そうだ、福島行こう Part1
2019/09/13-@ 福島県郡山市・林道日山源田線〜林道横沢舘線
 
 今年の夏休みは少々細切れで取ることになったのだが、その最後の1日を使う日がやって来た。今日は金曜日。明日の土曜にかけて1泊でキャンプツーリングをする予定だ。目的地は、久々の福島県!
 
 前日までの天気予報では、目的地方面は2日間とも概ね良い天気になるということだったが、実際は出発時点からどんよりとした曇り空で、東北道を走行中、栃木県に入った辺りから、霧雨まで降ってくるという始末。幸いにして身体が濡れるようなものでは無かったものの、なんとなくテンションは上りきらないままだったが、ここまで来たら行くっきゃねえ!と気持ちを前向きにして進んで行った。
 
 郡山南ICで下車。ここまで来れば最初の目的地まではもうあと少しだ。
 
 色付き始めた稲に囲まれた道を進んでいくが、少しは好転を期待した空も、相変わらず重苦しい雲に覆われたままだ。
 
 県道6号線を西へと進み、この看板を目印に南側へと折れると、今日最初の林道はこの先にある。
 
 おっ、これはまといリス・・・ならぬ、まといクマ!な、なぜリスではなくクマにまといを持たせようとしたのか!?これはかなりレアな一品ではないのか・・・?
 
 途中、そんな看板を見つけたりしながら進んでくると、道の脇に青い林道標識が立つ地点に着いた。
 
 ここが今日最初の目的地、林道日山源田線だ。過去、このエリアに来たことは何度かあったが、いずれもこの林道は走れずじまいだったため、今日はまずここを通過することを目的にしてきた。標識によれば、こちらは終点側で林道の延長はおよそ11km。果たしてどんな道が待っているだろうか。
 
 600m程の舗装路を経て、道は砂利道に変わった。
 
 ただこの林道、全線に渡って断続的にアスファルトと砂利敷きの路面が交互に現れ、ちゃんと計測はしていないので体感的にだが、恐らく未舗装区間は全体の半分程度しか無いのでは、という気がした。
 
 序盤の未舗装区間では、こんな感じで水の流れた痕が抉れた場所もちらほらと。地質が緩いのだろうか。
 
 それにしても・・・今日の空模様はこれっぽっちも好転する気配が無いな。道の外にどんな景色が広がっているのか全く分からんではないか(笑)。
 
 コンクリート吹き付けの法面が崩れている・・・。雨水などで内側の土が崩れてしまうと、残された薄皮みたいなコンクリートなんて脆いんだろうなあ。
 
 あまりにも断続的に舗装路が現れるため、いちいちその境を撮ることもしなくなったので、写真にはその様子がほとんど残っていなくて、こうして未舗装区間の写真だけ並べるとそれなりのダート林道に見えるかも知れないが、それはまやかしだ(笑)。
 
 そろそろ林道も終盤に差し掛かったかな、という辺りで、道の脇に沢が接近してきた。写真では分かりづらいが、肉眼ではそれなりに綺麗な水の流れが見て取れた。
 
 さらに進むと路肩の草が途切れ、沢の様子が良く見える区間に出たが、その沢の擁壁がずり落ちてしまっている場所があった。
 
 この、苔生したコンクリートの擁壁が沢に沈みこんだ光景。まるで遺跡かのような雰囲気を漂わせていてすごく良い。思わず上に乗って写真を撮りまくってしまったが、人がひとり乗るくらい大丈夫だよね・・・?
 
 沢沿いの区間を過ぎると周囲が開け、前方に県道のヘキサが見えてきた。
 
 さほど広くない採石場(?)のような雰囲気の場所を越えると、県道6号に出て日山源田線が終わった(こちらが起点)。思った以上に断続的に現れる舗装区間が多かったのはちょっと残念だったけど、初めて走る林道という点に於いてはそれなりに満足できたかな。
 
