな、と思っていたが、どうやら開店時間は厳密に決まっているわけでは無いようで、着いてみれば既に暖簾が出ていて、先客が一人食事をしているところだった。
 
 早速カウンターに座り、店の看板メニューである餃子とタンメンを注文。タンメンのスープは、すごくあっさりしていて全くしつこさは無いけどちゃんとコクがあって、全く角の無いものすごくまろやかな味。麺はぷりぷりした太麺で、野菜もたっぷりでしっかりとシャキシャキしてて美味しい!
 
 そして、本日の大本命、餃子!これ、注文を受けてから生地を伸ばして餡を包んで焼くという正真正銘の手作りで、ほのかに甘みを感じる、しっかりと味のある皮が熱々の餡と相性抜群で、お世辞抜きに本当に美味かった!目の前で作ってくれるので、それを見ながら待っている間、とてもゆったりした時間が流れてる感じもすごく良かった。
 番組を見たときは老夫婦ふたりでお店を切り盛りしていたようだったが、今日来てみたら、跡継ぎらしい若いお兄さんが調理を担当していて、おじさんは配達などをされているようだった。跡継ぎが出来て、この味もずっと食べることが出来るんだろうなと思うと、何だか嬉しくなった。お店の気さくなおばさんと話をしながら食事をするのもとても楽しかったし、何よりこの餃子が本当に美味しくて、本当にわざわざここまで来た甲斐があった!思い出しただけで唾液が出てくる・・・。
 また絶対食べに来るぞ。今度は餃子だけでご飯を食べるってのもアリだな。ううー、スゲエ楽しみだ!
 
 一番の餃子とタンメンにすっかり満足して、このまま帰るのも何だか勿体無くなって、食後に少し下仁田の町を散策してみた。ここは中央通りというようだが、この通りがまた良かった。
 
 ここはもうやってないのかな?黄色とオレンジのビニールのひさしが、昭和の風情を感じさせる良い味わいを醸し出している。
 
 この電気屋さんのシャッターも凄く良いなあ。ファンシーっぽい動物のキャラクターが何ともいえない懐かしさを感じさせる。
 
アッ!危い!
 
 ・・・やべえ、下仁田最高かよ。また絶対遊びに来よう。
 
 ちなみに、一番のすぐ近くには無料の観光駐車場もあるので、バイクや車で来てもノー問題!一番の餃子、マジでオススメだからみんなも食べに来るといいよ!
 
 下仁田の町を後にして、再びスーパー林道へ向かう途中、先程は通らなかったふるさと林道湯の沢線を経由して行こうと思い立ち寄ってみたが、ここに以前立っていた湯の沢線の案内看板が無くなっている・・・。
 
 

 
 これは、2007年に撮影したものだが、当時はこんな立派な案内看板が立っていた。いつ頃撤去されたのかは分からないが、地図を見ると、現在この道は県道45号線と表記されているので、そういう理由でこの看板も外されてしまったのだろう。
 
 ただ、嘗てその看板が立っていた足元には、その湯の沢線の銘板が残っていた。
 
 そして、その奥には、「林道湯之沢線開設碑」が、木に隠れるようにしてひっそりと立っていた。この道が林道ではなくなっても、これらは未来永劫ここに残されて行くのだろう。
 
 その石碑から少し進むと、道が高低差のある2つの橋を経由して、ヘアピンカーブで駆け上がる地点があった。この道の見た目、ちょっとかっこいいよね。
 
 西上州やまびこ街道を戻り、スーパー林道との分岐まで戻ってきたが、一旦そのまま直進し、更に西側の御荷鉾林道区間までやって来た、どうせ今日はそーパー林道を引き返すつもりだが、せっかくなのでここも少し走って行こう。
 
 上野村と南牧村との境で、道がすっぱりと未舗装に変わっている。こういうのって、やっぱり各自治体の予算の関係だったりするのかな。
 
 スーパー林道に比べれば規格の下がる、いかにも民有林林道らしい道を進むと、途中で屋敷山隧道を通過する。何の装飾も無いシンプルなポータルだが、この道には似つかわしくない程の巨大な径を持つ隧道に少々ぎょっとした。そういえば、地図を見ると、県道45号線の湯の沢トンネルは、ちょうどこの下辺りを貫いているみたいだな。
 
 道の両側から薄が迫り出し、秋の訪れを感じさせる。うんうん、すごく普通の林道っぽいなあ(笑)。
 
 うおっ、薄どころか、こんな感じで潅木の葉が路上に押し寄せる場所も。こんなの、飯能辺りのマイナー林道でも見かけるような光景だぞ・・・。
 
 確か、この先を進めば大仁田ダムへと至るはずだが、先程の昼飯で満腹になってちょっと眠くなって来たこともあるし、俺は特段ダムマニアというわけでも無いので(笑)、適当なところで引き返して、今日は早めに帰るとしよう。
 
 というわけで、スーパー林道まで戻って来た。
 
 午前中は抜けるような青空が広がっていたものの、次第に薄雲が広がり日差しが陰り始めた。そんあこともあって、ここからは一切の写真を撮ることも無く林道を走り抜けた。いつも頻繁にシャッターを切ってると、10km程度の林道を抜けるにもそれなりの時間を要するが、ひたすら走り続けるとあっという間なんだな、ということを久々に実感した(笑)。
 
 というわけで、県道46号線まで戻って来た。御荷鉾スーパー林道を経由して、念願だった一番で昼飯を食べるという、俺にしては珍しく林道以外が主目的と言う今回のツーリングも無事終了であります。一番の餃子、本当に美味くて、わざわざ埼玉から行った甲斐があったと思える味だった。また必ず行くぞ!