紅葉の秩父へ
2018/11/11 埼玉県秩父市・秩父林道-A
 
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 ここは、遥か下を砂防堰堤の連続する谷に沿って道が延びている。谷との高低差もかなりある割にはガードレールも無く、道の際まで寄るとかなりの怖さがあるのだが、この鉄棒とロープはなんだろう?これからガードレールでも造りはじめるのかな?
 
 その場所にはこんな張り紙もあったが、見上げてもどこにも架線なんて無かったが・・・?
 
 そのすぐ先に、180度ぐるっと折り返して上って行く場所がある。ここは前回も足を止めて見た場所だが、左に見える山の姿と、右に見えるコンクリートで覆われた斜面の対比がとても印象的だ。
 
 先程見たものよりは小振りだが、それでもごつごつとした岩肌が目を引く切通しもある。紅葉に囲まれると、一際味わい深さが増すようだ。
 
 道の脇を流れる沢の音が次第に大きくなって来た。ということは、終点はもうすぐか。
 
 なんて思い始めていたら、目の前に見覚えのあるカーブが見えてきた!おお、あそこを曲がればもう終点だ!
 
 谷を跨いだ向こう側には、その姿がもう見えている!あと一息だ!
 
 カーブを曲がり、沢を越えるその地点には洗い越しが流れている。正直、今日は終点まで来る必要も特には無かったのだが、これを見たいが為にここまで上って来たと言えなくも無い(笑)。
 
 現在時刻、12:02。洗い越しを越えてすぐに、この道の末端に到着。ここが秩父林道の終点だ!
 今日は秩父林道の標識の地点からここまでに約1時間40分を要した。思っていたよりも時間が掛かった印象だが、今日は出発が遅かった分、心のどこかに時間的な焦りがあって、それが却って身体を重くしていたのかも、という気はしている。何も焦る必要なんて無いのに(笑)。
 
 しかし、この終点も荒れ放題だなー。今日はちょうど洗い越しの手前に、現在造林事業を行っている旨を記した看板があったのだが、洗い越しを越えたこちら側には、管理者でも来ることはそうそう無いんだろうなあ。
 
 さあ、終点も踏んだし、あとはさっさと引き返そう。そろそろ腹も減ってきたし、少し下って飯にするぞー!
 
 飯にする場所はもう決めてあるのだ。そこまで一気に下っていくぜ!
 
 着いたぞー!この道の脇のスペースで店開きじゃい!
 
 ここは前回も昼飯に立ち寄った場所だ。正直この林道なんてほぼ誰も来ないだろうから、食う場所なんてどこでもいいっちゃあいいんだけど、ここは向こう側に聳える山も良く見えるし、やっぱり広いスペースがあるとそれだけで落ち着くんだよね。
 あ、そうそう、この伊勢海老汁味のやつ、結構美味かったよ。あまり売ってる店を見かけないけど、これはオススメしたいかも。
 
 ここ、ベンチにするのにちょうどいい丸太が転がっていたので、ラーメンの後にコーヒーも入れてしばらく寛いだ。山を眺めながらのコーヒーは美味いぜ。
 
 さあ、あとはもう1箇所だけ立ち寄って行くとしよう。
 
 現在時刻、12:52。着いたぞ!中川林業専用道だ!先程も書いたが、ここは前回来た時には、その時点での道の末端で、開削作業の真っ最中だった。あれからその先の様子がどう変化したのか見に行こう。
 
 先程秩父林道の路上から見下ろして、大まかな様子は掴めてはいるが、やはり自分の足で終点を踏んで確かめないとね。
 
 少し進むと、カーブの手前で道の幅員が広くなった地点に出る。恐らく、トラックや重機などがこのカーブを通行する為に幅員を確保しているのだとは思うが、これだけフラットで幅広な路面はかなり印象深い。
 
 そのカーブの手前に立つ情報掲示板には、「全線落石注意」と書かれている。はい!わかりましたっ!
 
 ここのカーブ、ホントに好きなんだよなあ。色々な角度から眺めながらカーブを超えていく。
 
 その先の急傾斜の地点に差し掛かると、視界の先に空が広がっている。ここに来てようやく日差しが戻って来た。
 
 その先に、前回来た時には路上にネットを渡してあった地点があるのだが、今日はそのネットも開放されていた。恐らく、道の開削が終わったためなのだろう。
 
 そして、実はここからの眺めがなかなかに良いのだ。
 
 遠くには秩父の市街地も見えている。秩父林道本線を含めても、その中で一番のビュースポットじゃないかと思う。
 
 そんな景色を眺めながら進んでいると、意外なことに路面がコンクリート舗装に変わった。
 
 しかも、そこそこ長い距離を舗装してある。ここ、勾配も緩いし洗掘の心配もそれほどなさそうだけど、何か舗装をしなければならない理由があったのかな?まあ、チャリで通る分には走りやすいけど。
 
 そして、前回開削中だった折り返し地点の堀割りに差し掛かると、そこで舗装は途切れ、その先の景色が見通せるようになっていた。おお、これはちょっと感動。
 
 その先にも当然ガードレールなども無く、最低限の規模で造られた簡易的な道が続いていた。
 
 その路上には木の枝なども散乱し、普段からあまり人の出入りも無いような印象を受けた。ここが造られてから一体どれほど利用されたのだろう・・・?
 
 緩やかに蛇行する区間を抜けると、その先に小さな切通しが見えた。
 
 お、もしかしてここが終点か?
 
 そこを越えてすぐに車道が途絶えた。ここが中川林業専用道の終点だ。起点からトラックログを取ってみたところ、ここまでの記録された移動距離は1,025m、歩きによる誤差を考えても、ほぼ1kmきっかりの総延長だ。もうちょっと短い感じがしてたけど、意外と距離あったんだな。
 
 そして、さっき上から見たときに、終点っぽい場所から更に先へと延びて見えた道筋は、やはり人が歩くためだけのものだった。この先で間伐でもしたのだろうか。
 
 とにかく、現状の様子ではこれ以上車道区間を延ばす様子は無さそうだ。初めて訪れてから3年越しにようやく終点を確認することが出来た。やあ、スッキリした。
 
 さあ、それじゃあ帰ろうか。
 
 秩父林道の標識の地点まで戻ってくると、眩しい陽の光が降り注いでいた。朝イチで見たかったわ、この景色(笑)。
 
 現在時刻、13:34。チェーンゲート地点まで戻って来た。今日はなんだかいつもよりも身体が堪えた感じはしたけど、久しぶりの自転車、楽しかったなあ。空は生憎雲が多めだったけど、それはそれで良いと感じられた景色も見られたし。
 とりあえず今年の紅葉はじゅうぶん満足したよ。さあ、次はどこへ行こうかな?