夏の林道ガッツリ走るぞ!
2019/08/10-A 群馬県中之条町・万沢林道〜みなかみ町・秋鹿大影林道
 
@はこちら。
 
 毛無峠から次の林道へと向かう途中、ふと脇に分岐するダート道があるのに気づいた。ちょっと気になるが、どこへ向かって延びているんだろう?ナビを見ると、ここを通っていっても次の目的地までは1分ほどしか違わないようだが、そんなことってある(笑)?とりあえず抜けていることは確かっぽいので、どうせならここを通っていくか。
 
 ここは一体何の道なんだろう?道は特にアップダウンも無くフラットな状態。途中、道の脇に少し広いスペースがあり、そこに下刈作業の看板が立っていたのだが、それを見ると発注者が吾妻森林管理所となっている。ってことは、やはりここは森林管理道、ってことでいいのかな?
 
 なんてことを考えながら走っていると、僅か1kmほどで舗装路に出てダートは終わった。なるほど、そりゃどっちを通っても1分くらいしか違わないわけだ(笑)。結局、この道の名を示す標識の類は見つけられなかった。
 
 そんな寄り道(?)をしつつ、毛無峠から1時間半ほど掛けて(結構掛かったな・・・)、やって来たのはここ、万沢林道!直近では2010年に来ているが、その時は舗装工事の為に、この先にある直線ダート区間しか走れなかった。通り抜けるのはその前年の2009年以来、実に10年ぶり(!)となる。
 
 道の脇の標柱には、「万沢(相倉山)林道」と書かれている。延長を見ると、これは途中で路線が切り替わるってことか。ま、それは別にいい(笑)。さっそく行くぞ!
 
 おおおーっ!来た!万沢林道名物、1kmの直線ダート!相変わらず鬼フラットな路面だぜ!
 
 この地点は、道の脇が少し開けて奥に聳える山も見えている。全く憶えてなかったけど、こんなとこあったんだ。
 
 んんー、実に爽快な区間だ。思わずカッ飛ばしなっちゃいそうなストレートだけど、スピードはほどほどにね。
 
 いやあー、堪りませんねえー(笑)。
 
 さあ、ここから先はいよいよ10年ぶりの区間だ!
 
 直線ダートを抜けて少しすると、路面が舗装に変わる。ここが最近舗装された区間だな。
 
 お、道の脇にこんな大きな岩が。このままでもかなりの迫力だけど、これで道がダートのままだったらさらに大迫力だったろうなあ。
 
 さっくり測ったところ、4kmほどの舗装区間を経て道は再びダートに変わった。すいぶんと舗装されちゃったんだなあ。
 
 こんな何でもないところで停まってるけど、あまりに喉が渇いてちょっと小休止中。市街地よりは格段に涼しいはずだけど、それでも暑いもんは暑い!
 
 路面は、道に沿って流れた水の痕を放置したような程好い荒れ感のところも。最近、中津川林道や御荷鉾スーパー林道とか、超絶フラットなところばかり走ってたから、こういう感触の路面はなんだか久しぶりな気がする。
 
 そんな部分もありつつ、多くの区間ではフラットな路面が続いている。
 この万沢林道は、展望の開けるような地点は無いものの、陽射しに照らされて輝く緑のトンネルは実に美しい。
 
 ああ、万沢林道といえば、前回来たときも、こんな直線区間が印象的だったっけなあ。だた、これだけ両サイドが鬱蒼としていると、いきなり横から鹿でも突っ込んでくるんじゃないか・・・ってことを考えてしまって、却ってスピードなんて出せなくなるよ・・・ね?
 
 この「つづら折りあり」の標識、珍しいことに木製の支柱に固定されている。
 
 支柱には「草津営林署」と書かれている。営林署は、1999年の林野庁の組織改変で森林管理署に改組されているので、この標識も設置から最低でも20年は経っていることになるが、この木の支柱がよく腐らずに残っているものだな。
 
 路面がダートになってから5km近く走ってきたところで、突然路面が舗装に変わった。え、もうダート終わり?そんなに舗装されちゃったの??
 
 まあ、舗装とはいえ景色は綺麗だけどなあ。でも、あれだけのロングダートが一気にこんなに短くなっちゃったとしたら残念だ・・・。
 
 なんて思ってたら、3kmほどの舗装区間を経て道は再びダートへ。なんだ、焦ったよ(笑)。
 
 道はひたすらに深い森の中を抜けていく。木洩れ日が実に綺麗だ。
 
 林道も終盤になって、道の脇を流れる沢が接近してきた。
 
 清らかな水がとめどなく流れていく。森の中を延びる林道でも、こういう沢沿いを走るのは特に気持ちが良い。
 
 開放されたゲートを通過。これが現れたということは、林道ももうすぐ終わりかな。
 
 そこから程なく、万沢(新湯)林道の起点に到着。標柱には延長10,359米と書かれているが、相倉山側区間と合わせて、そこから舗装区間の延長を差し引くと、ダート区間の延長は、15km弱といったところか。だいぶ舗装化が進んだとはいえ、さすがに林道自体の総延長が長いだけあって、まだまだロングダートが楽しめることは変わらない。
 
 続いてやって来たのは秋鹿大影林道。万沢林道とほぼセット扱いの林道だ(笑)。
 
 橋を渡った先のカーブを越えると、道の脇に林道の標柱が立っているが・・・。
 
 そこには秋鹿林道と書いてある。いままでずっと秋鹿大影林道だと思ってたけど、もしかしてこれが正式な路線名?ただ、延長自体は7,353米と書かれていて、ダートの総延長よりはかなり短いはず。そこから先の路線名は何ていうんだろう。以前来たときに、向こう側の入り口近くで、「村道大影・秋鹿線」と書かれた標柱を見たが、秋鹿大影林道という名前は、それを踏まえた通り名だったのだろうか?まあ、今のところ詳細は不明なので、今回は秋鹿大影林道と呼称しておきますけど・・・。
 
 道がダートになって程なく小さな橋を渡るが、その下には沢ではなく水路が流れている。そうそう、これ、前回来たときもすごく印象的だったやつ!ただ、以前はこの赤い鉄板の蓋はされていなかったような?
 
