太陽が眩しいこんな日は、お犬様に会いに行こう!
2019/05/11 埼玉県皆野町・狼信仰神社と近隣の林道-@
 
 5月連休開けの1週間ってのはやっぱりキツかったですねえ(笑)。
 しかも、連休明けに見た次の週末の天気予報は、あまり芳しくない空模様の様子・・・。そんなもんで、今週末はどこにも出かけずに家でゆっくりしようと思っていたんだけど、金曜になって改めて予報を見てみると、普通に良い天気になるようだ。それを見てたらなんだか出掛けたくなってしまって、でもそんなに遠くまで行く気にもならないし・・・。
 そうだ、こんなときは近場の林道を巡りつつお犬様に会いに行こう!
 
 というわけで、のんびりと出発して本日まずやって来たのは、皆野町の国道140号から分岐する林道蓑山線。ここへ来るのもだいぶ久しぶりだ。全線舗装路となるこの林道だが、ここ、結構お気に入りなんだよね。何がそんなにお気に入りなのかと言うと・・・。
 
 見よ!このあまりにも林道らしさの薄い起点風景を!民家の目の前に普通に林道標識が立っている(笑)。
 初めてこの林道を訪れたときに、この余りにも「っぽさ」の無い景色に衝撃を受けたのだが、それ以来ここの景色は全く変わることなく存在している。って、そうそう変わらないか(笑)。
 
 そして、ここを上って行った先に、今日の目的のひとつであるお犬様のいる神社がある。それじゃあ早速行ってみよう。
 
 美の山公園へと続く程好く整備された舗装路は、既に周囲を鮮やかな新緑に覆われていた。
 
 こんな鮮やかな新緑のトンネルを潜り抜けていると、それだけで嬉しくなってきちゃうよなあ。
 
 舗装路を6km程進んでくると林道の終点となり、その脇に駐車場があるのでここに入っていく。
 
 やって来たのはここ、美の山公園だ。ここに来るのは初めてなのだが、この公園の先に目的の神社があるらしい。ただ、正直今日はその神社の詳細な位置を確認しないで来ちゃったんだよね。まあ、公園内なら迷うことも無いだろう・・・。
 
 駐車場からの階段を上ってくると、そこには売店や資料館などが建つ、かなり本格的に整備された敷地が広がっていた。わ、美の山公園ってここまでしっかりしたものだったのか!
 
 歩道脇の展望台からは、あれは東秩父村方面なのだろうか、連なる山々の姿が見えていた。おお、なかなか良い景色じゃないか。あとでここで昼飯にしてもいいかもしれないな。
 
 公園内の遊歩道を歩いていく。正直、ここまで整備された敷地をだとは思っていなくて、もっと普通の山道を進んでいくのかと思っていた。
 
 こんな公園だけあって散策している人も多く、普段の登山のつもりで、擦れ違う人につい「こんにちはー」と挨拶をしてしまったが、ただ公園を歩いているだけの人たちにしてみれば「?」だったようで、返事は返ってこなかった(笑)。
 
 10分弱も歩いてくると、歩道の脇に分岐を示す道標が立っていた。
 
 お、神社はここを下っていけばいいんだな。目的地までは300mか。
 
 おおっ!普通の山道きたー(笑)!
 
 ってか、結構な下りだなー。これ、帰りに登って来るの大変そうだ・・・。
 
 さっきまでの公園の様子から、もっと整備された敷地の中に神社も建っているのかと思ったら、こんな山の中を進んでいくんだな。まあ、もともと想像してたのはこんな道だったけど、でもやっぱりこういう雰囲気のほうが落ち着くよ。
 
 かなりの急坂を下り始めて5分と経たないうちに、開けた敷地が見えてきた。あれだな・・・。
 
 本日最初の目的地、蓑山神社に到着。この山の中の雰囲気にマッチした、ひっそりとした印象の拝殿だ。
 
 そういえば、拝殿に対して横から来てしまったな、と思って正面を見ると、石段の遥か下に、小さく鳥居が見えていた。この参道、どこから続いて来ているんだろう?と、とりあえず今日はここで勘弁してください・・・。
 
 それでは早速お犬様を見ていこう。拝殿向かって右側のこちらが阿形だ。首に掛けられた赤い前掛けがとても可愛らしい。
 
 全体的に細身の造形で、大きめに造られた頭部に対して非常に華奢な体つきをしている。浮き出たあばらや突き出た肩甲骨もしっかりと彫られていて、ニホンオオカミの特徴と言われる痩身体型を非常に良く表しているように見える。
 
 頭部も、目、鼻、歯などの各部位もリアリティのある造形がなされ、生物としての存在感を感じさせる。
 
 こちらは吽形。閉じた口のおかげで、阿形に比べて数段落ち着いた印象を受ける。
 
 背後から。背骨のディテールもしっかりと造られ、阿吽ともに、生きた姿をそのまま写し取ったかのような造形が素晴らしい。
 
 先端に向かって広がった吻部の造形のせいか、やや洋犬のような印象を受ける頭部。台座には奉納された日付などは見つけられなかったが、いつ頃造られたものなのだろう?
 
 そういえば、この蓑山神社をウェブで調べると、時たま「蓑神社」として出てくることがあるんだけど、この扁額のせいなんだな。説明文などには蓑山神社って書かれてはいるんだけど。
 
 ひとしきりお犬様を堪能させていただいたので、そろそろ引き返そう。静かで良い場所だった。
 
 遊歩道との分岐地点まで戻って来た。ここにはちょうど展望台があって、さっきはハイカーのグループが休憩していたので寄らなかったが、ちょっと覗いてみるか。
 
 おお、さっきの駐車場から上ってすぐの場所も良かったけど、こっちもかなりの眺めじゃないか!しかも、こっちのほうが圧倒的に人通りが少ない(笑)。よし、今日の昼飯はここにしよう!
 
 令和おめでとう!って、こんなパッケージしてるけど中身はいたって普通のしょうゆ味(笑)。でも、久しぶりにノーマルの味を食べたけどやっぱ旨いなー。
 ここで休憩しているあいだに2組ほどのハイカーと話をしたけど、気候も良くてみんな楽しそうだった。
 
 広場まで戻って来た。時間的にもちょうどお昼時だからか、往きとは比べ物にならないほどの賑わいだ(笑)。
 
 ここからの景色も捨て難かったけど、やっぱりこの賑わいは苦手だ(笑)。
 
 というわけで、蓑山線を引き返して次の目的地へと向かう。
 
 あ、そういやヘッドライトまだ直してません・・・。
 
 続いてやって来たのは、R140を跨いだ先にある皆野椋神社。
 
 ここにもお犬様がいたはず、と思って来てみたが、境内のどこを見回してもお犬様の姿は見つけられず・・・。
 
 あるのは、
 
 「おおかみに 蛍が一つ 付いていた」
 
 と書かれた石碑のみ・・・。あれ?俺が調べ間違えたのかな、と思って帰宅後に調べてみたら、やっぱり調べ間違えていたようだった(笑)。
 なので、境内の散策もそこそこに次の目的地へと向かうことにした。
 
 Aへ続く。