田口十石峠線、貫通??3年振りの再訪
2017/10/09 長野県佐久市の林道-@
 
 先日、KieさんよりこちらのBBSに、「林道田口十石峠線が繋がった」との報告を受けた。前回田口十石峠線に行ったのは2014年の7月、そのときもあと少しで繋がるところまで来ていたはずだが、あれから3年、遂に貫通したのかい!
 もう、その報告を受けてから行きたくて行きたくて仕方なかったよボクは!今日も一日天気は良いハズ、早速行ってみるとしようかい!
 
 長野県に入り、途中ちょっと入る道を間違えて、少し遠回りとなる国道254号を走行中、道沿いに面白い林道標識を見つけた。
 
 林道相立駒込線の起点標識だが、道路工事中の標識の裏面を再利用してるっぽい。他の標識の表面を塗り替えて再利用している林道標識はたまに見かけるが、このパターンは珍しいな。
 
 というわけで、県道93号線沿いから田口十石峠線へ入る分岐までやってきた。このすぐ先に起点がある。
 
 来たぞ!久々の林道田口十石峠線だ!
 
 前回は両側から辿ったが、今回はこのまま通り抜けが出来るのか!?すげえ楽しみだぞ!
 
 2日前に降った雨の所為か、路面にはところどころに深い水溜りが出来ている。初っ端からびしょびしょにはなりたくないので(笑)、極力水溜りを避けて進む。
 
 ここは前回、斜面の下で重機が工事していた場所だが、3年も経つとそんな気配もすっかり消え去っている。
 
 んんー、この抜けるような青空の清々しさよ!いよいよ通り抜けができるかもしれないという期待と相まって、今すっげーワクワクしてるぜ!
 
 この辺りもまだ出来てさほど時間が経っていない区間のため、路面はすぐにでも舗装が可能なほどフラットだ。
 
 今回の工期を示す看板には、来年の3月20日までとある。単純に道が貫通したと言っても、法面の施工などまだまだやる事はたくさんあるのだろう。
 
 お、ここからの景色は前回来たときも撮っていたぞ。そのときは、あのカーブの向こうで道が途切れていたはず。さあ、ちゃんと繋がっているのか!?
 
 ・・・んが、カーブを超えたその先は、無常にも工事関係車両で塞がれていた。起点から役3.3km、トラックの少し手前にBAJAを停めてエンジンを切ると、更にその向こうのカーブの先から、微かに重機の動く音が聞こえてきた。今日は月曜の振り替え休日だが、ウイークデーだとやっぱり工事をしてるんだな。本当は昨日の日曜に来るつもりだったんだけど、急用のために今日に延期してしまったのだ。何となくそんな気はしてたんだけどね、ああ、昨日来ていれば・・・。とにかく、今日はこれ以上は進めないな。
 
 残念ながら今日は通り抜けることは叶わなかったが、まあ、またここに来る楽しみが残っていると思うとしようか。それじゃ、ちょっと予定よりも早くなったけど、次の場所へ移動しよう。
 
 先ほどの県道93号線から南に1本移動した、県道108号線にやって来た。ここは、田口十石峠線の出口からほんの少し東側にある、板石山の山頂へと向かう分岐だ。
 
 今日は工事のために閉鎖されているが、看板には、「林道をつくっています」とある。前回来たときも、ここから少し下った地点で新しい橋を造る工事をしていたが、「林道」を造っていたのか。
 
 その看板の隣に貼りだしてあった行程表に、この工事の名称が書かれていたが、そこには「県営林道田口十石峠線(第1工区)」と書かれている。ええっ!?まさか、ここから板石山の山頂までの道も田口十石峠線ってことになるの!?ううーむ、謎だ・・・。
 
 まあ、その分岐まで行ったのは、単純にこの入り口を見落としてスルーしてしまったというだけのことなのだが(笑)、本来アプローチするはずだったこちらの入り口まで戻り、石板山の山頂を目指して上って行こう。
 
 県道との分岐から程なく、路面はダートへと変わる。ここは頻繁にトラックが行き来しているため、路面はそのタイヤで踏みしめられてフラットになっている。
 
 あれ?こんなところにゲートがある。今は普通にオープンだけど、嘗ては閉鎖されていたこともあったのだろうか。
 
 そのまま進んでくると、山頂へと向かう方向と反対側に、もう1本の道が分岐している。
 
 前回来たときも目にしていた道だが、そのときはあまり気に留めていなかった。今回はこちらにも「林道をつくっています」の看板が置かれている。現在この先も通り抜けは出来ないそうだが、この先はどこへ向かっているのだろう?
 
 とりあえずその道は後で入ってみるとして、まずは板石山山頂を目指そう。
 
 しばらく森の中を延びる道を進むと、突如目の前の視界が開けた。おおっ、来たぞ・・・!
 
 やって来たぜ石板山!荒々しく削られた岩肌が、相変わらずの大迫力だ!
 
 山頂を回り込む道からは、青空の下、遠くの山々もくっきりと見えている。
 
 おおっ!あれは先日歩いた浅間外輪山じゃないか!そして、その隣の浅間山と前掛山も揃ってお出迎えだ!そうか、前回は気にも留めていなかったけど、ここからは浅間山がこんなにはっきりと見えていたのか!これに気づいたときは、一人でテンション上がってた(笑)!
 
 ここは本当に青空が似合う場所だ。山頂の周りに、視界を遮るものは何も無く、周囲の景色は開放感に溢れている。
 
 どうだい、最高の景色だろう!?
 
 こんな地形の場所にバイクで来れるなんて結構貴重だと思うので、ついつい崖の際まで寄って停めてしまう。
 それにしても、こちらの山頂は今日は採石の作業をしていないのか、人の気配も無くずいぶんと静かだ。
 ・・・なんて思っていると、突然どこからか岩を砕くような大きな音が響いてきた。
 
 何事かと思って周囲を見回すと、ちょうどここから見えている向かいの岩肌が崩れた瞬間だったようで、その袂からは土煙が舞い上がっていた。こっ、怖えぇぇぇー・・・。
 
 ま、まさかこっちも崩れたりしないよね・・・?なんて思いつつ、写真を撮るためにBAJAを停めたまま、自分だけその下に下ってきた。
 
 おおー、カッコいいぜBAJA君。
 
 ほら、BAJA君。あれが先月行ったばかりの浅間山だよ。
 
 今度はBAJAと一緒に下りて来た。やはり直前に降った雨のために出来た水溜りが、この景色の実に良いアクセントとなっている。
 
 ここからの景色を、動画でぐるっと一周撮ってみた。この、荒涼な山の天辺という雰囲気が堪らなくカッコイイ。
 
 やはりここは楽しい場所だ。どちらに目を向けても全ての景色が凄すぎて、ついついたくさんシャッターを押してしまう。
 
 あ、今これを書きながら気づいたんだけど、奥に見えている岩山が、3年前に来たときよりもあからさまに低くなっている。たった3年でこれだけ分かりやすい変化が起きるほど削られているのなら、この先も、あの奥の段差も無くなってしまう程に削られ続けていくのかもしれない。
 
 さあ、山頂の景色も堪能したし、次は先ほど見た開設中の林道を見に行くとしよう。
 
 山頂を下る途中で、林道灰立沢線方面へと向かう分岐がある。その入り口が、前回来たときと比べてだいぶ廃道じみた見た目になっているのに気づいたが、この奥はいまどうなっているのだろう?まあ、今日はそっちへは行かないけどね・・・。
 
Aへ続く。