何度だって行くよ!中津川林道!
2019/08/24-@ 埼玉県飯能市〜秩父市・林道広河原逆川線〜中津川林道
 
 今年は念願だった中津川林道の再開通が嬉しすぎて、6月の規制解除直後と、今月頭にも走りに行ってきたが、それでもまだまだ溢れる気持ちを抑えきれずに、今年3回目となる中津川林道へと向かうのだ。
 
 
 
 ・・・え?中津川ばっかり行きすぎだろって?
 
 ええやろ!ワスは自分の好きなところに行くんじゃあ!!
 
 今日はまず林道広河原逆川線へやって来た。前回、前々回と中津川林道へ行ったときは、国道299号〜140号から直接中津川へ向かったけど、今日はここから秩父へと抜けて行く。事前に調べたらこの広河原逆川線、9月24日から来年の5月29日まで、また通行止めになるようで、ここは油断しているとすぐ通行止めになってしまうイメージなので、だったら通れるうちに通っておこう。
 
 前回通ってから1年ちょっとぶりとなるこの広河原逆川線。前日に降った雨の所為か、一面が濡れた真新しい舗装の路面からは、日光に照らされて蒸発した湯気が漂っている。そんな道の脇に、色褪せた古い林道標識が立っているのだが・・・。
 
 そこには「林道逆川線」と書かれている。詳しく調べたことはないけど、これはこの道が秩父側と繋がる前の名残だったりするのだろうか。
 
 「十分に注意して通行を!」
 
 オッケー!まかせろ!
 
 いくつかのカーブを超えて坂を上ってくると、道の脇の斜面を流れ落ちる滝があるのに気づいた。
 
 今までその存在に全く気づいていなかったわけでは無いはずなのだが、改めて見るとなかなかに立派な姿をしていることに驚かされた。
 
 少しだけ動画でも撮ってみた。道のすぐ脇にこんな滝が流れているなんて、すごくいい雰囲気でしょ?
 
 その滝の、道を挟んだ谷側に流れる沢は、木々の隙間から注ぐ陽の光を受けて、その水面をきらきらと輝かせている。
 
 路上を覆う緑のトンネルも、まるで自らが光を放っているかのよう鮮やかに煌いている。
 
 道沿いでは至るところで堰を流れ落ちる沢の姿を見ることが出来る。ここは自転車乗りの姿も数多く見掛けるが、それも納得出来るような雰囲気の良い道だ。
 
 峠近くまで上って来ると、1箇所周囲の開けた地点に出るが、そこからは切り立った岩壁を見ることが出来る。ここ、好きなんだよなあ。
 
 ここは全線舗装路だし、ここから分岐する大名栗線も西名栗線も今では走ることは出来なくなってしまったけど、それでもこの広河原逆川線そのものを目的に走りに来てしまいたくなる気持ちは分かってもらえると思う。
 
 有間峠まで来ると、以前あった木製の柵と、峠の名前が書かれた杭が無くなっていて、路肩にはテープが張られていた。何かあったのだろうか、と思ったが、これはガードレールを造り直すための処置だったようで、この1週間後にはすでに新しいガードレールが設置された様子がみやさんによって確認された(笑)。
 
 ガードレールは最近林道でよく見かける、恐らく景観に配慮したものと思われる茶色に塗られたもののようだ。で、ガードレールは造り直されたけど、峠名の杭は撤去されたまま新しいものは作られなかったのか。
 
 写真には写さなかったけど、峠にはそこそこの人数のライダーがいたので、休憩も取らずに写真だけ撮って通過して秩父側へと抜けて行った。
 コンクリートブロックの法面はその一面を苔に覆われ、周囲を緑一色に染め上げるのに一役買っている。とても美しい情景だ。
 
 あれ?急に曇ってきた?と思ったけど、これはたまたま流れてきた雲が太陽を隠しただけのようだ。今日は天気が崩れることはないはず。
 
 そして、ここも来るたびに写真を撮る、俺の大好きな「広河原2号橋」だ!今日はまだ時間が早い所為か、橋は日影の中に納まっているけど、この深い谷の底でカーブを描いて渡るこの橋の姿は、何度見ても惹かれるものがある。
 
 広河原逆川線を通り抜け、そのまま一気に森林科学館までやってきた!さあ、行くぞ真夏の中津川林道へ!

 さて、今日は特に目的も持たずに、のんびりと中津川林道そのものを満喫するためだけにここにやって来た。さすがに今年3度目ともなるとこれといったトピックも無いので、テキトーに写真だけでも流し見していってください(笑)。
 
 強い日差しに照らされた、眩しい緑と幹のシルエットのコントラストが堪らない。真夏の林道を走る喜びを全身で受け止めながら走っていく。
 
 真っ青な空も真夏を感じさせて、本当に気分がうきうきしてくるよ。
 
 木漏れ日に照らされた、苔に覆いつくされた石垣も実に美しい。
 
 ああ、ダメだ(笑)。この中津川林道の景色は、今まで何度と無く見てきたはずなのに、次々と目に飛び込む光景がどこも美しすぎて、やっぱり頻繁に停車してしまう。
 
 路面と、脇を流れる沢の水面を一緒に収められるこの場所も本当にお気に入りなのだ!
 
 ・・・さっきも同じような写真があった気がするけど、まあまあまあ、気にしないで下さい(笑)。
 
 木漏れ日が斑に照らす、苔に覆い尽くされた路肩のスペース。この季節は、視界全てが鮮やかな緑で満たされ、そんな空間の中を走っていけることが本当に嬉しくて、それが3年ぶりの再開通となった中津川林道となれば、その喜びもひとしおなのだ。
 
 道はやがて中津川から離れ、峠へと向けて標高を上げる区間へと入る。ここからは視界に空が入ってくることが多くなるが、この真夏の青い空と白い雲の鮮やかな色彩があるだけで、気分が高まってくる!
 
 警笛鳴らせよ!
 
 堀割りの上の方で倒れた木が、前回来たときよりもさらに傾いているように見える。あれ、そのうち路上に落ちてくるんじゃないかな・・・?
 それはそうと、ここでも斜面に落ちる強い日差しが、夏の空気をこれでもかと伝えてくる。
 
 そして、この岩壁!前回、前々回ともここを通過したときは、あまり陽射しのないタイミングだったのだが、ようやくだ!ようやくこんなに夏らしい空の下で見ることが出来た!これを待ってたんだよ!めっちゃ嬉しいぜ!
 
 この、奥秩父の面夏山々を見渡せる地点も、今では以前より木が伸びてきてしまってはいるが、それでもこれだけの青空が広がっていると、やはり停車せざるを得ないのだ。
 
 鮮やかな青に染まった空に浮かぶ、一欠けらの濁りも無い白い雲。こんなにも爽快な夏の空を、林道からのんびりと感じたのって、なんだかとても久しぶりな気がする。ああ、今年はいい夏だなあ。
 
Aへ続く。