何度だって行くよ!中津川林道!
2019/08/24-A 埼玉県秩父市・中津川林道
 
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 旧国有林林道時代の「中津川林道」の名が残る、来れば必ず写真を撮るこの橋。考えてみれば、この橋自体の名前って知らなかったなと思い、次に来たら確認しようと思っていた。ちょうどこの心柱と反対側の心柱によれば、この橋は「西沢橋」というようだ。
 
 この前日にも雨が降ったので、また以前来たときのように路面が沢のようになっているのかなと思ったけど、今日は概ねドライで気分良く走ることが出来る。
 
 峠に近づいて、次第に空が開けてきた。すでにお盆も過ぎたけど、それでもまだまだ夏を感じさせる空と足元の緑に包まれているのが本当に心地良い。
 
 そんなこんなでのんびりと景色を愉しみつつも、三国峠に到着。森林科学館からここまで、1時間と5分が経過していた。
 
 さすがに開通直後の賑わいは過ぎ去ったのか、ちょうど峠の埼玉側には他に誰もいなかったので、これ幸いと県境の切通しで写真を撮ろうと思って移動してきたら、ここを超えた長野側にはたくさんのライダーが停まっていたので、今日は埼玉から出ずにここで引き返すことにした。
 
 まあ、今日はトピックは特に無いとは行ったが、こうして中津川林道を走ることそのものが最大の目的なので、こうして穏やかなダートをのんびりと走っているだけでじゅうぶん満足なのだ。
 
 ふと、道の脇に小さな花が咲いているのに気づいた。ここでは何という花か分からなかったのだが、帰宅後にツイッターでヤマトリカブトだと教えていただいた。トリカブトというと、昔ニュースにもなった植物なので、名前だけ聞くといまだにギョッとしてしまうが、花そのものは紫の淡いグラデーションがとても綺麗だ。
 
 さらに下っていくと、路肩に小さな逆三角形の標識が立っているのに気づいた(これは峠方向を向いて撮ったもの)。いままで気にも留めていなかったものだが、何て書いてあるのかと思って見てみると「17」と書いてある。
 
 数字の下には小さく「KM」とも書いてあり、どうやらキロポストのようだ。最初「17」を見たときは、大滝幹線17号線の17かと思っちゃったけど(笑)。
 
 ここは最近来るたびに撮る場所。この下りのカーブに掛かる橋と、その周囲を覆う木々の情景が何とも言えず好きなのだ。
 
 今日もいい天気だなあ。3年間復旧を待ち続けた中津川林道を、こんなに眩しい緑に囲まれた中で走ることが出来るなんて、本当に尊いことだよ。
 
 道の脇に立つカーブミラーの支柱に付けられた看板。これも秩父営林署によるものだ。赤い文字がかなり擦れて来てしまっているが、それがまた何ともいえない味わいになっている。
 
 奥秩父林道との分岐地点は、最近そこで休憩する人の姿を多く見るようになって、だったらと思い、たまには立体交差を挟んだ反対側から撮ってみた。
 
 コンクリートで固められた路肩に、レールを再利用した柵が立っている。
 
 わざわざ断面を斜めにカットして繋ぎ合わせたようで、それなりに手が掛かっているようにみえるが、これも武州中津川森林鉄道で使われていたレールなのだろうか。
 
 さて、そろそろ腹も減ってきたので、ちょっと寄り道をして昼飯にしよう。
 
 ここは前回まあもさんと来た大河俣林道だが、ここからほんの数分だけ歩いていく。
 
 道の脇を流れる金蔵沢は、川床が滑沢となっていて流れる水がより一層美しく見える。
 
 さあ、着いたぞ!金蔵沢北向きの滝だ!次に中津川に来たときは、絶対ここで昼飯にしようと決めていたのだ!
 
 滝口に陽の光が射し、飛沫がきらきらと輝いている。溜息が出るほど美しい景色だ。
 
 そんな滝壺の手前でさっそく飯の支度だ!
 
 見てくれ!この、滝によって滑らかに磨かれた美しい岩肌を!これを見ながら食べるらーめんはもう最高だぜ!
 
 誰もいないひっそりとした谷の中でのんびりと過ごすこの時間は、やはり何物にも代え難い。これが大好きな中津川林道の中であれば尚更だ。
 
 滝の前で食べる山らーも堪能出来たし、そろそろ引き返そう。
 
 ここは以前、秋の紅葉真っ盛りの時期にちょっとだけ覗いたことがあるんだけど、すごく綺麗だったんだよなあ。
 
 BAJA君、ただいまー。中津川林道をのんびりと走って、滝の下で飯にするっていう今日の目的も果たせたし、時間的にはまだまだ早いけど、そろそろ帰ろうか。
 で、実はこの後ちょっとしたトラブルがあったんだけど、まあ楽しいことだけ書いて終わりますよ(笑)。とりあえず俺もBAJA君も元気です。
 
 今年は約3年にも及んだ中津川林道の通行規制が解除され、本当に良い夏だった。良い夏だったよ。さあ、次に中津川林道に来るのは紅葉の季節かな。それまで台風に負けないでくれよ!