 向かって左側の水路は、まだ蓋をされていない部分もあった。道に近い部分だけ、人が落ちないように蓋をしたのだろうか。それよりも、この水路がどこからどこまで続いているのかは気になるよね。さすがに追ってはいけないけど(笑)。
 
 この秋鹿大影林道も、もう10年ぶりとあってどんな道だったのかほとんど印象も薄れているが(笑)、記憶の上書きをしながら走って行こう。
 
 この辺りの路面は、良く締まった土から、ごつごつとした石が顔を覗かせ、程好い感じに凸凹感を演出している。こういう路面は大好物だ!
 
 うは、また撃たれちゃってる標識だ(笑)。
 
 この秋鹿大影林道も、先程の万沢林道と同様、深い森の中を抜けている。道自体はこの写真のようなカーブを何度も超えていくのだが、この区間は本当にそっくりな線形のカーブが何度となく連続するので、いくら走っても全然進んでいる気がしない不思議な区間だった(笑)。
 
 ここもまた同じようなカーブではありますが(笑)、ここでは道の脇に左方屈曲ありの標識が立ってる。
 
 ・・・ここでもまた撃たれちゃってるよ。標識を何だと思ってんだ(笑)。
 
 コンクリート吹き付けの法面って好きではないんだけど、こうやって一面を苔に覆われると、そんなに悪くはない気がする。
 
 林道に入って7kmほど進んできところで、道の左右にそれぞれ別の林道が分岐する地点に出た。なかなか珍しい、林道の交差点だ。
 
 進行方向左手に分岐するのがこちらの林道。起点からゲート閉鎖で、どこまで続いているのかは分からないが、起点からアスファルト舗装となってる。
 
 ゲートの脇には路線名を示す標柱も立っていたが、残念ながら文字が擦れてしまって判読出来なかった。
 
 そしてこちらが、進行方向右側に分岐する林道。
 
 こちらはゲートのすぐ先で、さらにもう1本の林道が分岐している。こちらも本線は舗装されているが、支線はダートのようだ。どんな道が、どこまで延びているんだろう・・・。
 
 この交差点の真ん中から、周囲の様子をぐるっと1周動画で撮ってみた。少しはこの場の様子が伝わるかな・・・?
 
 そして、この地点は先程林道の入り口で見た秋鹿林道の標柱に書かれていた延長の数値とほぼ一致する地点だ。とすると、ここまでが秋鹿林道で、この交差点を境にここから先は違う林道になる、ということか。残念ながら、ここにはそういうことを示すものは何も無かったが・・・。
 
 交差点を過ぎると道はにわかに下り勾配となり、次第に路面も荒れてきた。んんー、だいぶ疲れてきたところでこの路面状況の変化はちとしんどいな・・・。
 
 そんな道を進んでくると、周囲が少し開けた地点に東屋が立っていた。ああ、ここはよく憶えてるぞ。ちょうどいい、ここで少し休憩しようと思い、東屋のベンチの上で5分ほど横になって身体を休めた。
 
 その東屋の向かい側には、何やらしめ縄が渡されている。この先に何かあるのか?
 
 なるほど、この奥にヒカリゴケが自生しているようだ。この案内板には、1周約90分と書かれている。割りと手ごろなルートのようだ。
 
 解説板もあったので、気になる人は読んでみてください。今日はもうお腹いっぱいだけど(笑)、俺もいつかここを歩いてみたいな。
 
 それにしても、だいぶ薄暗くなって来たな・・・。
 
 薄暗いとはいえ、この沢沿いのしっとりとした雰囲気にはなかなか合っていて悪くは無いと思う。ただ、昨日は各地で豪雨があったばかりで、今日は予報を見る限りは大丈夫だと思うんだけど、少し急ぎ足で林道を抜けるか。
 
 やがて、道の脇の木々が途切れ、民家の屋根が見えてきた。
 
 さらに下ると路面は舗装に変わった。いよいよ林道も終わりか。
 
 そこから程なく、県道53号線に出た。秋鹿大影林道は、13kmほどのダート区間も以前と変わらず残っていて、後半少々荒れたところもあったが走り応えがあった。
 今日はここまでダート区間をトータルで50km近くは走ってきたのかな?こんなにガッツリとダート林道を走り継いで来たのは久しぶりで、夏の暑さもあってかなりくたびれたけど、すごく満足感を感じることが出来て本当に楽しかった。
 
 なんてすっかり満足しちゃってるけど、ここから家まではまだまだ遠い(笑)。気を引き締めて帰りますか。
 山の向こうには、傾き始めた陽に照らされた、真っ白な入道雲が横たわっている。夏ってやっぱり最高だな!