 県道6号線をさらに西へと進み、続いてやって来たのは、こちらも初めて走る林道。
 
 林道横沢舘線だ。何だかやけに立派な青看板だなー。ここは途中で分岐する支線に、なかなか景色の良い地点があるということなので、それを目当てに行ってみるとしよう。
 
 入り口の脇には、こんな「熊出没注意」の看板が立っていた。血しぶきが散ってるよ、恐ろしい・・・と思ったが、この看板は今日この後走る場所の至る所で見かけることとなった。
 
 こちらの林道はどんな道だろうと走り始めると、まずは杉の植林帯がお出迎え。こういうの、埼玉でもよく見る(笑)。
 
 そして更に進むと、ここでも断続的に舗装路が現れた。最初に走った日山源田線ほどでは無いにしろ、舗装区間は全体の3割程度はあったかな?あくまで体感値だけど(笑)。
 
 この辺りはやけに路面がしっとりしてるけど、近くに沢水の出ているところでもあるのだろうか。
 
 うわっ、狭!ここは道の両側から草が迫り出して来てしまっている。退避地点の標識だって、蔦に隠されちゃってるぜ!
 
 かと思えば、一転こんなに綺麗なアスファルトの敷かれた区間に出る。なんだかちぐはぐな印象の林道だなあ。
 
 そんなネガティブな印象を受けてしまうのも、このどんよりとした空に一因があることは間違いないと思う。同じ道でも、晴れてさえいればもうちょっと楽しく走れそうな気はするんだが・・・。
 
 そんな道をしばらく進んでくると、右手に折れる支線が現れた。ここだな、目的の場所がある支線は。
 
 登り勾配となる道を進んでいく。
 
 先程までの本線とは違い、心なしか林道そのものの雰囲気も好ましいものに変わった気がするのは気のせいか。
 そんな雰囲気の変化を感じながら坂道を上って行くと・・・。
  
 おおおっ!ここかあ!!
 
 おお、いいじゃんいいじゃん!眼下には、ほんのりと色付き始めた田圃が広がっている。
 
 そして右手に見えているのは猪苗代湖だ。ああ、これで晴れていれば本当に最高の景色が見られただろうなあ。この空を覆いつくす雲だけが惜しすぎる・・・!
 
 それはそうと、そろそろ時刻も昼時。いい感じに腹も減ってきたので・・・。
 
 今日はここで山ラータイムじゃい!猪苗代湖を眺めながらラーメンをすすり、ここでキャンプってのもいいかも知れないな、なんて思ったりしたけど、実はついさっきこの足元で、でっかいマムシを見ちゃったんだよね・・・。
 
 というわけで、絶景地点での昼飯に満足して本線に戻る。
 
 終点へ向けて下り勾配となった道を進んで行くと、ちょっと変わった景色の場所に出た。この木は何の木だろう?
 
 カーブの頂点の外側から全体を撮ってみた。ここも晴れてさえいればもっと良い景色に・・・’(笑)。
 
 そのすぐ先ではこんな感じでちょっと周囲が開けた地点も。こんな感じの雰囲気も悪く無いね。
 
 やがて前方の視界が開けて来た。そろそろ林道の終点か。
 
 と思ったら、なにやら路上に鉄線が張られている。どうやらイノシシ避けの電線のようだが、これ、道の周囲をぐるっと囲んでいて、どこにも抜ける場所が無い!マ、マジかよ!もしかして林道の起点まで戻らなきゃならないのか!?
 
 ・・・と思ったものの、道の脇の張り紙を見たら、樹脂のグリップを握って自分で開ければ良いんだって。あー、焦ったよ・・・。
 
 そんな地点を越えてすぐに、小さな橋を渡る地点があったのだが、その手前に白く塗られた木の杭が倒れている・・・。
 
 横沢舘線の終点標柱だった・・・。倒れてもまだここに残っているということは、こういう状態になってからまだそれほど時間が経っているわけではないのかな?早いとこ終点標識なりを立てて欲しいところではある・・・。
 
 横沢舘線を抜けて、次の目的地へ向かって進んでいると、前方の山の上に、その目的の物が見えてきた。
 
 あれは、郡山布引高原風力発電所の風車だ・・・が、その周囲はやはり重苦しい雲に覆われてしまっている。今日のあの周囲の景色は一体どうなっているんだ!?
 
Aへ続く。